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#7 心の健康を保つには?心理士の見解

なかなか,首都封鎖になりませんね~。

最低限の外出しかしないようにしているのですが,通り道の桜がいつのまにか満開でした。

確実に季節は移ろいでいて,自分の心ばかり,なんか止まっているなぁと,うつろな心象風景を映しているようでした。

コロナ疲れ・・・。

「新型コロナウィルス特借法に基づく緊急事態宣言を出すべきだという声が強まる可能性があるが,安倍晋三首相は,経済的な影響の大きさも考慮しながら慎重に判断する方針だ」(2020年4月5日付朝刊)

と,新聞にはありますけども,えーと,経済より人々の健康じゃないでしょうかね?

医療崩壊もう起きているんですけどっ(怒)の声明を日本医師会が出しているほどですから。

日本では,医師会の力って経団連より弱いのかな?なーんて,日本型ヒエラルキーを思ってしまいます。

医療崩壊しないと思っているのかな?

人はストレス状況になると,3つのストレス反応をすると言われています。それは,①闘争・逃走,②チャレンジ反応,③思いやり・絆反応です。

ストレス状況になると,脳内ホルモンのアドレナリンが出てやたらと闘争的になるし,考えないように逃げたいから,思考途絶を越えて,思考停止になっている状況かと。

ほら,野生動物が自分より強い動物にあった時に,止まったり,死んだふりするのがありますでしょ,アレ状態かな?と。

でも,あれって,ずっと停止しているわけではなくて,逃げ出せる機会をうかがっているんですよね。全然,停止してない!

確かに,経済的不安が健康に影響しますが,緊急融資や債務保証などの資金繰り支援や2月から収入が減った家庭への支援金も出す方向らしいですので,ここは,経済保証しつつ「Stay home」が一番であろうかと。

だもので,行動は停止しているようにみせかけて,思考は働かせて,いつでも次の一手を打てるように準備しておくのが,市民としては最善かと。

歴史学者の藤原辰史氏がおよそ100年周期で起きる疫病へのわたしたちの反応と行動様式に関して,秀逸な特別寄稿をされています。

極めて冷静にこのパンデミックを分析し,そして,明日への一歩を照らしてくれていると思います。

これぞ,文系エンパワ―!

長文を読み解く,読解力と思考力そして,推察力,つまり,一定の知能が文章理解には必要になりますけども,それが楽しいんだけども・・・。

こういった事態にある時,文系研究者はなすすべがないと,わたくしの大学院の心理学教授は言いましたが,いやいや,できることあるよ~と,わたくしは思います。

物理的な支援,経済的な支援,医療的な支援,そこに,われわれ,心理研究者,心理技術職の出番があります。

心理技術者は,サイコロジカルファーストエイドとして,こういった緊急事態へ対応します。

日本心理学会という日本で一番大きな心理学学会でもこのコロちゃんに関しての心理支援の情報がまとめられています。

わたしたちの心の健康の保ち方について,アメリカの心理学会の声明もこちらのサイトで,翻訳されています。APAの指針って,心理学の基準なんですよ~。

ということで,本日の【エンパワ部】は,お手軽度は低いですが,心の健康を考える時間を提供させていただきました。

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論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。