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「会社辞めます!」というと、そのあとが大変。辞めたらこんなことしたいな!


先日上司に退職すると伝えた。

上司からは一度考え直して欲しいと言われた。

その後上司とこんな会話があった。

上司「2日後に返事を教えてほしい。」

私「2日後は休みですね。」

上司「じゃあ3日後に。」

私「3日後も休みですね。」

上司「4日後でいいよ。」

私「4日後も休みですね。4連休いただく予定です。」

上司「完全に言い逃げやないか(笑)」

上司の言う通り退職理由を伝えて自由を獲得した私は、羽を伸ばすために旅行に行った。

連休が明けた朝、上司から呼び出された。

上司「なんか太ったか?」

私「分かります?お宿のご飯が美味しすぎて食べ過ぎてしまいました!」

上司「おまえなあ。こっちが大変なときに。」


私がいない間に起きていたこと

上司は私が休みの間に起きたことを話してくれた。

ちょうど当社は次年度の人事計画を策定する最初の段階に入っているのだとか。

私の部署は部長と取締役で最初の案を策定し、これから人事と共有する段階だった。

それが私が休みに入った1日目。

上司はその日、部長に私が退職すると伝えた。

部長は驚いて退職理由を根掘り葉掘り上司に聞いたのだとか。

部長はその後、上司と一緒に取締役の元へ。

私が退職すると聞いた取締役は驚きながらもこんな話をしてくれたそう。

取締役「もしみかんが会社を辞めて上手くいかなかったとき、今のポジションで戻ってきたもらうための制度ってうちにはないやろ?その制度これから1年ぐらいで作った方がええな。みかんがもし戻ってきてくれたときに、役職なしだとかわいそうだろ。」

取締役・・・!私を喜ばすための言葉だとしても嬉しい・・・!

そうなのだ。私はちょろい。この言葉を聞いて尻尾をぶんぶん振る犬のように喜んでしまった。

そしてこんなことも言ってくれたそう。

取締役「退職することみんなにいつ言うんや?」

部長「通常早くても1ヶ月前からですね。」

取締役「それやとみかん働きづらいんちゃうか?みかんの意向次第やけど来週にでもみんなに共有できる状態にしてあげた方がよくないか?みかん周りのメンバーと仲いいしその方がええやろ。」

とりしまりやくぅー!すぐにキレるのが難点だが、それ以外は大変すばらしい人物ではないか・・・!

これで尻尾をぶんぶん回してよだれを垂れ流す犬状態になった。

この話を取締役から聞かされた上司も驚いたらしい。

上司「そんな対応聞いたことないぞ。みかんの今までの頑張りを会社が評価してくれているみたいで嬉しかったわ!」

私「(えっへん!)いやー。ありがたい限りです。」

上司「で、退職の件どうなった?」

私「何かあったら再雇用していただけそうですしやっぱり退職します!」

上司「おまえなあ(笑)」

次は部長との面談

上司との面談の翌日、次は部長との面談があった。

部長「みかん、本当に会社辞めるんか?もう一度考え直してくれないか?」

私「すみません。決めたことなので。」

部長「決断した経緯を教えてほしい。」

お金の面はこの記事に書いてあるような話をした。

簡単に言えばどれだけ固く見てもこれから20年ぐらいは働く必要が無くなった。

部長「お金のことは分かった。転職するわけじゃないってことだな。これからどんなことをするんだ?」

半年間無職します!とふざけたことも言えなさそうだったので、漠然と考えていたことを話した。


私がこれからやりたいこと

サラリーマンで困っている人たちに選択肢を提示したい。

一言でまとめるとこんなところなのかもしれない。

私はキャラクター的になのかわからないが、昔から後輩たちが仲良くしてくれる。

仲良くしてくれた後輩たちの何人かは会社でうまくいかず転職という選択をした。

彼ら彼女らは退職する前に相談してくれることもあった。

ある子は未来を見据えて転職に向けた準備を徹底的に行い、希望通りの会社に転職した。

一方で今の人間関係や仕事が嫌で逃げるように会社を辞めた子もいた。

この後者の子たち。私は正直歯がゆかった。

後者の子は私から見れば優秀なのだ。

優秀なのに上司から無能扱いされ、誰でもできるような仕事ばかり押し付けられたりしていた。

自分を買いかぶりすぎなのかもしれないが、私の部下だったらその子たちのパフォーマンスを最大限発揮させることもできたと思う。

さらに言えば私は年齢や性別、立場が違う人たちと信頼関係を築く才能が社内で一番ある気がする。もはや天才。(えっへん!)


