平史理 taira fumitoshi

あの時、あの人、あの一言。そういうことを今でも折に触れて思いだします。過去の出来事はこ…

平史理 taira fumitoshi

あの時、あの人、あの一言。そういうことを今でも折に触れて思いだします。過去の出来事はこれから創る未来によって常に塗り替わります。忘れることのない人たちとの出会いを書き綴ることで好ましい未来の絵が描けますように。また、心ときめくモノとの出会いも楽しみです。

マガジン

  • 金言from山市文庫アーカイブ

    日常のビジネスシーンで受けた指示事項、顧客に指摘されたこと、商い成立の過程で感動したこと、取引の場面で失望させられたことなどを中心に紹介していきます。読者の周囲にもいつの世もどこにでも存在するとんでもない輩のたわごとでも、磨き方によっては玉になる可能性もあるのではないでしょうか。レアケースではありますが。何はともあれ、こういった話題を金言として扱います。 成功事例は次への平行展開、失敗は成功への先行投資として考えます。多くはカネにまつわるグレーな臭いがしますが、それも金言です。清濁あわせ呑む日常の中で、今抱えている課題を成功事例へ仕上げていく知恵を感じていただければ幸いです。

  • 団塊の世代/シーズン5:フレッシュスタート

    シーズン5ではシーズン4で株式上場してお役御免になったソフトウェア会社をスピンアウトした仲間4人で外資の日本支社再建に取り組んだ顛末が主たるテーマです。

  • 団塊世代の“ため息”

    ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

  • 団塊の世代/シーズン4:異業種ソフトウェア会社のIPO

    シーズン4では、ITバブルのおかげで潜り込むことができた、異業種の情報処理業界でのエピソードを個人情報やNDAに用心してご紹介します。 上場を目指すIT企業での新たな出会いを中心に話をすすめてまいります。SEと呼ばれる高度情報処理技術者集団の中で出会った人たちのPROS & CONS。この匠の集団が近未来の日本をリードしていくと期待されたITバブル期のエピソードです。

  • 団塊の世代/シーズン3:春のうららの隅田川

    第二部のドイツ企業の資金を元手にニュールンベルグロンドン台中香港大阪を舞台にした「外資=博打のバとギャンブルのブル」に続き、自分なりの2個目のバブルの話です。第三部のバブルの舞台は、ニュールンベルグから東京湾隅田川に移ります。青島さんが東京都知事選での公約、都市博覧会中止を実行した後のお台場のバブル崩壊後の一節をお楽しみください。

最近の記事

  • 固定された記事

22:未来は過去の記憶を塗り替えるという前提条件のもとで♪

外資企業の勤め人をしていた頃。 直属上司はとても悪でした。会社の利益に目立つ貢献をするのですが、数字をつくる際に悪さをします。タクシー代や接待飲食代の領収書に0を書き加えたり、1を4にしたり、空出張をしたりして裏金を作ります。経営陣は利益確保のための必要悪として黙認していました。そういう悪でしたが、オフィスでは何かを思い出してため息やら唸り声をあげていました。下手な嘘をついたことの後悔、儲け損なったことの悔しさ、仕掛けがうまくいかなかった時の怒り、などが次々と浮かんできてそれ

    • ため息375:ラッキーナンバー

      ラッキーナンバーに関連した小話。米国人カリスマ投資家が、セミナーで紹介してくれたものです。 ラッキーナンバーが5の投資家がいました。彼は55歳の誕生日の5月5日に、新聞の5ページを見ると、競馬の記事がありました。その5レースに「5月の5」という馬を見つけました。そこで、この投資家は全財産をこの馬に賭けました。 結果は負け。この馬は5着でした。

      • ため息374:負けても次の一手を必ず打っておく

        ピンチの後にはチャンスが待っているといわれます。過去の経験から、同じようなことが起きると、その共通点から同じ行動パターンと感情のリフレーションが再び起きるという通説(アノマリー)があります。 経済の悪材料による大きな嵐が通り過ぎるとチャンス到来となります。振り子が大きく右に振れたら、次は左へのゆり戻しが必ずやってきます。浮き上がったら沈み、沈んだら浮き上がる、「ボウフラの浮き沈み」現象です。 一世風靡した鶴田浩二や高倉健の任侠映画の世界で、そしてプロレスの伝説的なチャンピ

