親が喜ぶと 子どもは嬉しい
父は昔から視力がよく、眼鏡とは無縁でした。しかし、乱視のため物がぶれて見えていたそうです。数年前に試しに作った眼鏡は見えづらく、ずっとお蔵入り。今回新しく作ることになったのですが、半信半疑で眼鏡店に向かいました。
新しい眼鏡が出来上がると、父は驚いたように「かけていても全く違和感がない。それどころか今までぶれていたものがはっきりと見える!これはいい!これはすごい!」と何度も口にして喜んでいました。
そんなに喜ぶ父の姿を見ることはほとんどないので私の方が嬉しくてたまりませんでした。これだけ喜ぶということは、長年父にとって見え方に負担があったのだと思います。
夜になっても「今日は全てが素晴らしかった。ありがとう。」と嬉しそうにお酒を飲む父。役に立つことができて心から喜びを感じました。
親を無条件に愛する子どもの頃の純粋な気持ち。それを思い出した幸せな出来事でした。