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コーチが答えるお悩み相談室『正論ばかりを言う部下の対応に悩んでいます』

こんにちは。 me:Rise キャリアコーチの志賀 文香です。(コーチ紹介インタビューはこちら

最近、職場におけるコーチングの活用方法や、部下とのコミュニケーションについてご相談をいただくことがあります。複数の方から、近しい内容でのご相談をいただくこともあるので、もしかすると、このnoteを読んでくださっている方々の中にも、似たようなお悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれない・・・そんなことを考えていました。

そこで、今回は、よくいただくお悩みに、コーチングの視点を交えてお答えする形で、記事をお届けしてみたいと思います。

もちろん、それぞれのお悩みには、それぞれの方の背景、おかれている状況、気持ち、お悩みのポイントがありますので、一方的な文章でお答えするのは難しい部分も大いにあるのですが、エッセンスとして参考にしていただける部分がもしあれば、考え方のひとつのオプションとして、活用いただけたら嬉しいです。

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今回、お答えしたいお悩みはこちらです。

正論ばかりを言う部下がいてモヤっとします。正論だけでは仕事は進まないこともあるので、状況に応じて、もっと柔軟な理解をしてほしいです。どうすれば良いでしょうか?

ご相談ありがとうございます。
正論だけでは仕事が前に進まないこと、ありますよね。

部下がもっと柔軟な理解をしてくれたなら・・・?

最初にちょっとお伺いしてみたいのですが、もしその部下の方が、状況に応じて、もっと柔軟な理解をしてくれたとしたら、どんなことが起こりそうでしょうか?

ー そうすることで、巻き込む相手の状況に寄り添った対応ができる
ー そうすることで、より実現可能性の高いプランができる 
ー そうすることで、もっと取引先のお客様の役に立てる 

いろいろあるかもしれませんね。具体的な状況はお伺いしてみないと分からないのですが、「そうすることで何が起こりそうか?」そこにまず、ご相談くださった方の、大切にしたい目的があるように感じました。

その目的を大事にされたいからこそ、正論を言う部下を見て、モヤモヤした気持ちが湧き上がるのかもしれない。そんなことを思いました。

"正論を言う部下"の真の目的は何か

ここで、少し視点を変えてみたいと思います。

ちょっとだけ、その部下になりきってみて、想像してみたいのですが、正論を言う部下の方の本当の目的って何でしょうかね。

ご相談くださった方と同じように、何か、果たしたい・大事にしたい目的が部下の中にもあり、それが「正論」という形になって表面に現れている可能性があるかもしれない、と思いました。

まずは、ご本人がそう言いたくなる背景を知るために「どうしてそう思うの?」と、じっくり聞いてみるのも手かもしれません。

部下の主張に賛同できなくていい

どうしてそう思うのかを聴いていくときに、部下の主張に、賛同できなくても、共感できなくてもいい。そんな前提を持ってみると、話が聴きやすくなるかもしれません。

ただただ、「どうしてそう思うんだろう?」「どうしてそう考えるのだろう?」という部分にだけフォーカスし、聴いていくイメージです。

必要なのは、相手の"話の内容"に共感することではなく、「どうしてそう考えるようになったんだろう?」という部分に目を向け、そこを知りたいと思いながら、話を聴いてみることなのだと思います。

その言葉の奥に、どんな建設的な目的があるんだろう?という視点で、部下の話を聴いてみると、部下が大事にしたいと思っているものが見えてくる可能性があります。

その目的を叶える手段を一緒に考えてみる

部下の方が大事にしたい目的が見えてきたら、改めて「じゃあそのために何ができるだろう?」と、部下のアイディアを聞いてみても良いと思います。また、目的を果たすのに役立ちそうな別のアイディアがあれば、提案し、一緒に考えてみるのもありだと思います。

もし、この時点で、部下の方のおっしゃる内容が、目的に見合っていなかったり、現状とずれてしまっている違和感を覚える場合には「自分から見るとこういう風に見えるのだけれど、どうだろう?」と、率直な感想を伝え、投げかけてみても良いと思います。

お二人の間で目的が共有できていると、そのような投げかけに対する部下の方の受け止め方も、それまでとは変わってくる可能性があると思いますし、その目的を踏まえた形での提案や投げかけもしやすくなるのではないかと思いました。

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ご相談くださった方と、その部下の方の大切にしたい目的が叶いますように。そんなことを願いながら、私なりにお答えしてみました。

今回は、正論を言う部下の対応についてのお悩み事例でしたが、このお悩みに限らず、感情や態度、表現される言葉の奥には、大切な目的が存在していることがほとんどだと感じます。

「その奥にはどんな目的があるのだろう?」

そんな考え方のオプションもひとつ、引き出しの中に入れておくのはいかがでしょうか。

少しでも参考にしていただけそうな点がありましたら幸いです。

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