        • ため息373:試験

          どんな試験でも、時間をかけて基礎を学び応用問題を解いてきた人が合格に一番近いところにいます。自宅学習で類似の応用問題をこなしてきた受験生にとっては、本番の試験問題は想定内となります。 本番は考える時間ではなく、行動する時間といいます。勝負をする前に何通りものパターンを想定し考え、練習してきた人が勝ち組です。勝負は時の運ですが、本番での選択枝は想定内だというハッタリも大事です。 ちなみに大学マジック同好会出身の後輩は練習で完璧に成功していないマジックは本番では決して演じない

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        22:未来は過去の記憶を塗り替えるという前提条件のもとで♪

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        • 金言from山市文庫アーカイブ
          1,235本
        • 団塊の世代/シーズン5:フレッシュスタート
          11本
        • 団塊世代の“ため息”
          118本
        • 団塊の世代/シーズン4:異業種ソフトウェア会社のIPO
          47本
        • 団塊の世代/シーズン3:春のうららの隅田川
          23本
        • 団塊世代/シーズン2:博打のバ、ギャンブルのブル
          72本

        記事

          ため息372:成功してから考えるのではなく、考えている人が成功します

          チャイナリスク 近頃、中国大陸で抗日運動が報道されていませんが何度となく反日感情による暴動が報道されています。そのたびに、対中投資家は静かに席を立っていきました。 一方、反日感情が少ないのはインドネシアやインドだと聞きました。旧日本兵が独立運動に参加したこともあり、抗日運動発生のリスクは低いと想像します。ただ、イスラム圏や英語圏なので漢字は通用しないのですが、グローバル化ということでハードルは高くすぎることはありません。地政学的リスクとか民族感情とか不幸な歴史とかいうリスクは

          ため息372:成功してから考えるのではなく、考えている人が成功します

          ため息371:強運の持ち主

          ギャンブル社会学の先生によると、連勝・連敗は確率の法則に従っているそうです。 例1: 1024人がジャンケンをします。1回目は512人が勝ちます。2回目は256人が勝ちます。3回目は126人が勝ちます。9回目は2人が勝ち残り、10回目で1人が勝ち残ります。10回連続して勝つのは1024人に1人いることになります。 例2: 1024人がジャンケンをします。勝ち抜きではなく負け抜き戦とします。1回目は512人が負けます。負けた人がジャンケンをするとその半分が負けになります。こ

          ため息371:強運の持ち主

          ため息370:「疲れたら休め」

          ギャンブルの達人は、負け続けたり疲れて勘が狂い始めたりしたときは、勝負を一時的にやめるそうです。いつも酷使している一部分の脳がオーバーヒートしているので、その部分をクールダウンさせるために、勝負から離れた別のことをして別の部分の脳をつかいます。別の作業をして脳の別の部分を使うことで、いつも使っている重要な機能を再活性化させる効能が生まれます。 もしかしたら、JR西日本で事故を起こした電車運転手に事故後に一日中草むしりを課したのは、ストレス解消をねらった是正(教育的指導)であ

          ため息370:「疲れたら休め」

          ため息369:レンタルビデオ

          昔々レンタルビデオ店が市場に登場したとき、消費者がまずしたことはレンタルしたVHSテープをコピーすることでした。コピー機がまだ高価だったので、レンタルビデオ店の隣にコピー店がありました。(レンタルビデオ店に併設されていたのかもしれません) ユーザはコピーしたらすぐにレンタルテープをショップに返却しました。家に帰ってコピー版を見ていました。著作権よりコピー機販売を優先した時代だったかと思います。レンタルビデオ店にとってはレンタル商品の回転率が上がるメリットがあります。画像の劣

          ため息369:レンタルビデオ

          ため息368:スピードと品質+-若さ

          昔、先輩から聞いた「疲れたら休めばいい」というアドバイスを理解できるようになったのは、最近のことです。 守りの弱いところねらってゲリラ的に攻撃することを嫌い、皆が見ているところで壁が最も厚いところを選んでぶつかっていく、その玉砕過程に美学を感じる集団。彼らにとっては、疲れたら休むというのは、敵前逃亡、日和見主義にほかならず、総括の対象でした。 選択と集中の事業マインドをもつと、休んだらいいというのは、弱気な態度としか思えませんでした。導火線に火がついた重い荷物を背負い、だ

