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相続

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2024年7月の記事一覧

相続: 「代償分割」 <- 可能なら争族でなく、これで遺産分割の決着をつけたいですね~

相続: 「代償分割」 <- 可能なら争族でなく、これで遺産分割の決着をつけたいですね~

今回は「代償分割」について見ていきましょう。

代償分割とは?

手短にいうとこんな感じです。

い兄弟姉妹が3人いました。

父が亡くなりました、母が亡くなりました、でも残された財産は多くない。 たとえば、実家のみなど。

そんな場合、長男もしくは、兄弟姉妹の誰かが自宅に住んでいた場合自宅を売るわけにもいかず、だれか一人がその実家を引き継ぐ場合が多いと思います。

その場合、家の価値をいったん金

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相続: 「おふたりさま夫婦」 <- 相続、問題がないはずなのに意外な人々が絡んでくる?

相続: 「おふたりさま夫婦」 <- 相続、問題がないはずなのに意外な人々が絡んでくる?

今回は「おふたりさま夫婦」について見ていきましょう。

子供がいなくて楽なはずのに、兄弟姉妹がいある場合に相続が以外にもめる...?

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「おふたりさま夫婦」とは?

「おふたりさま夫婦」: 子どもがいない夫婦のことを指します。晩婚化や非婚化が進んでいる現代社会において、近年その数は増加傾向にあります。

夫婦のみの世帯は、共働きが多く経済的に自立しているケースが多い一方で、老後の生活

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相続: 「財産管理契約書」 <- ?

相続: 「財産管理契約書」 <- ?

今回は「財産管理契約書」についてみていきましょう。

この作成目的は、親の相続の際に使い込みの疑惑を避けるため。

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財産管理契約書の作成目的

「財産管理契約書」: 将来に備えて、財産の管理を信頼できる人に委託するためのものです。具体的には、以下の目的があります。

1. 高齢者や障がい者などの判断能力が低下した時の財産管理

自ら財産を管理することが困難になった場合に、代理人となる

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相続:  「見知らぬ相続人」

相続:  「見知らぬ相続人」

今回は「見知らぬ相続人」について見ていきましょう。

最近、どこかで読んだ記事ですが、超ありありな話です。

_*_*_

お父様が事業で成功し、先日85歳で亡くなりました。 ということで、遺産相続のお話...

念のためお父様の出生から死亡までの連続した戸籍謄本を取り寄せたらなんと、本人が認知した子供が...

この場合、どうしようもないですね。

基本、この見知らぬ方にも相続権があるので、法律

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相続:  「法定相続人がいない場合、財産は、国庫に帰属するのか?」 <- 何もしなければ...ただし「特別縁故者がいた場合は?

相続:  「法定相続人がいない場合、財産は、国庫に帰属するのか?」 <- 何もしなければ...ただし「特別縁故者がいた場合は?

今回は「法定相続人がいない場合、財産は、国庫に帰属するのか?」について見ていきましょう。

「法定相続人がいない場合、財産は、国庫に帰属するのか?」

回答: 法律上はそうなります。

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理由: 

法定相続人がいない場合、一定の手続きを経て、最終的には国庫に帰属することになります。

相続人とは、民法で定められた、被相続人の財産を相続する権利を持つ者を指します。法定相続人は、被相続人

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相続: 「始期付所有権移転仮登記」 <- こんなもの来ても知らん 

相続: 「始期付所有権移転仮登記」 <- こんなもの来ても知らん 

今回は「始期付所有権移転仮登記」について見ていきましょう。

「始期付所有権移転仮登記」が突然送られてきてもね~

そもそも、意味が分からない。

と思う方もいるかも?

とりあえず、軽く行きましょう。

_*_*_

「始期付所有権移転仮登記」: 贈与者が生きている間は所有権を贈与者本人が留保し、贈与者が死亡した後に所有権を自動的に受贈者に移転させるための仮登記制度です。

具体的には、以下の2

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相続: 「贈与契約は、口頭でもいいですか?」

今回は「贈与契約は、口頭でもいいですか?」についてみていきましょう。

「贈与契約は、口頭でもいいですか?」

回答: できます。

が、文書に残しておかないと証拠がなく、あとで大バトルになると思われます。

_*_*_

贈与契約は口頭でも有効ですが、書面による契約書を作成することを強くお勧めします。

民法第522条第2項では、贈与契約は書面によらないで行うこともできる、と定められています。つ

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