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【全力記事!】競争社会に疲れた人に届け!戦わない戦略。

こんにちは!みかんです。

人生のあるタイミングで偶然出会った本が、自分の価値観の形成に大きな大きな影響を与える。

それはいつでも誰でもいいわけではなくて、その時の自分だからこそ。

そんな体験ってあるとおもいます。


この記事はマガジン「たいせつな友人たちへ」3記事目です!


38億年の生命史に学ぶ生存戦略 / 稲垣栄洋(著)


この本は生物と会社の生存戦略は似ているよ!ということが書かれています。

私が読んだのは2022年で管理職の登用試験を受ける年のことです。

登用試験に関係する企業の競争戦略について学びたくて、本書を手に取りました。

本書は普通に読むと生物と会社の競争戦略について学べます。

それだけでもめちゃくちゃ面白いです。

私は勝手に自分の人生の競争戦略にあてはめて読んでいました。

著者はそんなこと一言も言っていないのに(笑)

その視点で読むと目から鱗の連続で、人生戦略の方向性が定まります。

サラリーマンはもちろんのこと個人事業主や経営者も楽しめる本です。

では本書の内容にまいりましょう!

ナンバー1か、オンリー1か

「ナンバー1を目指すべきなのか、オンリー1を大切にすべきなのか。じつは、自然界の生き物の世界では、この問いに対する明確な答えがある。ナンバー1しか生き残れない。

『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』P14~15

この事実について、著者はある実験の話をします。

ゾウリムシとヒメゾウリムシという2種類のゾウリムシを、一緒の水槽で飼う実験。

最初の内は2種類とも数が増加します。

増加数が一定を超えると、ゾウリムシは全滅しヒメゾウリムシだけが残りました。

水槽という限られた空間の中ではナンバー1しか生き残れないのです。

そこで疑問に思うのが

「じゃあなんで多くの生物がいるの?」

ということです。

この実験には続きがあります。

今度はゾウリムシの種類を変えて、ゾウリムシとミドリゾウリムシという2種類のゾウリムシで、同じ実験を行いました。

驚くことに、2種類のゾウリムシは、どちらも滅ぶことなく、1つの水槽の中で共存したのである。

『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』P18

これは2種類が異なる性質を持っていたからです。

ゾウリムシは水槽の上のほうにいて浮いている大腸菌をエサにしていました。

ミドリゾウリムシは水槽の底で酵母菌をエサにしていました。

ゾウリムシは水槽の上でナンバー1。

ミドリゾウリムシは水槽の底でナンバー1。


ニッチでナンバー1になる大切さ

この実験からすべての生き物がナンバー1であることが分かります。

※本書では他の事例もたくさん紹介されています。

すべての生き物は、「ナンバー1になれるオンリー1の場所」を持っている。このナンバー1になれるオンリー1の場所を、生物学では「ニッチ」と呼んでいる。

『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』P20

生物たちはそれぞれのニッチをめぐって戦いを繰り広げ、ナンバー1を確立するのです。


「ずらす」という戦略

自然界は厳しいと言われますが、常に競争し続けていたのでは、生物は滅びゆく運命になります。

そこで大切なのが「ずらす」という戦略。

ウマの仲間のシマウマは、草の先端や穂の部分を食べている。これに対して、ウシの仲間のヌーはその下の茎や葉の部分を食べる。そしてシカの仲間のトムソンガゼルは背丈の低い地面の際の草を食べている。こうして、同じサバンナの草食動物も、食べる部分が異なり、ニッチをずらしているのだ。

『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』P24

ここまでが本の紹介!


