Free-Fly

3人家族の中で唯一の定型発達と呼ばれる部類のヒトです。 わが子は2歳半の時に”広汎性発…

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3人家族の中で唯一の定型発達と呼ばれる部類のヒトです。 わが子は2歳半の時に”広汎性発達障害”と診断され、次いで妊娠中からうつ状態だった夫は”発達障害が根底にある”と診断されました。母、妻、兼業主婦、支援者の七転八倒の日々を文章で表してみました。

最近の記事

なぜ学校に行けなくなるのか?~高校編~

現在の様子 前回投稿したつぶやきからしばらく経ちますが、登校状況、わが子の学校に対する気持ちに変化が現れてきています。とはいえ、予定通りには通えない日も多くあります。しかし、『できなかった』から一歩前進して『代わりにこれをやろう』という自己変換ができるようになってきました。 現在週に1~2回は通学できています。更に家でレポートをがんばり、6/11の第2回締め切りまでには予定の教科は終了しそうです。 理想的な予定は週に3回通学することでしたが、頭痛や腹痛などの身体症状が出

    • 新学期になりました。無事進級できたわが子。 1回は行けたけど、その次が行けない。 行きたいのに行けない。 自分では理由はわからないという。 さて、どうしようかな?

      • 小学生サバイバル~最悪で最高の野外活動~

        すったもんだで五年生に辿り着いたお話を書こうと思います。五年生といえば『野外活動』と呼ばれる行事がある学校は多いのではないでしょうか? 活動の趣旨は、『家庭から離れた自然あふれる土地や空間で同級生と協力して自立した生活活動を行う。また、集団行動を通して自分の役割を明確にし他児との協調性を高める』などと思いつくままに理想の目的を考えてみました。 とにもかくにもわが子にとっては人生最大の危機に瀕するほどのビッグイベントでした。 第一関門:自宅以外の場所に泊まる      (しか

        • 小学校サバイバル~こだわり&身体症状編~

          あまりに経過が長い小学校時代。いつしか始まったわが子の『こだわりと身体症状』について書いてみようと思います。 『死』の不安3年生になったわが子。国語の教科書の最初には詩が書かれていました。「すずらん」という詩です。 詩の内容は特に問題はないのですが、担任の先生は理科を専門で勉強されている先生でした。 先生からのすずらんに関する雑学知識が生徒たちに伝えられました。その内容とは、『すずらんの根には毒があるので誤って食べると死に至るかもしれない』(ので気をつけましょう。) わが

        なぜ学校に行けなくなるのか?~高校編~

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          小学校サバイバル~二年生からの通常学級編~

          特別支援学級在籍の一年生の終盤、主治医から二年生からは通常学級に在籍することが望ましいという意見書をもらいました。 やっと流れがわかってきたところでしたが、主治医を信頼していたので通常学級に移行することに同意しました。 通常学級の壁穏やかな日々とは程遠く、支援学級と通常学級との環境の変化は想像を絶するハードルの数々との闘いでした。そもそも『通常』と『特別』という呼び方の違和感は元々ありましたが、一般的に使われている呼び方なのでそれに関してはここではスルーしておきます。 二

          小学校サバイバル~二年生からの通常学級編~

          小学校サバイバル〜一年生編〜

          わが子が小学校に入学した年は東日本大震災が起こった年でした。 忘れもしない2011.3.11.14:46。私は津波の被害から運よく免れた一人です。 あの日は吹雪でした。わが子は保育園でサンドイッチを作っていたそうです。たまたま地震の時刻に帰宅途中だった私が駆け付けた時には園児は吹雪の中園庭に避難していました。 ライフラインも止まりしばらく閉園が続き、卒園式はギリギリ3月31日に行うことができました。 そして入学準備は据え置きになり、宙ぶらりんな自宅待機が続きました。 入

          小学校サバイバル〜一年生編〜

          子どもの話題は蚊帳の外

          前回夫の話を他人にしても共有できない、ということを書きました。 同様にわが子のことも他人に話しても共有し合えない話題の一つです。 私にとって、いわゆるママ友を作ることは難しいのです。なぜなら、よくある話題が共有できないからです。 よくある子どもの話題~塾編~幼い頃は発達の差はあれど保育所生活でしたので、加配の保育士さんがわが子について手伝ってくれたり、『幼い』ことで特性が目立ちにくいという理由もありました。 しかし成長とともに周囲との発達の差が浮き彫りになってきます。主

          子どもの話題は蚊帳の外

          ひとりぼっちのカサンドラ症候群

          カサンドラ症候群という言葉を聞いたことはありますか? 最近はネットを検索すれば直ぐに見つかるようになりました。自叙伝として書籍も多く出版されています。 そんな意外と多くの人が陥っている状態に、望まずも私も陥ってしまったという話を書こうと思います。 カサンドラ症候群とは夫など家族はもちろん、周囲にもつらさを理解されない中でしだいに心身共に消耗し、抑うつ、自尊心の低下、無気力など、心身のさまざまな不調をきたすようになる状態を「カサンドラ症候群」(カサンドラ愛情剝脱症候群)とい

