スウェーデン美食探訪!初めての北欧旅行で味わった驚きと感動!「シンプルな豊かさ」の意味とは?ゆで卵から垣間見る国の姿勢
人生初の北欧。初めて訪れたスウェーデン!
スウェーデンは美味しいものに溢れた美食の国でした!
なんとなく、自分のなかでは“さもしい”食事のイメージと、お金を出さないと美味しいものは食べられないイメージでいたので、これはかなり嬉しいサプライズでした!
今回は大学院のクラスメイト達との旅。スウェーデン出身のフーディーなお友達におんぶに抱っこでお世話になったので、地元の美味しいものを色々と教えてもらうことができました♪
まずはなんといってもfika(フィカ)から!
噂には聞いていた、スウェーデンのティータイム文化!「そろそろお茶しよっか?」という感じで、日常の一部に組み込まれています。旅行中も、ティータイムを存分に楽しみました。
フィカで私が面白いと思った気づきは2つです。一つ目は、お菓子の甘さが抑え目であること!日本人の味覚でも、甘さ抑えめだなと感じました。良い良い! 二つ目は、カフェインレスコーヒーがないこと!「スウェーデンではカフェインのないコーヒーなんて受け入れられないよ〜」と、そのローカルの友達は言っていましたが。後述しますが、スウェーデンは、グルテンフリーもラクトースフリーもかなり浸透していて、その”選択肢のある豊かさに”感動したのに、カフェインレスコーヒーはないという。なんだか、ある種のこだわり?、潔さ?を感じました。
スウェーデン版スタバ!「エスプレッソハウス」
さて、スウェーデンのグルメ事情、続いては、スウェーデンのスタバこと、ESPRESSO HOUSEです!スウェーデンのそこらじゅうにあるのが、このエスプレッソハウスというカフェ。スターバックスの進出を阻んだほど、スウェーデンに根付いたカフェチェーンだそう。空港でも街中でも至るところでお目にかかりました。ソルテッドキャラメルラテ(塩キャラメルのラテ)が美味しいよと友達に薦めてもらい飲んだのですが、これは私には甘すぎました。
不思議なもので、エスプレッソハウスの看板を見るたびに心躍る自分がいました。いいですね、こういうローカルなコーヒーチェーン!
スウェーデン版モスバーガー!MAX!
残念ながら今回の旅では食べることができなかったのですが、こちらのMAXもスウェーデンのローカルチェーンだそうです。日本に住んでたこともあるスウェーデン人のお友達いわく、「MAXはスウェーデンのモスバーガーだから!」とのこと。次回訪問時には必ず食べてみたいです!
ベリー大国!希少なベリーの美味しさに目覚める!
ベリーは唯一、スウェーデンで採れる果物とのこと。夏の間にどっさり収穫して、冷凍したり、ジャムにしておくんだそうです。
リンゴンベリー・ジャムは、IKEAのお料理で出されたりしていて馴染みがあったのですが、今回初めて知ったベリーが驚きの美味しさでした!それは、cloudberry(クラウドベリー。日本語名は「ホロムイイチゴ」というらしい)です!!!!収穫量が多くなく、希少なベリーのため、スウェーデンの国内消費がメインで国外には出回らないとのこと。現在はドイツに住むスウェーデン人の友人も、今回の旅中で大量に買い込むほど、スウェーデンならではの特産品のようです。
私も食べてびっくり。種の周りがトロッとしている感じが、何かの果物に似ています(なんだっけ?笑)。とにかく美味しい!!この歳になって初めて食べる食べ物が未だ世の中に存在するということが嬉しいです。
クラウドベリー・ジャムとしてスーパーでも売っているので、お土産にもおすすめです♪
ホテルの朝食がめっちゃ良い!『シンプルな贅沢さ』堪能。
今回の旅のハイライトは、朝食かもしれないというほど、行く先々のホテルの朝食には感動しました。
普通の所謂ビジネスホテルのようなランクのホテルにしか泊まっていないのですが、とにかく、朝食が良かったのです。
何に感動したかというと、選択肢の多さ、です。一つ一つの食べ物が高級食材というわけではないのに、選択肢が与えられるだけで、朝食の満足度がこんなにも上がるのか?と感じました。高級ホテルの朝食のように、オムレツステーションや、エッグベネディクトがあるわけではないんです。代わりにあったのが、ゆで卵に「固茹で」と、「ソフト茹で」の選択肢があったこと!卵という食材は変わらないのに、何分か茹で時間の違うゆで卵を提供することで、ゲストに、好みのゆで卵を選んでもらう選択肢を提供するという!なんという、素敵なサービスなのだろうと私はかなり感動しました。
