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無料で学べる!イェール大学が明かす人間の幸福の法則

有名なイェール大学のThe Science of Well-beingの授業をやっと観終えることができました。日本語では、「幸せの科学」、「幸せになるための科学的アプローチ」などと訳されています。

自分を幸せにしようと思って普段私たちがが必死に頑張っていることが、幸せに直結するわけではないという研究結果の数々が印象に残りました。一つ一つの話は目新しい内容ではなくとも、私たち人間の幸せに関する理論の数々を集めて、体系的に「幸せになる方法」として紹介していることに一貫した強いメッセージ性を感じました。

年収がある程度の水準に到達するまでは、幸福度も比例して右肩上がりだが、ある程度の水準に達した後の幸福度は一定レベルで落ち着く。大学で良い成績を取ることと、就職後の幸福度に関係ない。自分のためにお金をつかうより、人のためにお金をつかった方が幸福度は大きく、しかも持続する。などなど、初めて聞く内容ではなかったのですが、自分の受け取り方、納得感が今回は伴っていて、それが私にとっては面白かったです。

というのも、かつてIBバンカーとして目をギラギラ、ガツガツさせていた頃の私には理解不能の内容だったと思うのです。ところが、今の私には、「そうだよねぇ。。」と沁みるように理解することができました。

このイェール大学の授業は、無料で受けることが可能です!

Coursera(コーセラ)という、オンライン学習プラットフォームで、世界中の大学や機関が提供する多岐にわたる無料または有料のオンラインコースを提供しています。

ちなみに、Courseraには、ポジティブ心理学の父、創始者として有名な、University of Pennsylvaniaのマーティン・セリグマン教授の授業もあります。

イェール大学の授業と、セリグマン教授の授業を受講して私が思ったことは、「幸せになるための方法は既に研究されて答えが出ている。これをすれば幸せになると判っているのに、なぜ私たちはそれをしないのだろう。方法が分かっているのなら、それを実行すればいいだけなのに。私が興味があるのは、”幸せになる方法の実践を阻むシステム”だということ。逆にいえば、”幸せになるための方法を実践することができるシステムづくり”に自分は興味がある。」ということです。その気づきが、これらの講座を受講して得た成果です。

さて、ここからはイェール大学の授業で紹介されている、幸せになるための方法を挙げつつ、それを私はどのように実践しているかについて書いてみたいと思います。

日常の素敵な瞬間をじっくり楽しみ味わう

「毎日、その日自分に起きた素敵な経験を1つ選んで、振り返り、感謝します。例えば、美味しい食事や気持ちの良い散歩など、自分が本当に楽しんだことです。その経験を友達とシェアしたり、写真や思い出を残してみたりして、感謝の気持ちを忘れないようにします。そして、毎晩その日の素敵な経験をメモして、その活動を振り返ります。」

→ これについては、私の場合、Instagramが役に立っています。自律神経の専門家である小林弘幸先生が、「自分のためにSNSを活用することが、自律神経の調整になる」ということを御本のなかで書かれていたことがきっかけで去年からInstagramを始めたのですが、確かに自分の心がときめいたことだけを投稿していると、「今日もこんな幸せな瞬間があった」と嬉しくなるのです。ポイントは、自分が心躍った瞬間を写真におさめるということ。逆に1枚も写真が撮れなかった日は、「今日はそういう日だったか」という振り返りになります。特別に映える一日ではなくても、日常に自分が素敵だと思える瞬間が溢れていること、そしてそういう時間を増やしていこうと思うようになりました。

感謝日記をつける

「感謝とは、私たちが人生で受け取ったものに気づき、それを評価するポジティブな感情の状態です。研究によると、感謝の気持ちを味わう時間を持つことで、より幸福になり、健康にも良いとされています。毎晩5分から10分かけて、ご自身が感謝していることを5つ書き出します。それは些細なことでも大きなことでも構いません。携帯電話のメモ、日めくりカレンダー、特別なノートなど、自分に合った記録方法を試してみてください。単語や短いフレーズを書くだけでも構いませんが、これらを書き留める際に、書いていることに意識を向けるようにしましょう。」

→ 私は、手帳の週間ページに、その日あった嬉しかったこと、を毎日書くようにしています。習慣化されてデータが溜まってくると、自分はどういうことに対して嬉しさを感じるのかという傾向が見えてきました。私の場合は、食べ物、友達、家族系の話です。「今日食べたこれが美味しかった!」「今日は〇〇ちゃんと会って楽しかった!」「家族でこれをして楽しかった」等々。このパターンが見えてくることで、自分を幸せにするためにはそれらを大事にすればいいということが実感できるようになります。

親切な行いをする

「研究によると、幸せな人は他の人のために親切なことをしています。1日に1つでも、1日に複数の行いをしても構わないので、他の人を本当に助けたり、影響を与えたりすることをしましょう。大げさなことであったり、時間をかけた行為である必要はありません。例えば、同僚の手助け、自分が信じている大義に数ドルや時間を寄付する、見知らぬ人に親切な言葉をかける、お礼状を書く、献血をする、などです。一日の終わりに、自分が行った親切な行為をリストアップしましょう(ノートに書いても、携帯電話にメモを残しても、手帳に記録しても良いので、自分に合った方法で)。」

