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エレベーターに”閉めるボタン”なし!初めての北欧旅で感じたこと。 

スウェーデンで泊ったホテルのエレベーター。「開く」ボタンのみで、「閉める」ボタンがない!
ストックホルムの空港エレベーター。こちらのエレベーターにも「閉める」ボタンがない!!

エレベーターの扉をいち早く締めようなんてしない?

エレベーターに乗ると、なるべく早く動いてほしくて、もしくは、乗り合わせた他の乗客の空気を読んで、扉近くの方が、「閉める」ボタンを高速連打することってよくありますよね。スウェーデンに行ってびっくりしたのが、高速連打しようにも、「閉める」ボタンがそもそも存在していなかったこと。
”北欧イメージ”が先行しているだけなのかもしれませんが、「そうだよなぁ、私たちって何を生き急いで、エレベーターの閉めるボタンを親の仇のように高速連打するんだっけ…」と考えさせられました。

人が良い!”日本人スタンダード”でも心地よく過ごせた。

まず、今回はスカンジナビア航空(SAS)を使ったのですが、キャビンアテンダントの方の愛想の良さ、過剰サービスではないですが、ちょうど良い頃合いの、「人と人のコミュニケーション」を感じました。そして機内のお手洗いが綺麗に使われていることにも、米系エアラインとの差を感じました。また機内の気温も大事なポイントですが、SASは寒すぎることなく、私には過ごしやすいと感じる温度でした。米系エアラインは、温度設定が日本人にとってはかなり低めなのではないかと最近思っています。

こういう比較を体験すると、「あー、自分は普段の生活で、ゴミが散乱していたり、トイレが汚かったり、事務的に適当な低レベルのサービスを提供されることがあたりまえの前提に、自分の期待値をコントロールしながら生活していることに、ストレスを抱えて生きているのだな」と再確認することにもなりました。日本人は綺麗好き、とか、日本人は親切、などと海外からは評されますが、自分は日本人として育ってきたのだから、そのスタンダードを持つのはあたりまえのこととしていても良いのですよね。それが、いつのまにか、諦めることを覚え、期待しないように自分で自分をコントロールする処世術を覚えるようになっています。今回の北欧の旅を通して、日本以外にだって、人に思いやりの心をもって成り立つ、私たちでいうあたりまえの国があるのだな、と認識できたことは非常に良かったです。

例えば、ストックホルム空港から、中心地までの移動に、Arlander Expess(成田エクスプレスのようなイメージ)に乗るためにチケットを買いました。空港内を移動中に、Arlander Expessの乗車券はオンラインで買えるよという案内を見たので、事前に買おうとしたのですが、エラーでカード決済ができず、諦めました。しかし、外に出るとすぐにチケットカウンターがあり、券売機もありました。券売機があることに気づかず、チケットカウンターに行ったのですが、カウンターの方は、「そっちに券売機あるから、そっち行って買って」という素振りが全くなく(え?あたりまえ?)、非常に丁寧に対応頂いたことに、とても感動しました。アメ〇カでの日常生活では、「そっちに券売機あるじゃん。なんでわざわざ私を手こずらせるわけ?怒」という態度に、こちらが「あ、気づかず失礼しました」と思ってしまうようなマインドセットに毒されているので、このような対応をして頂いたことに、やけに感動したのでした。 

”日本人スタンダード”に対して、やりすぎ、普通じゃないのは日本の方、といった批判めいた風潮が、日本人の中にさえある気がするのですが、果たしてそうなのでしょうか。ゴミは落ちていないのが気持ち良いと思うことは間違っていないし、お手洗いを次の人のために綺麗に使おうとする心がけだって、別にやりすぎではないと思います。「そうだよね、私、間違ってないよ。だって、他にできてる国があるんだもの。」と、思えたことが、今回の北欧の旅での収穫でした。

インフラの充実っぷりにあっぱれ!

旅行客として感じたインフラ周りですが、非常に快適に過ごすことができたので簡単にご紹介だけしておきます。

  • 公共Wi-FiでOK!

  • 現金はなくてOK!

  • 英語でOK!

今回の旅は、ポケットWi-Fiをレンタルせずに、公共Wi-Fiだけで過ごしたのですが、十分事足りましたし、困ることはありませんでした。

現金は一切必要ありませんでした。小口の買い物も、公共バスも、全てカード決済可能でした。

言語は全て英語で問題ありませんでした。これもびっくりで、ヨーロッパに旅行に行った時のイメージで、ドイツ語やフランス語ができないと、苦労するのかなと心配していたのですが、その心配は全くの杞憂に終わり、英語だけで快適に過ごすことができました。


私たちが目指すべき最終形の理想の姿は北欧なのかしら?

今回初めて北欧に行って、もちろん、旅行客として表面的なところしか見ていないのですが、先進国に暮らし、資本主義バリバリの国に暮らしてきた自分を振り返るような場面が多々ある度となりました。一言でいうと、「北欧には余裕がある」。そして「ずいぶん進んでいる。先進的。」だと感じました。今いる暮らしが、ずいぶん時代遅れのような気がして、ダサいかも。と思ったというのも正直な感想でした。別に、金ピカでも、高級な何かに溢れているわけでもない。でも、そこには何か分からないけど、豊さがある、と。

人生における「豊かさの定義」を考えてみたくなった旅となりました。

このタイミングで北欧に行けて、とても良かったです。
以上で、私の北欧旅についての記事を書き納めと致します。(本文を含め、合計5記事も書くほど、本当に刺激を受けた旅となりました!)

スウェーデン美食探訪!初めての北欧旅行で味わった驚きと感動!「シンプルな豊かさ」の意味とは?ゆで卵から垣間見る国の姿勢

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※本記事のタイトル写真は、一緒に旅した娘が描いた画です。彼女にとっても良い思い出になったよう!彼女の目にはどう映ったのでしょう。

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