今さら聞けない!自己分析の方法と3つのフレームワーク
シンプルに纏めるためには自己分析がポイント!
先日書いた記事で職務経歴書は3つのポイントで書くことの重要性についてお話をしました。
3つのポイントとは次の通りです。
1:あなたが担当してきた業務について
2:そこでの実績
3:身についたスキル
これを書くまでには自己分析をちゃんとしていなければなりません。
自己分析をすることは新卒がやることじゃないかという人も多くいますが、自分の事をちゃんと話せる人はほとんどいない。
職務経歴についてフリートークをしてみると、3分をオーバーする応募者が9割いるのは事実です。
面接官としてはいつまで聞いていればいいのだろうか?本当に自己分析をしている人なのだろうか?という不安に駆られてしまいます。
時間の重みについてわかっていないと判断をされてしまうと、その段階でお祈りメールの判断が下ってしまいます。
忙しい人達にとって時間の重みがあり、できるだけ限られた時間の中で、情報を聞きたいということで面接をしているわけですが、この時間の重みについてわかっていない人が多い。
特に現場責任者、事業責任者、役員と役職が上がるにつれて時間の重要性がましていくことになります。
時間を使いすぎるということは、お祈りメールになる確率が高くなるということは考えておくといいでしょう。
そして、転職活動では履歴書や職務経歴書といった応募書類や面接で、あなたの強みを企業に伝える必要があります。
また、「給与」「休日」などといった待遇面だけで転職先を判断するのではなく、自己分析によって導き出された「強みを生かせる仕事内容」という観点も仕事選びに加えることによって、転職後に活躍できる可能性や満足度は高まるのです。
さらに、「好きな仕事」と「得意な仕事」は必ずしも一致してるとは限りません。
自己分析によって、これまで目を向けていなかった仕事が選択肢となることもあります。
あなたの可能性を広げ、納得のいく転職を実現するために、自己分析は欠かせないのです。
社会人の自己分析方法って…
大きく分けて3つのポイントに絞ってみましょう。
1つ目はキャリアの棚卸しをしっかりとすること
2つ目は自分の強みを言語化すること
3つ目は具体的なエピソードをまぜながら、具体的に話せるようにすること
1:キャリアの棚卸しについて
こちらについては、第二新卒の場合や未経験職種への応募の場合と、企業が求めている即戦力としての経験職種の場合によって、少し違う点があるので、その点を分けてお話をしていきましょう。
【社会人経験が3年以上ある場合】
・これまでのあなたの経験や、得られた知識を詳しく書き出してみます。
・どんな仕事にも目的があり、過程があり、結果があります。
・その仕事によって得たもの、感じたもの、その積み重ねがあなたのキャリア。
この3つについてまとめていくことが必要になります。
1:時系列で、「時期」「会社」「部署」「業務内容」「扱った商品・サービス」「目標」「成果」「工夫したこと」など、思いつく限り出してみましょう。
2:書き出したら、これまでの経験を振り返って「嬉しかった仕事」や「辛かった経験」、「学んだこと」「身についたこと」「大事にしていたこと」「やりがいを感じたこと」「こだわっていたこと」も追記していきます。
3:また、表彰された経験や誰かに褒められたことがあれば、それも書き出していきましょう。
職種経験・業務経験
・どんな職種を経験してきたか?
・どんな業務や課題を担当してきたか?
・最も印象に残る仕事はどんな仕事?
・業務上、喜びや感動を覚えた瞬間はどんなときだったか?
スキル(技能・知識・技術など)
・オペレーション方法など、入社後覚えた技能は?
・プログラミングや回路設計など、入社後覚えた技術は?
・仕事の参考書としてどんな本を読んできたか?
・仕事上、あなたが最も詳しいと思える分野は?
経験(海外出張・研究開発ほか)
・海外出張や社外とのコミュニケーションは?
・ものづくりへの参加の経験は?
・主にどんな人たちとかかわってきたか?
・大きな喜びを得た経験、つらかった経験は?
・企業経験によって何を学んできたか?
実績
・どんな実績があったのか?
・会社や制度に影響を与えたことはあったか?
・トップセールスなど、事業所や全社で一番になったことはあったか?
・何か会社で表彰されたことはあるか?
