見出し画像

感情は緊張し、そして発散する場を求める。

私はどちらかというと読者家です。

特に心理学を通信で始めてからは更に読むようになりました。

どんな本にも心に残る文章が必ずあると思っていて、読んだ瞬間に衝撃を受けるような見事な表現を文字化している文面に出くわしたそんな時は「出た--!」と、まるで宝を探り当てたそんな喜びさえ感じます。

今回読んだ本『話し方の心理学』の中にも見つけた、心を鷲掴みにされたその表現。

それは、

感情は緊張する

この7文字が意味として頭に入ってすぐに、なんて斬新な表現なんだろう!と私の心に刺さったわけです。

著者はアメリカの方なので、これを訳した方の技なわけですが、これまで何冊もの本を読んできたというのに、今でもこんなに感銘を受けられる『一文』に出会えるとは!

確かに感情は緊張する。

■一度購入した品を気が変わったので交換して欲しい。とレジに持って行ったら、あからさまに嫌な態度を取られた時。

■振込を確認したいからインボイスを確認したいと再三言っているのに、毎回はぐらかされたメールしか返ってこなく、もしかしたら騙されたのかもしれない、と思い始めた時。

■想像していたよりお金がかかり、この先どう暮らしていけばいいか気づいた時。

などなど…

これを読んでくださってる方の中にも、思い当たる節はあるかと思いますがいかがでしょう。

確かに、感情は怒りや焦りに変わる前に、まずは緊張する。

その間、頭の中では自問自答が始まるわけで、

これはどういうことだ。
もしかしたら、攻撃されているのか。
反撃した方がいいのか。
それとも黙って見過ごしたほうが賢明なのか。
もしかしたら私の思い過ごしなのかもしれない。
目の前で繰り広げらていることは気のせいなのかもしれない。
いや、ここはガツンと言った方がいい。

などなど…

もう思考回路はパニック状態のパックマンで、凄まじい勢いで次から次へと『考え』が浮かびは消えてゆく。

そして、

そうこうしているうちに緊張は発散する場を求め、その結果クレームに発展したり、その場では何もできなかった悔しさを誰かに聞いてもらいたくなるのであろう、と。

確かになんだか嫌なことがあったら、それを共感して聞いてくれそうな人を選んで聞いてもらってはないでしょうか。
そう、誰でもいいわけではなく、その事に対して共感してくれそうな人を選んで。

そうして、発散された緊張は徐々に薄まり、いずれ記憶の片隅に追いやられる。
そういう循環で毎日をやりこなしているんだろうと思います。

そしてこの本には、その状況の受け手になった場合のアドバイスも書かれていました。

相手が感情を爆発させたら、相手の感情に集中する。
こちらからの理詰めは飲み込み、聞き役に徹する。
相手に理詰めで説得しようとして、相手を聞き役の立場に追い込むのは非常にまずい結果を生むことになる。

なるほど。

納得のいかないまま押し込まれた感情は、その形をイビツにして良からぬ方向に向かう可能性がある。つまり、何をしでかすか分からない。という事なんだろう。

毎日、四六時中感じる『感情の緊張』、次にその場面に直面することがあったら是非感じて頂きたい。

なるほど、こういう事なのか、と。

シンガポールにも児童館のような場所を作りたい!という思いから育児支援コミュニティKidsPriorityCafeを発足し日本に帰国後も主催運営しています。頂きましたサポートは有り難く運営費に使わせて頂きます🙏また、コラボ希望も随時受け付け中!お気軽にご連絡ください😃