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万が一「Green Book」を観たことのない皆様へ。

こちらの映画、とにかく素晴らしいです!

何度でも観れます。

しかも実話を元にしたストーリー。

時代は1960年代。

まだまだ黒人差別があからさまで根強かった時代。

あの時代のアメリカでこんなに素晴らしいフレンドシップが育まれていたなんて!

人間捨てたもんじゃない、「 個 対 個」であれば人間は見た目に囚われず分かり合える。

という熱いメッセージを送る感動と清々しさを感じられるストーリーです。

もし観たことがない方いらっしゃったら是非観て頂きたい!

今日はうちの3兄弟と観ましたが、こういう歴史的な差別をメッセージとした映画を子供に、とくにまだ低学年のうちに見せる事には賛否両論あるかと思います。

余計なバイアスをかけてしまうかもしれないと懸念はあるかもしれません。でも私的にはシンプルに子供の受取り方次第なのかと思っています。

ましてやここシンガポールは人種のるつぼであり、多種多様な人種が「袖すり合うも何かの縁」で暮らしています。

子供達は生まれながらにして外国人で、自分とは全く異なるアイデンティティの持ち主の友達と共に成長しています。

なので歴史を授業で学んで多少ギクシャクしたり、なんだか居心地の悪さやショックを受ける場面も出て来ます。

過去には日本軍はシンガポールを植民地にしてましたし、建国の父「リー•クアンユ」氏は日本軍に射殺されそうなところを機転を利かせて生き延びたという事実もあります。

様々な歴史を知ると子供達は「そんな酷い事をあの国はしたのか」「そんな酷い事は日本はしたのか」となったりしますが、

「じゃあ、目の前のあなたの友達はあなたに何かした?」 「過去の悲しい歴史を知って友達はあなたに何かした?」

と聞くと答えは、

「ううん、何も。だって友達だもん。」

と返ってきます。

私は国際結婚をして主人はアメリカ人です。

結婚を報告した時、私の両親や主人のご両親は結婚には何の異議もなく喜んでくれましたが ( 恐らく)、結婚に良い顔をしない、両親よりも歳上の叔父さんがお互いにいました。

戦争のその渦中を体験し、戦って辛い思いをしたわけですから、自分の肉親が敵と結婚するなんて祝えない。というのはしょうがない。

しかし一生会わない訳にもいかないので、主人の叔父さんに初めて会いに行った時の緊張といったら、もう。

でもね、会って話しをして私という人間を知って貰えたら、帰る頃には「またすぐに会いに来なさい」と受け入れて貰えました。

主人にしてもそうです、最初は良い顔していなかっ叔父も、今では私の一時帰国の際に主人が同行しなかった時の「え~、一緒じゃないの?」のガッカリ感といったら...

なんとも嬉しい限りです。

どんな時でも場面でもそうですが、その人に実際に会って話をする前と後では当たり前ですが全然印象が違いますよね。

その人を知るって何よりも大事な事だと思うんです。

あの国は!と報道されていても、その国の人と話しをしたら十人十色。国対国だとぼやけた個性も個対個であれば深く分かりあえる。

同じ日本人同士でも嫌いな人や合わない人だっている。

最終的にはみんな人間。

個性があり、心があり、感情があり、弱さもあり、悩みながら生きている。

と、そんな事柄がヒシヒシと伝わってくるこのグレートムービー「Green Book」

最初のシーンでトニーがグラスをゴミ箱に捨てるシーンを観て最初は笑っていた7歳の娘。

「どうして捨てたか、分かる?」

と聞くと、しばらく考えて

あぁ..と、

何故トニーが捨てたのかを認識してからは笑えませんでした。

普段使ってはいけないスラングも時々出てきますが、子供達は感慨深そうに最後まで観ていました。

一人一人どんな事を感じて、どのメッセージを明日に引きずるのかはあえて聞かずに終了。

「Green Book 」お勧めです😀




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