話を戻すと後者の子たちは転職してからそれなりにうまくやっている。

私はその子たちが短期的な視点だけではなく、長期的な視点を持てたとしたらもう少し良い選択ができたのではないか?と思うことがある。

なぜなら私の会社は転勤なし、給料よし、残業少ないという超ホワイトな会社だからだ。

ただ、上司ガチャに外れるとサラリーマン人生が崩壊する。


また、こんな話もある。

私の会社では優秀な人間が心を病み休職している。

私自身も上司ガチャに外れ休職した経験がある。

私の場合は3か月程度の休職でその後はのびのび働いている。

一方で休職期間が1年になったり、復職しても再度会社を休職したりする人たちがいる。

休職期間が長くなり退職する人たちもいる。

漠然と思うのだが、心の病は超えてはならない一線があると思う。

それはバネのように一度伸びてしまうと元には戻らない。あるいは元に戻すにはとても長い時間がかかる。

その超えてはならない一線を超えてしまう人が多い。

一線を超えてしまうというのは視野が狭くなっていることなのだと思う。

会社からの評価、上司部下との関係性、仕事全般が人生の大部分を占めてしまっているのだ。

本当は家族や友人など、その人には仕事以外に持っているものがたくさんあるのに。

ただ、本人はそれには気づけない。

私はこんなことを思う。

その人たちに会社以外の収入の柱があったらどうだったのだろう?

それはお金がお金を生み出す投資という手段であってもいいし、会社以外から稼ぐ副業という選択肢であってもいいと思う。

私はといえばお金については長年考え続けて専門家とまでは言えないが、それなりの知見が蓄積されている。

一方で自分で稼ぐ方はまだまだこれからだ。

会社を辞めてからは自分で稼ぐ手段を探りたい。

それは失敗の連続だと思うし、プライドなんてものは捨て去って取り組むのだと思う。

その中で「こうしたら稼げるじゃん!」という知見を蓄積したい。

それには何年かかるかは分からないが、何年後かの私はこうなる予定だ。

お金の知見もある。自分で稼ぐ知見もある。

その段階で不本意に会社を去った私の後輩のような人や、無理をし過ぎて心が壊れてしまう前の人たちに必要な情報を提供したい。

偶然私はコーチングの勉強をして資格も持っている。

そしてコーチングの知見は部下との1on1と呼ばれる1対1の面談で日々使っている。

それらを掛け合わせれば、本人が望む人生の絵を一緒に描けるような気がする。

でも無職期間でこのこと自体本当にやりたいことなのかをじっくり考えたい。

それも含め無職期間は学び、考える時間に充てたい。


5年前と話してること同じだ

この記事で紹介したSさんと上司部下だったのが5年前。

飲みながら「本来優秀な子たちが不本意に辞めるのなんておかしい!それなら自分がこんな会社を作る!」ってよく話していたなーと思いだした。

Sさんが転職してからはそんな話をすることもなくなったのだが、今になってこんな言葉が出てくるとは。

5年という歳月を経ても自分が思っていることなんてあまり変わらないのだなと、部長に話して思った。

あるいは私の中でそれほど強烈な想いとして心に刻まれているのかもしれない。

Sさん、5年前に飲みながら話していたこと、やっとスタートラインに立ったよ!


そういえばSさんから先日LINEが来た。

Sさん「今度そっち行くので飲みましょうよ!私の旦那も一緒に良いですか?」

私はSさんの旦那さんになんて自己紹介したらいいのか。

私「みかんです!もうすぐ35歳無職になります!」

ヤバい。完全な"事故"紹介だ。


さいごに

部長からも了承が得られ、今後人事に話がいくみたい。

部長から最後に「後悔はないか?」と聞かれた。

不思議なことに全く後悔はなかった。

サラリーマン生活を振り返れば大変なことも楽しいこともたくさんあったが、100点満点中120点だった。

仕事も楽しかったし人にも恵まれたし。

妻にも出会えたし!

今回退職の話をしてみて私は本当に恵まれていたんだなーと改めて思った。

私が退職するのは今年12月末。

12月末に設定したのはある目標があったからだ。

1月1日に日の出を見ながら

「日の出はこんなにきれいだったのか・・・。」

と黄昏ながら妻につぶやくこと!

こんな話を妻にしたら

妻「そんなしょうもない目標のために会社辞めるなんて。あなたって人は…。隣でつぶやかれるこっちの身にもなってほしいんだけど。怒りしかわいてこないでしょ。」

おしまい!


今日の猫さん!


まめきちのもっふもふのおなか!



こんな拙い文章を最後までお読みいただきありがとうございます!これからもサポートいただけるよう精進いたします!