【第二新卒、未経験職種への応募の場合】
必ずしも今まで自分が経験してきた業務内容だけから次の仕事を考える必要はありません。
特に第二新卒や経験が浅い場合は、趣味や特技など、仕事以外の「キャリア」を棚卸ししてみるのも有効な方法です。
また、仕事以外の「キャリア」の棚卸しは、キャリアチェンジする時に思わぬ形で役に立つこともあります。自分の経験が活かせる点が少ない業種へ転職したい場合など、仕事以外の「キャリア」が接点となって、チャンスを広げられる可能性もあります。
まずは、知識や人脈、経験、特技、人間性などをキーワードに振り返ってみましょう。自分の持つ無形の財産(キャリア)とともに、自身の行動の傾向や、周囲の人とのかかわり方、将来のイメージなど、見えてくるものがあるはずです。
知識
・周りの人に30分間話して聞かせられる話題は?
(例: 野球、音楽、ゲーム、資産運用)
能力
・周囲の人にはできないことで、あなたにならできることは?
(例: 中国語、access、プログラミング、手話、英語、タガログ語)
人脈
・周囲の人にはない人脈があるか?
(例: 起業家、経営コンサルタント、 海外で働いている友人)
経験
・周りの人がしたことのないような経験は?
(例: 日本有数の山にはだいたい登った、 司馬遼太郎の本を読破した、海外100カ国渡航してきた、大学を休学して世界一周してきた)
特技
・他人にしてあげて、喜ばれたことは?
(例: パソコンの通信環境を整えてあげた。英語の翻訳をしてあげた)
人間性
・今まで上司や同僚、友人からどのようにほめられたか?
(例: 協調性がある、論理的思考、リーダーシップがとれる、コツコツ)
2:自分の強みがわかったら言語化する
書き出したこれまでの経験を分析してみましょう。あなたが大切にしてきたことは何でしょうか。
そして身についた能力・スキルは何でしょうか。
1の「キャリアの棚卸し」によって、あなたの価値観の傾向が見えてくるはずです。
最近ではストレングスファインダーを使って、自分の強みを見つける方法もあります。
大切にしていることや能力がなかなか見つからない場合や、うまく言語化できない場合は、以下の「仕事に生かせる力」から、あなたに当てはまるキーワードをいくつか選んでみましょう。
【他人に関わるキーワード】
親しみやすさ / 気配り・ホスピタリティ / チャーム(可愛がられる要素) / 素直さ / 誠実さ / 真面目さ / 約束を守る / 協調性・チームワーク力 / 指導・育成力 / 働きかける力(巻き込み力) / わかりやすく伝える力 / 傾聴力 / プレゼンテーション力 / 理解力 / 調整・交渉力
【自分に関わるキーワード】
決められたことをやり抜く力 / 忍耐力 / 継続力 / 粘り強さ / 実行力 / 活動意欲 / 集中力 / ストレス耐性 / 主体性(自分で考え行動できる力) / 挑戦心・チャレンジ精神 / 改善・成長意欲 / 前向き志向 / 学ぶ姿勢 / 度胸・本番に強い / 感情をコントロールする力 / タフさ(精神力) / 使命感・責任感 / 目標指向性・達成意欲 / パッション(情熱) / 探究心 / どんな仕事でも面白みを見つける好奇心 / 変化対応力・柔軟性
【課題に対するキーワード】
論理的思考力 / 物事の本質を突き止める力 / 課題発見力 / 企画力 / 計画力 / 想像力 / 提案力 / 分析力 / 広い視点で捉える力 / 正確性 / スピード / PCスキル / 文章作成力 / 計算能力
例えば、これまでの経験で印象に残っている仕事として「営業目標を達成できなくて悔しい思いをした。
顧客へのアプローチを工夫したところ達成できて嬉しかった」という経験をお持ちであれば、それは「目標達成意欲の高さ」が強みであり、「顧客へのプレゼンテーション力」が身についたということになります。
3:文章にしてみる
2で言語化した自分の傾向や強みを整理するために、3つのポイントを押さえながら具体的なエピソードを交えて、「大切にしていること」と「具体的な行動」、そして「成果」をまとめてみましょう。
これは、応募書類に記載する「自己PR」にも役立てることができます。
ポイント
1.大切にしていること、こだわり
2.それを裏付ける具体的なエピソード
3.得られた学びと成果
どんな些細なことでも構いません。強みを言語化してみると、仕事への自信にもつながります。
あなたがこれまで行ってきた経験から、強みを導き出してみましょう。
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