サラリーマン戦略に落とし込む

管理職になる前の私は考えました。

会社には優秀な人なんてたくさんいます。

私より勤続年数が長く、業務への知識や、取引先とのネットワークがある人なんてごまんといます。

その人たちと同じ土俵に立つと、熾烈な競争に巻き込まれます。

競争しないこと、つまり私のニッチを見つけること。

それを意識しました。

いざニッチを見つけようにも、探してみると難しいのです。

「私が得意なことって何だろう?」

そんなことを毎日考えていると気づきました。

noteだからこんなことが書けるのですが

私、先輩からも後輩からも取引先からも好かれるのです(笑)

これらのうちどれか1つが秀でている人はいます。

でも全部はなかなかいない気がする。

ここに自分のニッチを見出しました。


好かれるとは良質な関係性を築けるということ

先輩と取引先に好かれるのは、そこまで難しいことではありません。

媚びればいいのですから!(笑)

しかし、後輩や部下に好かれるのはなかなか難しい。

そこに勝機を見出しました。

たぶん昔から上下関係にどっぷりつかっている人間は、理解しようにも分らなくなっていると思ったからです。

いうまでもなく、サラリーマンの上司部下は見えないパワーバランスが存在します。

それを感じさせないようにすることは絶望的に難しい。

たぶん会社の規模が大きくなればなるほど難しい。

見えないパワーバランスを極力排除して後輩や部下と良質な関係性を築くために、まあ勉強しました。

こんなビジネススクールで登用試験の勉強の傍ら、1年間勉強しました。

授業料100万円は痛かった!(笑)

コミュニケーションについてとことん本を読み漁りました。

紆余曲折ありながらも管理職2年目。


上司「なんでお前のチームが上手くいくかわからん。」

上司からある時こんなことを言われました。

上司「なんでお前のチームが上手くいくか全くわからん(笑)」

そうでしょう。そうでしょう(笑)

私のチームはまずうるさい。

コミュニケーションが活発と言えば聞こえはいいのですが、いつも笑い声が事務所に響き渡っています。

部下が私に仕事の指示をする。

部下「みかんさん、あれまだやってないんですか!?いい加減にしてくださいよ!」

私「嫌な仕事は先延ばししたくて…。」

部下「新入社員じゃないんだから。なんで私が上司に注意しないとだめなの(笑)」

部下が勝手に仕事を進める。

部下「みかんさんあの仕事こんな感じで進めました。」

私「お!ありがと!助かった!」

部下「勝手に進めてたのですがよかったですか?」

私「私がこうして!って言ってもあなた反論するでしょ(笑)」

部下「確かにそうですね(笑)」

こんな感じでやっているのですが、チームとしての成果はぼちぼち高い。

上司からしてみると、管理もしていないわ、雑談が多いわ、上司である私に威厳がないわで、理解できないのだと思います。


自分だけのニッチを見つける

上司や先輩たちと同じ土俵ではなく、自分だけのニッチで勝負する。

そうすると勝負している土俵が違うので、周りは理解できない。

理解できないと上司からうるさいことは言われない。

だって過去の上司のマネジメント手法と全く異なるのですから。


ニッチがニッチでなくなったら

私がニッチと認識している領域に他の人が参入してきて競争が激化したらどうするか。

ニッチを「ずらす」と思います。

これまで築いてきたニッチに要素をプラスαして新たなニッチを創出する。

あえて競争しない戦略を取ります。

戦わずして勝つ。

そもそも勝負の土俵に立たない。

戦わない戦略を取り続けたいですね!

まあ、世の中そんなにうまくいかないんですけどね!(笑)


さいごに

今回は長くなりました!

これは私の部下たちに読んでほしい記事です。

みんなと同じ土俵に立つから、比較して比較されてしんどくなる。

だとしたら初めから自分のニッチを開拓していく。

そんなことがサラリーマンを続ける中で大切に感じました。

noteでも同じかもしれませんね。

過去の経験に基づいて自分だけのニッチで勝負する。

そもそもニッチだから勝負するという概念がない。

戦わない戦略。

この本は私の人生の宝物です。

※この記事でも別の戦略について書いています!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

こんな拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございます!これからもサポートいただけるよう精進いたします!