降れば大雨出るは警報に慣れたけれど
固定電話が電話が鳴った。
出れば,学童に子どもたちを送りに行った夫からだった。
わたしは朝にスマホを見る時間がない。さらに消音モードにしているので,まず電話に気づかないでスルーしてしまうことの方が多い。それを見越して,朝の時間帯は,固定電話にしてもらうことが多い。
まぁ,夫だって,スマホやスマートウォッチ(エルメス製だと自慢していた)を充電器に忘れて出勤していくこともあるくらい,うっかり夫婦だ。
うっかり夫婦と書くと,うっかり八兵衛みたいでかわいくなる気がするのは,気のせいだろうか。
うっかり八兵衛というサブキャラは,「水戸黄門」だっけか?「大岡越前」ではないよね?午後4時から始まるTBSの時代劇アワーという,時代劇の再放送枠をこよなく愛する小学生だったので,時々ごっちゃになる。
八兵衛役を演じていた俳優さんが叔父の勤める店に来たと叔母が言ってた時,いとこたちは誰もその俳優さんを知らないから薄い反応だったのに,わたしだけがとびついていたなぁ。
うっかり夫婦は,夫婦してうっかりだ。どうやら,大雨警報が出て,今日は学童保育がないという知らせが朝にメールで来ていたようなのだ。
そう言えば,雨が強く降っているなぁと,思っていたけれど,警報レベルではないと,思い込んで,メールをチェックしていなかった。
共働き夫婦に,うっかりは禁物だ。
前にも,地震が起きた時,メールを読まずに,学校に行って,校門で返されたり,「妖怪校門返し」だ(水木しげる先生が「ゲゲゲの鬼太郎」で教えてくれた「枕返し」へのオマージュだ)。
現代版枕返しは,昭和の様に電話の伝言ゲームでこない。しれっと,メールでやってきて,「もうこっちはすでに一斉メールで送ってるんだからチェックしていないあなたが悪い」みたいな体でやってくる。
クソいまいましい奴め。こちとら,江戸っ子だい!クソ忙しい朝にいちいちメールをチェックしてられっか!てやんでぇ!
と,うっかり八兵衛仕込みの江戸弁で切り返したくなるくらいだ。
てか,こんな江戸弁は,江戸っ子の祖母でさえ言っていないから,お芝居の中の江戸弁だろう。
わたしは,生来のうっかりなので,わたしにこのようなマネジメントは無理だと思って,夫にもメールアドレスを登録してもらって,2重チェックをしている。
だが,夫婦は割れ鍋に綴じ蓋,似たもの夫婦だから,他人同士がひとつ屋根の下で,大したけんかもせずに生活を共にできるのだろう,夫もうっかりメールを見ていなくて,しばしば妖怪校門返しに合う。
校門で返された子どもたちは,ウキウキとして,家に戻ってくる。
わたしは,その間に,ありうる限るのスピードでシュミレーションを素早く行う。
民間の学童ならば,大雨でも,地震でも関係なく,朝から受け入れてくれるので,クソ高いお金を払って民間の学童にも通わせているのだ。
学童の2重登録は大事なセーフティネットだ。
これには,夫婦して,苦い経験がある。
学校に併設される行政系の学童(社会福祉協議会系:社会福祉の国家資格も持っているので,知らないとマズイ用語だけど,一般になじみのない用語だろう)は,学校が休校だったり,警報が出たら,休校となる。
警報が解除されたら,学校も再開されるが,働く親たちは,学校が休みでも,仕事は休めない。
長子が小学校に入って親としてすぐにぶち当たったのは,この警報発令の多さだった。
ある時は,職場に子どもを帯同し,どうしても抜けられない仕事の間,部屋で子どもを待たせて仕事をしたり,夫の職場に連れて行ってもらい,職場の方に見ててもらったこともある。
それから,学期の途中で,すぐさま民間の学童にも入会し,ファミリーサポートセンターにも登録し,緊急事態に備えて,何重ものサポート網を張った。
しかも,この学童の先生がめちゃくちゃ,「暖簾に腕押し」のザ・行政系の人。
