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管理職の受難な時代

管理職になりたくない!?人たちが続出

30〜40代の管理職は受難の時代になっている。
なぜなら、自分たちが経験をしてきたことが全く通用しないからである。
チームのつくりかた、管理職のあり方が全く変わってしまったから。

コミュニケーションをとるのにも苦労をする時代になり、
何でもハラスメント時代になってしまったからである。

コンプライアンスを守るのであれば、ハラスメント規定にあてはめていくと、
価値観の押し付けはモラハラと言われて、ちょっと声を荒げただけでパワハラと言われてしまう。

デスクの前に立たせて説教をしただけでも、パワハラになってしまう。
自席で怒れないから、会議室で叱咤をしようとすると、
スマホ1台でなんでもできる時代だから、念の為に録音モードにしてから入ってくる人もいる。

そうならないためには、複数人を同時に同席をさせておかないと、
あとからハラスメント扱いをされてしまうことになってしまう。

40代の場合については、電話の受話器を投げつけられたり、
胸ぐらを掴まれたりすることもあったりした。

始発で出社して、終電で帰るのが当たり前だったのに、
残業禁止で結果を残さないと行けない時代。

売上がゼロということは恥ずかしいから、売りたくないものを売ったりして、
ゼロを免れるようにしたり、自爆行為で自分で買ったりした。
今考えれば絶対におかしいことだけど、当時は思考停止状態でやっていた。

新卒、第二新卒ということで入社をしてきたら、
学生気分と社会人気分に変化をさせるために、軍隊方式の研修をやる企業が多い。

挨拶で発声練習という名目で腹から声を出させるために大声出させたりしながら、
失神をしたり、過呼吸を起こしたりすることもある。

研修中に小テストをやらせて100点を取らきゃ詰めるのが当たり前になり、
追い込まれた時にどうなるか?こんなことを平然と乗り越えられないのであれば大成しないという。

時代が変わっているにも関わらず、古き悪しき昭和のやり方を続けていることはマイナスになってしまうだけでなく、企業ブランドを傷つける恐れがある。
SNSに書き込みをされたり、掲示板に書き込まれるリスクもある。

採用試験で知り合ったグループ内で情報交換をしていたりするケースがあるので、
どこから情報が抜けていくかは全くわからない。
そのため、情報統制の一環として、企業に入るとSNSを禁止するというのも一理ある。

失敗したら上司が一緒が一緒に悩みながら、良い答えになるように誘導しながら、自分で考えながら仕事のやり方を教えてくれた。

率先垂範しながら、背中を見せるのは当たり前ですが、
自分のコピーを作るわけではありませんから、
価値観の押しつけやおせっかいになることはしないのが今の時代です。

昇進することが正解でなくなった時代

最近、増えている相談が増えています。
「昇進することは希望していないのですが、会社から管理職の打診があった」というものです。

昇進をすることによって責任が大きくなるのと、トラブルに巻き込まれるのが嫌だという人もいれば、ロールモデルがいないから、自分がどうしたらいいかわからないというように、失敗することを恐れてしまって、萎縮しているという印象がある。

失敗することがすぐ致命傷となり、管理職降格ということもイメージとしてあるからだろう。

会社で管理職の降格というのはすごく失敗したイメージがあり、どの失敗が致命傷になったのかも、噂でしかわからない。

また、月末になると売上のレースが始まり、夜中でもメールが飛び交う異常事態でストレスと戦う。

そこで心も身体も疲弊してしまって、心技体のバランスが壊れてしまう事になり、休職に追い込まれていく管理職も何人もみてきた。
それからハラスメントが横行することになることも多い。

こんな管理職をみて、若手は管理職になりたいと思うだろうか。
会社に褒められるようにして、ギリギリまで売上を調整して、
下旬の10日間は睡眠不足と疲労と心労との戦いがあり、
会社にぶら下がるのも楽じゃないと見えてきている。

自分に自信がない場合、人から怒られるのが怖いということもある。

自分はちゃんとしているのに、理不尽と不条理でいろいろといわれると、どんどん視野が狭くなっていくことになり、普通では簡単なことも別世界にみえてしまうもの。

先のことを考えすぎて、リスクを回避するために前へすすめない。
うまく逃げながらやりたい仕事をすればいいけど、会社から管理職をやれといわれると、前へはすすめない。

管理職としてコンプライアンスを守ろうとすると、コミュニケーション1つもうまく取らないといけないと気が張る。
ハラスメントと言われないようにするには、どうしたらいいのか考え込んでしまうため、負のスパイラルに入り込んでしまう。

やってみて、試してみて、気づいたら、人を巻き込んで聞いてみる。
腹を割って話す関係ができているのであれば、仕事がしやすく、いろいろな視点が入ってくる。

ワンチャンにかけてみてもいいと思う。

頭で考えすぎるのではなく、行動しながら時代に合わせていく勇気をもってほしい。

管理職でたくさん失敗をして自分の引き出しを増やしてほしい。
修羅場をくぐった数、失敗した数が年齢を重ねた時に、人徳(にん)になっていくから。

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