          ひとりぼっちのカサンドラ症候群

          パートナーが被支援者になった日

          『病める時も健やかなるときもお互いに愛する』と誓ったのは約二十年前のことです。実際はこの誓いを守ることは非常に難しいと感じています。 様々なご家庭があると思いますが、我が家の場合はどうだったのか?を思い起こしていこうと思います。 結婚前の印象結婚前の夫は大卒で一般就職しており、趣味もあり友人もちらほらいる実に『普通の人』に見えました。 実家暮らしの一人っ子ということもあり自立心はいまいち物足りなく感じることはありましたが、家族を大事にしており信頼関係もあるようでした。

          パートナーが被支援者になった日

          診断名を聞いてホッとする親もいる

          わが子に診断名がつけられることは人によって様々な感情が伴われることだと思います。 だからこそ、障害の可能性を伝えるべきかどうか迷う支援者の方々や関係者の方々も多くいらっしゃるでしょう。 私の場合はどうだったか。一言で言うと『ホッとした』です。 1.診断名を聞いてホッとした理由わが子の0歳児からの様子をこれまで一握りですが記してきました。 私がわが子の対応に困る、悩む、疲れ果てるに必ず伴うものは、『なぜ?』でした。理由がわかれば解決策にたどり着くことができるのに、何が何

          診断名を聞いてホッとする親もいる

          移り変わる支援者たち⑶担任保育士の個性

          わが子が1歳から通い始めた保育所。 2歳の頃、せまい保育室から更なる自由を求めて庭付きの地元の保育所へ転入しました。 キーワード 1.保育士も人間、性格も様々 2.元気で過ごすことが目標ですか? 3.迎えに行くと始まるパニック 4.お家に帰りたくない 1.保育士も人間、性格も様々 当たり前ですが、保育士さんも人間です。性格も癖も考え方も一人一人異なります。 発達障害に関しての理解や知識、経験も人それぞれ。 色々な人がいて、色々なやり方がある。 環境不適応の原因

          移り変わる支援者たち⑶担任保育士の個性

          移り変わる支援者たち ⑵児童相談所で得た療育の知識

          1.身近な相談者が何より心強い 医師と離れ、臨床心理士と離れ、途方に暮れていた私に声をかけてくださったのは保育所の所長先生でした。普段から私からの相談、愚痴、世間話などの相手をしてくださった優しい温かい方です。 先生は自治体の発達相談を受けてみないか?とアドバイスしてくださいました。そんなサービスがあることすらよくわからなかった私には藁にも縋る思いで受けてみることにしました。 キーワード 1.身近な相談者が何より心強い 2.自治体には必ず相談窓口がある 3.児

          移り変わる支援者たち ⑵児童相談所で得た療育の知識

          移り変わる支援者たち ⑴個人情報保護のカウンセリング ―療育は個人情報なので母親にも教えられない―

          出産後身体でつらかったのは酷い腰痛。心でつらかったのは、夫がパートナーではなくなったことでした。 実は夫は発達障害者だった!(もちろんご両親も本人も誰も知りませんでした。) 妊娠中から抑うつ気味だった夫。出産後にはさらに悪化へ。子育ては夫にとってはキャパオーバーだったらしく徐々にうつ状態へ移行しました。 詳しい話はまたいつか後ほど。 そんな私の話を聞いてくださったのは産婦人科の医師でした。 心がつらければ身体もつらくなるという状態の私に内服薬、漢方薬などを処方してくださり

          移り変わる支援者たち ⑴個人情報保護のカウンセリング ―療育は個人情報なので母親にも教えられない―

          あふれ出す不安とフラストレーション

          保育所に通い始めてさらに時は過ぎ、新たなる闘いが始まりました。 強い欲求、「お外に行きたい!」 前回お話した通り、庭も何もないひと続きの部屋に詰め込まれた子ども達。 お散歩に連れて行ってもらえるのは年上の子供たちが優先でした。 そんな閉鎖された毎日を過ごすうちにわが子のフラストレーションは確実に高まり、『外』へ行きたい欲求、憧れと執着はうなぎ登りに増幅されました。 そして始まったのが「帰りたくない=お外で遊びたい」でした。 道路脇で通り過ぎる車を眺めるだけで目が輝い

          あふれ出す不安とフラストレーション

          保育所という社会で生きる

          丁度一歳の誕生日から私の復職が始まりました。 入職した頃は、職場に保育所が燐設されていてラッキー!と安心していました。 紆余曲折中で復職する頃には「安心して働ける」と勘違いしていた私はもう居ませんでした。 保育所と言っても職場と同じ敷地内に建てられた建物の1階部分を利用した託児所のような感じです。 狭い、ホールなどない、庭もない、年齢ごとにクラス(部屋)が別れてなどいない雑多なスペースでした。 お財布に優しいのはありがたいことでしたが。 一歳で仲間入りしたわが子はそれ

          保育所という社会で生きる

          「不安」の中で生きる子ども

          ひと‐みしり【人見知り】 [名](スル)子供などが、知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすること。「人見知りして泣く子」 goo辞書より参照 子どもが発達、成長過程において通らずにはいられない過程のひとつ「人見知り」。 生まれた時は自分はお母さんと同じ世界で同じ個体、つまりお母さんの一部であると赤ちゃんは感じると聴いたことがあります。 成長すると共に、自分自身の個別性を感じていくのかもしれません。 だから、知らない人は怖い、慣れない人は落ち着かない、い

          「不安」の中で生きる子ども