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保育所という社会で生きる

丁度一歳の誕生日から私の復職が始まりました。
入職した頃は、職場に保育所が燐設されていてラッキー!と安心していました。

紆余曲折中で復職する頃には「安心して働ける」と勘違いしていた私はもう居ませんでした。

保育所と言っても職場と同じ敷地内に建てられた建物の1階部分を利用した託児所のような感じです。

狭い、ホールなどない、庭もない、年齢ごとにクラス(部屋)が別れてなどいない雑多なスペースでした。
お財布に優しいのはありがたいことでしたが。

一歳で仲間入りしたわが子はそれなりに保育士さんにお世話をしていただき、順調に環境に慣れてきているように思えました。

しかし月日が経つにつれ、わが子の態度が変わってきました。

私が迎えに行くと泣いて逃げました。
逃げたというより、部屋の隅に隠れるようにしてまるで私を責めるように泣いて抗議を始めたのです。

帰ろう!と優しく誘っても泣きながら首を横に振って嫌がりました。

しばらくこのような状態が続き、困り果てた私は保育所の主任さんにどう接したら良いのか相談しました。
返事は「わからない」でした。
多くのお子さんたちを見てきている保育士さんだからこそ、相談したのですがその返答は絶望的でした。

数日後、その主任さんより「お母さんがわからないから聞いてくれたのよね。お母さんの今のやり方でいいと思うよ。」とお詫びのような励ましを頂きました。

結局は『答えはない』というのが応えでした。

その時の私のやり方とは…

部屋の隅で泣きいじけているわが子に優しく声をかけ、時間をかけて少しずつ物理的に距離を縮めていく。
手が届いたらギュッと抱きしめて頭を撫でる。

「待たせてごめんね。淋しかったね。一緒に帰ろうね。」と声をかける。

最後の手段は泣き叫ぶわが子を担ぎながら退室する、という力技を使うしかありませんでした。

本当にこれでいいのか?自問自答の毎日でした。

その後もわが子の俗に言う『こだわり』という名のゲームが次々と始まりました。

さて、次の『こだわり』はなんでしょうか?

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