【読書コラム】時間があるけど「思うように読書できない」ときの5冊
リモートワークによって個人の時間が多くなったはずなのに、それでも思うように読書ができないという方が多い。
このコラムをはじめて以来、多くの方から(おすすめの書籍ではなく)読書の方法そのものについて質問されている。
どうして読書をしなければならないのかとは聞かれないので、どうやら読書の必要性については特に疑問を持つ人はいないようだ。
そこで、読書の方法論、つまり読書術と呼ばれる分野からおすすめの書籍を紹介する。皆さんに読書が生活の一部となるような未来が訪れると嬉しい。
多読家の読書術を知る
「本は自己投資である」という言葉はすでに陳腐化しているが、その言葉の意味をしっかりと深堀りしてくれているのが本田直之さんのこの本。
コンサルティング会社の代表であり、多くの書籍の執筆者でもある本田さんだが、忙しいと思われる日々の中でも年間400冊以上の本を読んでいるという。時間のなさは読書ができない理由にはならない。
さらに、4月9日から本田さんの電子書籍のうち何冊かが無料になっている。つまり、お金がないから読書できないという言い訳もきかない。
いかに大量の本を読み続けるのか、そして書籍から得た知識を仕事や日常生活にいかすのかを、「読書は投資活動だ」という視点から徹底的に解説している読書術に関する名著だ。
また、年間700冊を読んで、月に60本もの書評(ブックレビュー)を執筆しているプロの多読家である印南敦史さんのこの本も面白い。
タイトルの通り、決して読むスピードが早くない印南さんがどのように本を読んでいるのかについて丁寧に解説している。
読書が嫌いなわけではないけど、どうしても読むスピードが遅くてストレスを感じている人にとっては、多くの気づきがある一冊だろう。
本を読む目的を明確にする
自分自身に「本を読め!」と命令する最も効率の良い方法は、どうして本を読まなければならないのかという目的を明確にすることだ。
時間がない忙しい時ほど「本が読みたい」と感じ、暇なときには「読む本が見つからない」となってしまうのは、おそらく読書の目的が影響しているのだろう。
日本のインテリジェンスの最高峰に位置している佐藤優さんのこの本には、どのような目的で本を読むべきかについて解説が行われている。
「はじめに」のなかで、ギリシャ文字を読めなければビジネスパーソンとして駄目だと書かれているのが強烈で、かなりの意識高い系おじさんの書いた書籍だが、読書の目的と方法論については学ぶべきことが多い。いや、多すぎる。
書籍を読む目的として、もう1冊。
世の中には「教養」と呼ばれる知識があって、日常的にはあんまり役に立たないんだけど、それでも持っておかないと困るジャンルがある。
古臭いおっさんの説教のようなところもあるが、推薦図書として挙げられているものは教養としての名著ばかりで、ビジネス書籍ばかりを読んでいる方にとっては読書の幅を広げるのに役立つだろう。
科学的なアプローチが好きな方へ
多読というのも見方によっては宗教のようなもので、本当に多読でしか知識が身につかないのか、ビジネスや社会で成功できないのかと言えば、どうも怪しいところがある。
だから、個人的にはこの本が最も腑に落ちた。
科学的アプローチの本には冷酷さのようなものが付き物だが、なぜかこの本には温かみがある。このコラムで紹介したなかで最も意識が低い系だ。
タイトルの通り、メインテーマは勉強法なのだが、基本的には勉強のツールとして書籍を活かす方法について論じているので安心して読んで欲しい。
そして、もし少しでも読書熱が高まったら、まずはこちらの超長期トレンドを知るための5冊あたりから読んでみるのが良いと思う。
あなたに最適な書籍をおすすめします!
当コラムでは、大きな時代の変化に対応すべく新たな知識を身につけたい皆さんに対して、最適な本をご紹介することを目的として更新を行っています。
毎日のニュースを常に追い続けるよりも、1冊の本から得られる知識の方が重要だと考えているからです。
もし「こんな問題を解決する1冊を教えて欲しい」というような要望があれば是非、コメント欄にご記入をお願いします。
こちらとしても日々のコラムのテーマを見つけるのが大変なので、要望をいただけると非常に助かります。
よろしくお願いいたします。
さて、次回こそは「ZOOMの画面にうつる相手に好印象を持たせる方法」という観点からのコラム&おすすめ書籍について書こうと思います!(質問が多かったので急遽テーマを変更しました)
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