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仕事は生きるためにするもの

一本の連絡からはじまった

昔お仕事を一緒にした友人が会社を辞めると急に言いだした。

GW明けの出張先から「ごめん!疲れた!会社をやめるわ」というLINEが送られてきた。
心配になったため、その後すぐに電話をかけるけど出ない。

数時間後、その本人から電話がかかってきた。
「心身ともに限界だ、身体を壊してまで働きたくない。上司に相談をしたけど6ヶ月は待ってほしいといわれたんだよ」

本人の声を聞いた瞬間、最悪の状況にはならずに良かったと安心した自分と、どんだけ人に心配かけているんだよ!と怒った自分が心のなかにいたことは今でも覚えている。

確かにここ数年で単身赴任があり、本社に戻ってきたけれど月の半分以上は出張しており、始発で出社して、終電で帰ってくる生活をしている。

家族もいるからすぐには仕事を辞めることができないし、コロナショックの影響で転職活動がどうなるか全くわからない漠然とした不安の中で戦って来たんだろうなぁ、と想像はなんとなくできた。

なんで相談してくれないんだよ〜っていうジレンマ

なんでこのタイミングでいうおかなぁ〜と腹立たしい。
もう少し早く相談してくれないのかという気持ちが強かった。

会社に仕事の見直しなどしてもらっているけど厳しい状況。
人員不足ということもあり、配属替え、職種替えなどの見直しは厳しい。

転職市場に出ても市場価値がないかもしれず、収入減が気になるところ。
だけど、このまま仕事を続けたとしても、身体を壊してまでしんどい思いをしてまでやるのであれば、やめてから考えればいいじゃないか?

ましてはコロナショックの影響で採用活動がどうなっているかわからず、無職になるといっても、子供の教育費や家のローンなどを考えると、なかなか踏ん切りがつかない。

そこで我慢するという選択肢とこのまま仕事に殺されてしまうから今すぐそこから逃げ出したいという不安が複雑に入り交ざった気持ちで、あと一歩踏み出せない。

仕事は生きるためにやることじゃないの?

生活ができなくなってしまうからやめられないというけど、今の生活を維持できないことを意味しているわけであり、生きるすべはあるだろう。

家のローンや教育費、生活費、年金、保険料などを算出してみたり、保険の見直しなど、ファイナンシャルプランナーさんと話をしてもいい。

預貯金があるのであれば、算出した金額を鑑みて、生活レベルを下げたり、車やバイクなどを下取りに出したりして、生きようと思えばどんな知恵を絞って、家族が一丸となって戦うのかなど、選択肢は本当にたくさん出てくる。

正解がないから、みんな迷う!?

年齢を重ねると始発で出社、終電で帰る生活は難しい。
期間が決まっていれば、ちょっと踏ん張ればいいかと流すことができるのですが、これが定年まで続くのかということになると、全く意味合いが違う。

周りからいわれてやるのと能動的にやるのとでは大きく意味合いが違う。
周りの期待に応えなきゃいけないとなると、プレッシャーに負けそうなことになり、心がポキンと折れてしまうと、立ち直るまでどれだけの時間がかかるかわかりません。

能動的にやっているのであれば、自分のモチベーションアップにつながったり、ルーティンワークとして前向きに取り組むことができるようになってくる。

周りからいわれて無理難題を片付けるために仕事をしているのであれば問題。
生きるための仕事は生業。
このままやり続けると仕事によって死んでしまう可能性もあるにもかかわらず、我慢しているとどこかで故障をきたすリスクがある。

仕事に追われて死んでしまう可能性があるのであれば、今以外の仕事を探すのはいい。
仕事をするではなく、仕事に殺されるという状況になっている。
それは社内異動はもちろん、転職、独立なども選択肢として出てくることになるわけだから。

ここまでに自分で手立てをうたなかったのか?
そうなってしまったことは原因がある。
6ヶ月待ってほしいと言われているのは会社に必要としている証拠である。

コロナショックの影響でいろいろな企業がミドルエイジをリストラの対象にしているにも関わらず、会社から必要とされているのだからどれだけ競争性が優位なのかは本人もわかっていない。

仕事ができる人だから、働き方、仕事のやり方、考え方、行動を変える必要がある。
それは会社との交渉をすることになるが、出世を諦めることにもつながるかもしれない。

働き方改革といわれているけど、仕事ができる人に対してどんどん仕事が舞い込む形になり、社内の評価がどんどんうなぎのぼりになっている。
逆に会社のお荷物、働かないおっさん、妖精さんといわれ、老害と言われてしまう人とは大きな差になっている。

転職をしても働き方、仕事のやり方、考え方、行動を今までとは変えなければ組織に馴染めないかもしれない。

信用と信頼があるのであれば、リスクを取らず残る選択肢もある。
リスクを背負って転職市場に参入する選択肢もある。
自分がその立場だったら、ワンチャンに賭けてみたいから、転職市場に参入することを選択するだろう。

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