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金言742:命あっての物種

阪神、東日本と未曾有の天災・人災を経験してきました。
昨日のように思える出来事ではありませんが、つい数年前のことのような気がします。震災の後、数年後に大阪出張の際に立ち寄ったこともありました。5年間毎日のように通勤で使った高速道路が倒れた映像を思いだします。東京に戻るのが1年遅かったら、間違いなく巻き込まれていました。そういうなかで、友人・知人は全員無事という連絡を受けたときは驚きとともに、安堵したことを覚えています。
命あっての物種といいますが、いざ無傷で修羅場をかいくぐると欲がでてきます。
保険のこと、家財道具、記念品など思い入れのあるモノを失ったことなど。
当時は断捨離とかミニマリズムとかいう失われた20年で学習した身の丈にあった暮らしをするという知恵は生まれていませんでした。バブルが崩壊したとはいえ、バブル期の蓄えと暮らしの感覚が残っていましたから、震災前の生活に戻そうとすることが個人のレベルでも復興の中身でした。実際には30年も右肩下がりが続くとはいうのは想定外でした。
あの震災で学習し、東日本で復習させてもらいました。やはり、「命あっての物種」です。
東京2020でも復習しましたが、安心・安全で健康な暮らしがすべてに優先します。
束の間の穏やかな暮らしを脅かす外的要因に対して、物理的に対抗することはリスクが高いので、違和感を覚えたら退く・近づかない・動かないというリスク優先の選択で身を守ることにしています。

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