          ため息368:スピードと品質+-若さ

          ため息367:覆水盆に返らず

          テレビドラマの話です。 経営幹部にとって不都合な事実を内部告発した従業員に対して、所属長が解雇処分を伝えました。その後、当の経営幹部が内部告発者と和解し、解雇を取り消し復職させました。内部告発者は上司を誤解していたことを認め、この経営幹部は、お互いやり直そうといって、復職させました。 某外資企業の話です。 日本支社長の領収書改ざんに疑問を感じた経理担当者が顧問税理士に善後策を相談しました。税理士の見解は、「経営者が、不正経理操作により業務円滑のために支出する機密費を捻出して

          ため息367:覆水盆に返らず

          ため息366:願いはいつも聞きとどけられているのに、人が拒んでいるのかも

          「神頼みはあてにならない」という定説に対する反論のひとつをご紹介します。 1)願い 大雨で町が浸水し始めました。住民は高台に避難をしましたが、避難を拒む人がいました。この人は、信じる神に助けを求めました。隣人が避難しようというと、「神が見捨てるはずはない、きっと神が助けてくれる」といい、その場にとどまりました。 2)ボート 神に助けを求める間、水かさが増え続けました。救助隊のボートがこの人を発見し、ボートに乗って避難するようにいいました。この人は「神が見捨てるはずはない、

          ため息366:願いはいつも聞きとどけられているのに、人が拒んでいるのかも

          ため息365:かなり深刻な弱みをこのチンピラたちに握られているのでしょう。

          弱みを握られ金品を脅し取られ蓄えがなくなって切羽詰った被害者が、チンピラを殺害してしまうというのが刑事物ドラマのお約束の筋書きのひとつです。 東アジアの半島のテロリスト政権に脅かされて経済援助を続けている国があります。実態として援助という表現は適切ではないかもしれません。援助を受けている者は、見返りとしてパトロンのいうことに従うことがお約束なのですが、この国は違います。 このテロリストは金品を経済援助という合法的な方法で受け取りながら、援助を提供している国と国民の利益に反した

          ため息365:かなり深刻な弱みをこのチンピラたちに握られているのでしょう。

          ため息364:まだ目立った影響は出ていない」

          業績不振の発表時における「まだ」の意味: この先、さらなる減収が、避けられないリスクとしてあると理解します。この会社の株主は、「まだ」というネガティブな発表は聞きたくなかったでしょう。営業努力により損失をミニマムにしたことを強調し、早期の信用回復をねらうというポジティブな言葉を、たとえリップサービスだとしても株主は聞きたかったと思います。不利な発表をするということは、情報開示の整合性が厳しく評価されているという証拠かもしません。営業支援的な楽観的発表をした後、次の四半期に営

          ため息364:まだ目立った影響は出ていない」

          ため息363:うすはり

          「うすはり」というグラスを買いました。電球の球を吹いていた職人の技で作った0.9ミリという薄手のグラスです。@1500円程度なのでクリスタルの食器ほど高くはありません。 このグラスを手にするのは2度目です。1度目は、1987年の冬に道頓堀にあった(今でもあるかもしれませんが)一軒家のすき焼き専門料理屋で、ビールを飲んだときでした。軽くて薄いので手にしたときにプラスティックだと思いました。なにしろ店構えは、仕舞屋(しもたや)風で、2畳ほどのこあがりがいくつかあるだけの小さな店

          ため息363:うすはり

          ため息362:日常生活での怖い場面

          1)バスに乗っていました。 バスが片側1車線の狭い道路を走っていたときのことです。横断歩道で運転手が一時停止しました。反対車線の方から、小学生の女の子が止まってくれたバスの運転手に帽子を脱いであいさつして、横断歩道を渡りかけました。女の子はバスしか見ていません。反対側からはバイクが接近していました。 2)バスの運転手がクラクションを鳴らしました。 バスの運転手は対向車線に近づいてくるバイクが、横断歩道を渡っている女の子の前でも減速しないので、クラクションを鳴らしました。突然

          ため息362:日常生活での怖い場面

          ため息361:雨が降るまで祈祷を続ける体力と気力が雨乞いの王道です

          子供の頃父に連れられて行った魚釣りで覚えたのは、干潮時はどこにいっても釣れないということと、満潮の2時間前位から満潮で潮が止まるまでが良く釣れるということでした。 良くあるのですが、釣り場に到着して最初の1投で喰いがあり、その後全く釣果がないという日があります。それでも、竿先を時々見つめたり海面をなんとなく眺めたりして夕方まで、第1投の当りの次が来るのをじっと待っています。第1投はビギナーズラックのようなものです。その後、いろいろ工夫して釣果を挙げようとするのが釣りの楽しみ

          ため息361:雨が降るまで祈祷を続ける体力と気力が雨乞いの王道です