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「就活リベンジャーズ」となるかどうかを判断するために理解しておくべきたった一つの基準

夏も終わり、季節は秋。

本来ならば、21卒の就活に終わりが見えてくる。

しかし今年の様相は少し異なる。

コロナで採用数大幅減となった企業もあれば、

延期を敷いたまま中止、

もしくは、秋口以降に再開といいながらも不透明な企業もある。

内定を得てもう就活を終えた人もいれば、

一方で、先の見えない戦いを不安ながら続けている人もいるだろう。


6月の頭に、こんなtweetをした。

このtweetから、意見は変わったわけではない。

今でも、22卒への意図的留年は基本的に反対である。

その理由は上記の通りだ。


しかし、この意見は、「NNTの場合」の場合を想定していた。

最近そうではなく、

「ANTだけど敢えて就活留年する」というパターンの学生も存在すると知った。

つまり、

「内定は得たけれども、納得内定ではない。だから来年リベンジする」

という、「就活リベンジャーズ」としての就活留年である。

(早慶受かったけれども、東大に生きたいから浪人する、のと同じパターン)


「本来行きたかった業界や会社が、コロナの影響で採用を中止した、あるいは大幅に採用縮小され、受からなかった。でもどうしても行きたい。だから、留年する。来年必ず採用されるか分からない。でも、今持っている内定先で納得して働けるイメージがない。入りたくない会社に行くくらいなら、来年もう一年頑張ってチャレンジしたい。やりきりたい」

そんな想いだろうか。


個人的にはこの感覚大いに分かる。

何を隠そう、浪人をした経験があるので、

「リベンジしたい」という気持ちはよく分かる。

そして、就活リベンジャーズの方にとって耳寄りな情報かもしれないが、

「一度目でご縁が無かった企業に

二度目のチャレンジでご縁を引き寄せる」

そういう就活をしている方は実際にいる。

と考えると、リベンジ就活は勿論成功する可能性もある。


リベンジの腹決めをする前に、理解しておくべきパターンと、判断基準

ここからは、どうリベンジするかを具体的に考えていきたい。

これは、単なる応援歌ではなく、確率を高めるための戦略である。

まず、「新卒就活で行けなかった企業にリベンジ」というのは

実は2種類あるということを理解しておくべき。

それは

①意図的留年によるリベンジ

②転職でのリベンジ

である。上記tweetの通り。

どちらを選ぶべきか、をどう考えるべきか。

結論から言おう。

「その企業の中途採用求人と採用される方の傾向」を調べよう。

どういうことか。

例えば、航空業界でキャビンアテンダントをしたいとする。

大手企業は新卒採用もかなりしている。

一方で、中途採用も同様に力を入れている。

新卒採用で縁がなかった場合、中途採用での転職という手段もある。

どうしたらいいのかを考えるときには、

「どういうキャリアの方が転職入社しているのか」を調べるのである。

それを調べれば、分かるのは

「その会社に入るに当たって有利なキャリア」

が見えてくる。

どうやって調べるか。理想はその会社の社員の方に聞くことである。特に、中途入社した方に。

過去のOB訪問からつてをたどるのもいいだろう。

大学のキャリアセンターに情報がないかを聞いてみるのもいいだろう。

はたまた、転職エージェントに聞くのもありだろう(彼らは支援経験があるかもしれないので、情報が手に入るかもしれない)。


さて、調べたときに分かるのは

「新卒のほうが容易なのか、転職のほうが容易なのか」

である。

中途採用求人とその傾向を調べることによって、

どんな人物が受かりやすいのかが分かる。

その人物になるためのキャリアを築いたほうが、入社可能性が増すのか、

それとも、新卒のほうが、採用可能性が増すのか、

その判断が出来るのだ。


具体的な考え方事例

このやり方をやったことがない人からすると、イメージが湧きづらいかもしれないので、具体的な考え方を2つ出してみよう。全て筆者の主観(某かの経験などに裏打ちはされている)である。

キャビンアテンダントにもしなる場合は、新卒のほうがなりやすい可能性が高い。中途で採用される方は、タフさと所作を兼ね備えた仕事のはずである。それはラグジュアリーホテルのホテルマンや、看護師の方などが対象となるはず。また、採用枠数は新卒のほうが多いはず。特殊な仕事のため価値観から染め上げたほうが早いから。上記を考えると、新卒で狙うべき。だから意図的留年はあり。
人材業界の営業になりたい場合は、中途採用を狙うのもあり。中途で採用される方は、売る難易度が高いモノ・サービスを扱っている方である。銀行・証券・不動産(戸建)・ウエディングプランナーなどから転職される方が多数いる。上記の業界は新卒でもかなり採用しているため、ゆくゆくは人材業界に転身することを考えて敢えて新卒では上記業界に行くこともありである。意図的留年よりもまずは上記業界へ。


考えやすくするための原理原則

より考えやすくするために、いくつかの原理原則を以下の通り上げておく。

★学歴は新卒より中途のほうが「考慮しない」。新卒はポテンシャル(それを示すのが学歴だったりする)、中途は「経験」のため。→と考えると、ご自身の学歴に自信が無い場合は、中途のほうが入りやすい可能性がある。

★業界下位企業から上位企業への転職は「あり得る」。会社規模があまりにも違いすぎると難しいこともある。しかし、実は往々にして業界下位企業のほうが上位企業よりも一人当たりの仕事の「幅」が広く、「難易度」が高かったりするため、下位企業で活躍していた場合、上位企業に転職がしやすい。サービス系は勿論、メーカーだとしてもそうである。ちなみに、銀行も同様な印象。と考えるとだいたいの企業がそうである(そもそも「経験者採用」という言葉の意味を考えれば「同じ仕事をしている人採用」なので、下位企業から上位企業は行ける論理である)→と考えると、業界の大手を目指していたが入れなかった場合、その業界の中堅クラスの企業に入社するというのもありである。

★「仕事の難易度が高く、労働時間が長くなりがち」な企業で一定期間勤めていることは、親から見れば「心配される」が、採用する側から見たら「タフな人材だと評価される」。転職上それそのものが不利になることはなく、むしろその環境下で活躍している人は転職市場でモテる→と考えると、自らを鍛えるために敢えて厳しい環境に飛び込むのもあり。

★ちなみに、新卒のほうが採用されやすいのは、①レガシー系企業(新卒から定年退職者まで積み重なっている大企業。創業が昭和初期以前)の総合職 ②他に似たものがなく特殊な価値観で染める必要がある企業(キャビンアテンダントが代表的。その他、銀行や商社もそのタイプ)。それ以外は基本的に中途で狙えるはず。


就活リベンジャーズを目指す皆様のお役に立てれば幸いです。

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