「だから,お母さん,前にも言いましたように(以下,辞書通りの解釈でしか話さない言葉の羅列が続く)」
と,相手の文脈を読んで答えるとか,そういうのが無理なサービス精神ゼロ。
構文通りにしゃべらないと,もっと言えば,プログラム言語以外の言語を入れると反応しないで,最悪ぶっこ割れるマシーンみたいな感じなので,わたしはとても傷つくし,疲れる。
ゲームで言えば,ヒットポイント(HP:攻撃されて自分の残された体力)100みたいな攻撃をくらって,朝から軽く死にそうになる。
学童ってサービス業じゃないのか?今どき,行政でも,市民からのクレーム対応にビビッて,高圧的な態度はとらないようになっているのになぁ。
そんな感じで,文脈を読みづらいマシーン対応もしつつ,インフルエンザが流行する冬の時期は,ここに数か所の病児保育網も入れておくのは,ワーママのイロハだ。
災害だけでなく,関係性も加味して,備えよ常にだ。
ワーママとして,常に地域の情報を収集するために,保育園のママたちと共同し,情報をアップデイトできるか,社会性を常に磨いておかねばならない。
わたし,社会性めっちゃ苦手な心理士なのに・・・。
なんて子育てしてたら,言い訳できないのだ。まぢ,子育てしていると,神経が休まる時がないのだ。
子育てって,すんごい負荷を親側にかけてくる,究極のケアゲームだ。
このような「草の根子育てネットワーク力」の可否が明暗をわけるのだから,ここは,お金で解決するか(民間),時間で解決するか(仕事を削る),人脈で解決するか(仲間ネットワーク),どれを得意とするか,冷静に考えておかねばならない。
警報が出るのが当たり前と思え
異常が恒常化して,異常事態が正常になっている今,気象も同じだ。
異常気象という気象変動は,温帯気候だった日本を熱帯気候に変えて,降れば大雨,そして洪水という災害を各地で引き起こしている。
全国のあちこちで,河川は反乱し,森林が崩れ,濁流に家や人が飲み込まれてしまう災害が頻発しているからか,警報がやたらと早く出る。
しかも,わたしたちが済むエリアは,豊かな自然を乱開発して造成したから,山津波(山崩れ)を警戒して,やたらと警報を出す。
隣のエリアは出ていないのに,しつこく出る。
あまりに出るので,大雨=警報と,刷り込まれるレベル。
引越す前に,古地図で地形を調べ,災害の下調べ,海抜もチェックしたけれど,「警報が頻回に出て休校になりますよ」レベルまでは,調べられなかった。
311の地震を経験したから(震度5強の揺れだった),それなりに調べたのに,大事な情報が抜け落ちていた。甘いリサーチ力は,うっかり故だから仕方ないとはいえ,返す返す悔しい。
「隣のエリアに引越す?」
子どもについ聞いてしまったが,「友達と離れるのがいやだからやだ」と言われた。
え?あなたにも友達という方がいらっしゃったのですか?と,子どもに失礼ながら思ってしまったわたしは,かなり雑な育児をしている。
うっかりだから仕方あるめぇ。
いいのだ,このうっかりは,わたしのせいではない。わたしの脳の作りがこうなっているのだから,ショウガナイのよ。
子ども3人も抱えて,夫婦ともに地縁のない土地で,心理の仕事して,研究して,ビジネスもしているんだから,わたしの脳のキャパオーバーなのだ。
ってことで,こういう時は,ひたすら,キーボードを打つ,打つ,打つ,打つ。
文章として,思いをアウトプットして,HPを回復するのだ。間違っても,甘いものに走ってはいけない。
走りたかったら,その辺を走っていた方が,よっぽどストレスは減ることが最新の健康心理学のデータで明らかにされている。
ということで,最後にお役立ち情報を1つ。
今そこにある危機に備えるためのページを発見したので,貼ります。
危険度分布「キキクル」は,一目で迫りくる危機がわかります。
論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。