パンは色々な種類があり、ハムもチーズも種類が豊富。ジャムもヨーグルトも沢山の種類が。朝食中のゲストの方を見ていると、皆さん、ご自身のこだわりに溢れたチョイスをしています。黒いハードブレッドを選ばれる方、柔らかめのパンを選ぶ方。パンをまっすぐ綺麗に半分に切って、ご自身のお決まりなのルーティンなのでしょうか、半分にはバターをたっぷり塗って、ジャムを重ねて。そしてもう半分には野菜とチーズ、ハムをのせたオープンサンドイッチにして。チーズにも種類が豊富にあり、コールドカットの選択肢も豊富。私は、この光景を見て、「一人ひとりのこだわりに寄り添えるだけの選択肢があるっていうのは贅沢なことだな。」と思いました。お金とか、高い安いとか、そういう話ではなく、自分のこだわり、自分の好き!が尊重されるというか。
どこかの国でよく見る朝食のように、「はい、とりあえず朝食は提供しますよ。これでいいでしょ!」とばかりに、選択肢のない一択メニューに渋々私たちが諦め静かに従うのとは違う。パンにも選択肢があって、ハムにも選択肢があって、牛乳にも、ヨーグルトにも選択肢がある。個人は選択肢から選ぶ!個人の選択が尊重されている!この”選択肢が尊重されていること”が、私にはすごく刺さりました。
なのに、頑なに、カフェインレスコーヒーは…ありませんっっ!!!笑
「カフェインのないコーヒーって何?意味ある?」彼らのそのこだわり、頑なさにもキュンとしました。(気候も含め、きっとカフェインを摂るべき理由もあるのでしょうね)
とにかく、この2種類のゆで卵が、強烈な私のスウェーデンのイメージになっています。(旅の一番の思い出は、ゆで卵かもしれない笑)これらの食事を通して感じたのは、「シンプルな豊かさ」です。豊かな食事って、豪華食材や、繊細な盛り付けやプレゼンテーションではなくて、個人の「好き!」を尊重できるだけの「選択肢」が豊富にあることなのではないかと。
型にはめられたものが提供されて、そこに無理やり自分が妥協して、その選択肢に合わせに行くのではなく、自分の「好き!」がリスペクトされ、我慢することなく、妥協することなく、諦めることなく、ただ、「好き!」を個人が選ぶことができるという。これって、すごく幸せなことだと思ったんです。
トリュフ入りオムレツが、私を必ずしも幸せにしてくれるかというと、そうでもないな、というか。もちろん、素材にこだわっただし巻き卵も、エッグベネディクトも美味しいけれど、茹で時間を変えるだけというシンプルさで、これだけの幸せ効用度を高められるということ自体に感動したんです。
ゆで卵が象徴するのは、そんな国の在り方、個人のリスペクトのされ方、幸せのカタチ、そんなものにも繋がっているような気がしました。
あっ!!最後に、例の青チューブについて!!
「Kalles」という青いチューブは、スウェーデンの食品ブランド「Kalles Kaviar(カレスキャビア)」の製品だそうです。スウェーデンで非常に人気の高い食品で、魚の卵(キャビア)を主成分としたペースト状の食品です。通常はパンに塗って食べることが一般的だそうですが、ゆで卵にも合わせて食べているのも見ました。私も食べてみましたが、たらこや明太子のような。でもかなり塩味が強かったです。めんたいポテトサラダのイメージで、ポテトサラダと併せても美味しそうな。スウェーデン出身の友達は、こちらの青チューブも、スウェーデンにしかないからとしっかりお土産に買っていました。
2月という真冬に行ったスウェーデン。防寒グッズや、お土産についても別の記事で書いていこうと思います。
初めて行きましたが、すっかりスウェーデンのファンになりました!!!そして「社会保障が充実していて豊か」と言われている北欧の様子を垣間見ることができて、「社会に理想形とは?」について色々と考える旅になりました。その意味でも、私の想いは、「ゆで卵」に凝縮されています。
お読み頂き、ありがとうございました!
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