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深く沈む

うつ病。
本当に自分はそんな病気なんだろうか?
人間ならば気分の浮き沈みはあるだろう。
普通の人と何が違うのか。
わからない。

「人間関係しんどくないですか?」
月に1度の病院で必ず聞かれる質問の1つ。
いつもは大丈夫です。とか、まぁそれなりに。とか、答えている。
しかし、今は人間関係がとてもしんどい。
きっと明日の診察では「しんどい」と答えるだろう。
ただ、それが何になるというのだろう?
薬が増えるのか、そうですねー、と言われるだけなのか。
わからない。

日常的に向精神薬と抗うつ薬と睡眠薬、漢方薬を計6種類飲んでいる。今まで信頼していた人に期待しすぎていたのか、愛想を尽かされたのか、はたまたこれが"愛のムチ"、というものなのか、その人との人間関係に悩み、希死念慮、不安感、自傷行為などがあるので、不安時に頓服でもらっている薬も朝昼晩ずっと飲んでいる。だからといって、不安が消えるわけではない。
それを飲んで何が変わるかわからない劇薬に分類される薬を飲み続け、意味があるのかないのか。
何もわからない。

そもそも自分は、その人との人間関係がどうとか、それ以前に悩みを抱えているところに、ちょうどその人の問題が現れたから、自分の何も出来ないこの不安感や焦りをその人にぶつけているだけなのだろうか?
わからない。

わからないことだらけで、時間だけが過ぎていく。こんなに考えることばかりで、苦しみ続けるのならば、このまま死んでしまえばいいのに。と思うこともあるが実際に死ぬことはない。
死ぬのが怖いのか、痛いのが怖いのか、苦しいのが怖いのか。
何もわからない。

これが、愛のムチというのであれば、今の自分はそれに応えることはできない。
でも、自分自身が決めなければならないことはわかっている。

自分の人生なのだから。

ただ、怖い。
決断することが怖いのか。
行動することが怖いのか。
自分は怖いということを言い訳にして、何もかもうやむやにして何もしたくないだけの怠け者なのか。
わからない。

なにも、なにも、わからない。

この漠然とした恐怖、漠然とした不安、漠然とした焦り、を克服するにはどうすればよいのだろうか…

深く、深く、沈む。

なにも、なにも、わからない。

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