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あふれ出す不安とフラストレーション

保育所に通い始めてさらに時は過ぎ、新たなる闘いが始まりました。

強い欲求、「お外に行きたい!」

前回お話した通り、庭も何もないひと続きの部屋に詰め込まれた子ども達。
お散歩に連れて行ってもらえるのは年上の子供たちが優先でした。

そんな閉鎖された毎日を過ごすうちにわが子のフラストレーションは確実に高まり、『外』へ行きたい欲求、憧れと執着はうなぎ登りに増幅されました。

そして始まったのが「帰りたくない=お外で遊びたい」でした。

道路脇で通り過ぎる車を眺めるだけで目が輝いていました。保育所の周りを散歩しても楽しくご機嫌でした。

しかし、家に帰らなければなりません。
いざ帰ろう、と誘ってももちろん嫌がります。
どんな交渉も成立せず、やはり最後は実力行使でした。

泣いて嫌がるわが子を力ずくでチャイルドシートに押え付ける毎日。
これは虐待ではないのか?そんなことも頭をよぎるほど、容赦なく力ずくで車に乗せる日々が続きました。

家に帰ると、今度は玄関に座り込み「外へ行きたい」と泣き叫びました。
なだめても怒っても変化を与えることはできず、30分以上泣き叫ぶわが子をただ見守ることしかできませんでした。

仏心を出して夜近所にお散歩に出かけたこともありました。
しかし、結果は「帰りたくない」と同様。
結局は泣き叫ぶわが子を担いで帰りました。

私は、この強い欲求を満たしてあげることはできないと気づき、中途半端な慰めは仇になり余計にわが子を傷つけるのだと気づきました。

今日の特別は明日からの当たり前

そうならないように、ダメなことは一貫してやらないように心がけました。

2歳をすぎた頃、ついに家の近くにある保育所へ移ることを決心しました。
広い庭があり、遊具もある。
きっと気に入ってくれると信じて入所しました。

所変われば品変わる。
成長とともに容赦なく次々と困難が訪れます。

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