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”わたし”を自由にする家事の工夫~プロローグ~

このマガジンでは『家事』とカテゴライズされる様々な家のしごとをする人々が皆、それぞれにしている方法を自分基準で軽やかに作業し、より日々の生活の流れの循環がよくなっていくことを目指しています。

まず私自身が書きながら、頭の整理をし、より主体性を持って作業をし、生活に活力を加えるためにも棚卸として抱いていたモヤモヤした思いや、考え、思いついたことを記していきます。

他人軸な家事をしていたことに気づく。

私は結婚してから15年間、ほぼ専業主婦。
2度ほど外で働くこともあったけれど、トータルで3年間くらい。
けれど、その間も家事はほぼ私がメインで行っていた。

そして、どの家事においても、心のどこかで思ってしまう。

「本当にこのやり方であっているのかな。他の人はもっと丁寧にしているんじゃないか、もっと効率的な方法があるんじゃないか。」とどうしても自信が持てなかった。

しかも専業主婦なのに、これだけしかできていない。
働いている人よりも時間はあるし、専業なんだからちゃんと家事をしなければ。できていない私はなんてずぼらなんだとなかなか自分がしていることに胸を張ることができなかった。

インスタなどのSNSでも「○○するならこの方法!」とかの「○○のNG行動」という投稿を見ては、私はこのやり方してなかった、むしろ間違っていた?!え?前はこの方法がいいっていう投稿見たけど、今日はその方法がNGだって?もうわからなーーーい!と混乱することも多々。

誰に見張られているわけでもない、家族に文句を言われるわけでもない、むしろ夫は「家のこと、いつもありがとう。」と折りにふれて伝えてくれる。

なのに、いつも誰かと比べては凹み、私はまだまだやれていない、中途半端だ、もっといい方法を見つけなければと、自分がまだまだだと思っていることに関しての情報を様々なメディアで見ては飛びついていた。

ここまで書いてまず思うことはなんて外側と比べすぎている他人軸な家事のやり方なんだと我ながら呆れてしまう。

どこかで誰かに認めてもらわなければ、よしと出来ない。モチベーションが他者に依存していたことも原因のひとつだったと思う。

その家事、誰のためにしている?

そう問われたら、「家族と心地よく過ごすため」なんて綺麗な言葉で答えていたかもしれない。

ただ実際は私のためだったのだ。

専業主婦で稼ぎがないことへの劣等感。
そして小さな頃から根付いている「役に立たなければここに居てはいけない。」という強迫観念。

それらを払拭するために他者に認められるようにしっかりと家事をこなすことが必要だった。

外からの承認欲求を満たすために家事をしていたのだ。

流れていく日常で、自分が一生懸命にこなしている家事を褒めてもらいたかった。だけど"本当の方法”というのが分からない。なので自分がしていることは偽物でこんなことでほめてもらえるわけがないと卑下し、心地よく過ごすためにした家事をしていても全く心地よくならなかった。

なんだかへとへとで、夜になると子供と一緒に寝落ちしてしまう。
達成感のない毎日。

なぜか。

それは他人目線でしていて、目的が承認を得ることになっているから。この状況は家族の為と言っているにも関わらず夫や子供達に対しても苛立ちや不満を多く抱えることになりより私の目的は達成することが出来ない。

それならいっそのこと、私が私の為に家事をするなら、家族という大きな枠でとらえずに”私”自身が心地よくすごすことを目的にして家事をしたらいい。

ちなみに私はパンが好きで、お店で買うよりも自分で焼くことが多い。
食べたいと思ったパンを焼いていただけなのに、いつの間にかそれがひいては家族のためになっていたということがあった。

そのことで根底には私が何を大事にしているかが分かったり、私の大事だと思うことを大切に扱えばそれが私自身の心地よさ、そして家族と過ごす時間がとても幸福感で満たされ、誰に認めてもらうでもなく自分で自分を承認することができた。

この自分が何を大事にしているのかということが分かったことは大きな収穫だった。

私の【大事なこと】に重点を置いてみる。

ちなみに私は家の中にいることが心地いい。
それが平日の家族を送り出した後のひとりはなお最高。
そんなで専業主婦はなんだかんだいって天職だとすら思う。

けれど私の妹は一度仕事を辞めて専業主婦になった途端に、脳みそが溶けてしまいそうだ、何もすることがないと早々に転職をした。

母も長年勤めた職場を定年退職した後、これで自由だわと言いながらしばらくしたら、やっぱりずっと家にいるのは無理とパートに出だした。

そのほうがずっと家のしごとも捗り、それぞれの動線、また家族との関わりがスムーズになった。

私も妹も母もそれぞれ自分の【大事なこと】の重点が違うのだ。

また細かくは今後の記事で書く予定だけれども、

  • トイレ掃除は週に何回、どうやってしている?

  • コーヒーを淹れた後のコーヒー豆の処理は?

  • 巾木や階段横の小さな出窓の棚?のようなところはどのタイミングで掃除する?

  • ニット類の干し方、これであってる?

  • 大根やごぼうの皮は剥く?

など細かいけれどふっと疑問に思うことを何か違ういい方法がないか、みんなはどうしているんだろう調べると無数に回答が出てくる。

こういうこともそれぞれが【大事にしていること】に重きを置いて選択していけばいい。

誰かの当たり前と違うからって、自分のしている行動を恥じたり、間違っていると思う必要はない。

だって今までそれで何も大きな問題は起こってないのだから。

より自分にフィットする方法はないかと思った時に外側へ情報を得に行き、それらを試してみて合うかどうか、何度でもやってみたらいいと思った。

外側へ情報を得に行くのは、誰かや一般的な考え、方法と比較したり、それらにすり寄っていくことでなく、目的はただ自分のために。

私が天職と思っている家のしごとをもっと自由にダンスするように軽やかに過ごしている工夫をこれから私の【大事なこと】をここに記していきます。

これも私のためでもある。

最後になりますが、このマガジンはこうすべきという家事のハウツーを書くつもりはありません。また専業主婦と兼業主婦のどちらがいいというようなVSを書きたいわけでもありません。

家のしごとを通して、自分の生き方、在り方のマインドセットをしていく記録です。

私とこれを読んでくださっている"わたし”の皆さまそれぞれの。

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