→ 正直この点はあまり意識してこなかったのですが、本講座を受講してからずいぶんと意識するようになりました。例えば、他の車が車線変更したそうなときは道を譲るとか、右折が難しそうな場所で曲がりたいのに往生している車を見つけたら前に入れてあげるということを意識的にしてみたら、確かに嬉しい気持ちになるのです。相手も助かったーという感じで嬉しそうだし、確かに幸せを感じました。

社会的な繋がりを築く

「社会的つながりは重要です。研究によると、幸せな人は不幸な人に比べて他人と過ごす時間が長く、社会とのつながりが豊かであることが判っています。街で見知らぬ人に話しかけるという単純な行為が、私たちの気分を予想以上に高めるという研究結果さえあります。1日に1つ、新しい社会的つながりを作ることに集中しましょう。公共交通機関の中で誰かと会話を弾ませたり、同僚にその日のことを聞いたり、コーヒーショップのバリスタとおしゃべりしたりといった、5分程度の小さな行動でも構いません。とはいえ、自分にとって大切な人との繋がりも忘れてはいけません。遠くに住む友人や、しばらく話していない家族など。1週間に1回は少なくとも1時間くらい時間を取ってみましょう。大切なのは、他の人と純粋につながるために必要な時間を取ることです。」

→これは未だできていないので、今後意識してやってみたいと思います。たしかに、ゆっくり両親と話せたらいいだろうなと思います。

体を動かす!

「研究によると、1日30分程度の運動は、体を健康にするだけでなく、気分を高める効果があるそうです。毎日少なくとも30分の運動で体を動かしましょう。これはマラソンレベルの運動ではなく、いつもより少し体を動かす程度のものです。一日の終わりには、必ず自分の活動を記録して、運動をした後、どれだけ気分が良くなったかを実感してください。」

→天気の良い日は毎日子供を学校まで歩いて送っています。少なくとも平日は、通学というシステムに便乗して、自然とこの習慣を実践できていることが良いと思っています。

睡眠!

「現代人の生活を不幸にしている原因のひとつは、常に睡眠不足に陥っているということです。研究によると、睡眠は私たちが期待する以上に気分を改善します。少なくとも7時間以上の睡眠をとること。毎日は無理でも、睡眠はあなたを心身ともに元気にしてくれるのですから、まずは週4日間でよいので、必要な睡眠をとる準備をしましょう。」

→睡眠についての意識改革には相当の時間を要しました。なんせ今までは、寝る時間は無駄だと思っていたので…。慢性的な睡眠不足のときは気づきませんでしたが、睡眠時間を確保するようになってから、当時の睡眠不足の状態がいかに不健康で不幸せだったのか分かるようになりました。

瞑想する!

「瞑想とは、気が散るような思考から、ひとつの基準(呼吸、身体感覚、思いやり、特定の思考など)に向かって、意図的に注意を向ける練習です。研究によると、瞑想には、気分が前向きになる、集中力が増す、社会とのつながりを感じやすくなるなど、さまざまなプラスの効果があることがわかっています。少なくとも1日10分ずつ瞑想をしてみましょう。」

→ これについては、Oxford Mindfulness Foundationのコースを受講したことが役立ちました。今まで瞑想をちゃんと理解していなかったのですが、こちらを受講したことで納得感だけでなく、実践方法を身に付けることができ良かったです。

感謝の手紙を書いて、届ける

「過去にきちんとお礼を言っていない、あなたの人生に大きな影響を与えた人に向けて心からの手紙を書き、それを届けます。30分ほど時間があるときに静かな場所を見つけて、その人があなたの人生にどのような影響を与えたか、なぜその人があなたにとって大切な人なのかを説明する、心のこもった手紙を書きましょう。手紙は300文字以上にし、相手に会って手紙を読み上げることをお勧めします。感謝の手紙は社会的な絆を深め、相手の人生を変える力があります。」

→ なるほど。これができたら、自分の幸福度が相当あがるだろうなという想像はできます。例えば、両親にこれができたら。手紙を書くところまではできても、実際に対面で手紙を読み上げるのはハードルが高そうです。でも、後悔しないようにいつかやってみたいと思います。

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さて。今回はイェール大学のThe Science of Well-beingの授業を受けた感想と、幸せになるための方法、そして、私なりの実践具合を書いてみました。

本受講を通して、自分は「幸せになるための方法を実践することができるシステムづくり”興味がある」ということに気づくことができたので、引き続きワークライフとして取り組んでいきたいと思います。

本講座。PCの前で座学をせずとも、歩きながらだったり、家事や運転をしながら耳読することで1週間もかからず受講を終えることができましたので、ご興味があって未だの方は、是非この機会に聴かれてみることをおススメします!

お読み頂き、ありがとうございました!


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