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就職・転職は理不尽と不条理のビジネスパーソンゲームで成立している


ミスマッチは無くならない

新卒と若手の間に溝ができ始めている。
新卒は高待遇で採用されており、ライフワークバランスが取れるようになっている。

また、企業によってはジョブ型を採用しているため、新卒から自分がやりたいと思っていることが実現することが可能になっている。

若手のビジネスパーソンは、安月給、長時間労働、同調圧力で自分の才能がつぶされていないか、可能性があるところへ転職をして働きたいと思っている。

全国転勤があるかもしれない、上司の年齢になったらリストラされるかもしれないという恐怖と戦っている。

以前にもお話をしていますが、転職する時の年収の決め方は面接官の直感によって決められることが多い。

希望年収は伺っておくけど、前職年収を保証する企業、前職年収を超える企業というのは、会社の規模や業界水準の給与が高いなど、業界や職種によって大きく異なります。

オファーレターを作成するときは、〇〇さんと〇〇さんの給与の間にしてほしいとか、給与テーブルを見てだいたいこれぐらいになるように調整してほしいというのが実態である。

中途採用で入ってきた人が管理職の年収より上になると、上司が使いづらいことはもちろんですが、仕事への優しい圧力をかけ続けることによって、才能をつぶすことになる可能性がある。

チームメンバーとしても鳴り物入りで採用されたわりには仕事ができない、自分たちより給与が高いということになると、仕事上で足を引っ張ることになる。

人が2人以上集まれば、妬み、嫉みが絡んできて、お互いの足を引っ張りあうことになるのは、いつの時代も変わらない。

理不尽と不条理のビジネスパーソンゲームがそこにはあり、社内政治や妬み、嫉みというものが渦巻いている。

雇用のミスマッチについては永遠のテーマであり、ゼロにすることは難しいといい続けている理由が、原因になるものが多すぎることと個人個人でその原因が全く異なるから厄介であるということ。

雇用のミスマッチが起きる原因とは⁉

企業側の意見と職を求める側の意見が平行線をたどっていることはもちろんですが、原因の掛け算がミスマッチの理由になっていると気づいている経営者や人事は1割もいないだろう。

退職する際に人事面談を行ったとしても、本音で話すことはありませんし、建前の理由を疑うことをせず、鵜呑みにしてしまっているため、永遠の課題になっていくのは間違いない。

時代とともに原因となるものは増えていき、それの掛け算となると、無限大の理由がそこには点在をしている。

その退職理由を分析したりすることをせずに、右から左に聞き流してしまっているから、通年採用をしている企業が増えているのは事実である。

カイゼンできるチャンスを見逃しているだけでなく、退職した人を悪人扱いをする習慣があるからこそ、スルーしてカイゼンができない。

ポイントが違うからミスマッチが起きる

ミスマッチが起きる理由は根底にある考え方が全く違うことがあげられる。

『いい人を採用したい』という企業側に対して、『いい会社を探しても不採用になってしまう』という求職者側。

自己評価は3割増しで自分は仕事ができると勘違いしている求職者も多いのは事実であり、採用基準が言語化されておらず、現場の面接官からの評価を上げるためには、その人に受けのいい人を面接に呼ぶことが目的になっている。

履歴書と職務経歴書から読み取る情報も異なっているから、ミスマッチが起きるといわれている。

企業側は『地域性』『企業規模』『知名度』『業種』が優先されている。

全国展開をしている企業であれば転勤があり、グループ会社があるのであれば出向することもある。

同じぐらいの企業規模で売上が同じぐらいであれば、すぐにやり方になれるかもしれないけど、ちょっと違うとやり方に固執してしまうかもしれない。
特に大手企業からスタートアップ企業や中小企業に転職をすると、過去の成功体験が全く通用しないことはもちろんですが、1人で何役もやらなきゃいけないため、環境適応能力が問われることになります。

業界内では有名な企業であったり、世間で有名な企業であったり、ライバル企業などなら、業界の常識や商慣習を教えなくても済むなど、メリットも多い。

しかし、求職者側が気にしているポイントは全く違う。
『学歴』『経験年数』『スキル』『資格』『年収』『実績』『転職回数』『退職理由』が優先される。

これだけでもいろいろなミスマッチの要因が転がっているにもかかわらず、最大な要因の1つといわれているのが、職種ごとの需給バランスが関係しているということ。

過去の実績や栄光にぶら下がって胡坐をかいてしまうと、リストラの対象になってしまう。

だから、リスキリングや学びなおしをすることで、過去の経験や知識をアップデートすることが求められるようになった。

就職、転職する側からすると、どんな職種を選択するかによってその難易度が決定していくことになる。
新卒もジョブ型になっていくと、競争倍率が職種によって異なり、今まで以上に難易度が高くなっていくことが推測されます。

次回は、4つのエリアから就職・転職活動を考えてみましょう。

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