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初めて外部コンサルの方とお仕事をする、スタートアップのあなたへ

はじめに

この記事は、スタートアップで働く私が、初めて外部コンサルの方とお仕事させていただいた際の失敗談の共有です。
大いなる自戒を込めて、自分と同じ落とし穴に落ちる人が1人でも減ったらなあ、、という思いで書きました。

正直書くのも恥ずかしいレベルですが、おそらく年次の若い方であればあるほど、関わりが深く、興味のあるテーマなのかなと思います。

部署や課題に応じて変わる部分はありそうですが、失敗例の部分は共通項かなと思うので、「これからコンサルの人とお仕事するんよな」という方には多少の効能があるのでは、と思います。

なお、このnoteは一緒にお仕事させて頂いたコンサルのMさんとの雑談で生まれました。
いつもありがとうございますの気持ちです。

そもそもなぜコンサルに助けてもらうのか

コンサルはあくまで、あなたの会社の外にいる人です。つまり、あなたの方が何倍も自社に触れてきています。

大前提として、あなたが見渡せる部分まではあなたがやりましょう。
ここでいう「見渡せる部分」とは、知識、経験、社内の情報等のことを指します。

見渡せない部分が出てきたら初めてコンサルの方に相談しましょう。コンサルに助けてもらうべき部分はここです。

つまり、基本的には「あなたの足りない一部を補強してくれる、頼もしいサポーター」として考えておくのがよいと思います。


そして、意思決定はあなたです。ここが一番大事です。

「コンサルの方がいればもう大丈夫」「きっと意思決定がスムーズに行くだろう」と思ってませんか?
たぶん、半分合っていて、半分間違ってます。

「あなたが意思決定者として、プロジェクトの責任者としての強烈な自責」があれば、おそらく大丈夫です。大きなミスをしなければ問題なく進むでしょう。

もしなければ、悲惨です。

1mmでも「自分が意思決定者であること」を忘れると、ほぼ確実に沼ります。

そもそもコンサルさん側も「自分が意思決定者だ」とは思っていません。
※「あなたをサポートしたるで!」と思ってくれています。

意思決定者=ドライバーを失った車は大抵事故ります。私は時速120km/hで中央分離帯に衝突しかけました。

「こんなに心強い人がいてくれてるから〜」と慢心した結果、自分が意思決定者であることを忘れかけた瞬間があり、見事にスタックしたんですよね。

いやいや普通そんなことある???レベル低すぎひん???と思うかもですが、起きました。思い出すのも恥ずかしいですが・・。

あくまでも、コンサルの方はあなたのサポーターであり、意思決定者はあなたです。

なぜ意思決定できないのか、どこで詰まっているのか、何に悩んでいるのかを明確にしてから相談しましょう。

課題が明確じゃないと、コンサルの方も普通に困ります。お互い不幸です。

具体的な失敗事例とその解決法

陥りやすい失敗事例を、より詳細に深掘ります。
正直、書きながら当時の自分のレベルの低さに嫌な汗が出てきてますが、失敗談を心のうちに秘めておくのもそれはそれで・・と思ったので我慢して書きます。

コンサルに聞けば解決するというスタンス(=情報提供が下手)

上述の通り、コンサルは「あくまでもあなたの知らない知識や考え方を補強してくれるサポーター」なので、あなたと同じくらい社内の課題について考えてきたわけでも、社内の情報に触れてきたわけでもありません。

少なくとも、相談や壁打ちをする際には以下をカバーするのはマストではないでしょうか。今はそうしています。

課題(何に悩んでいるのか)
・具体的な内容
・課題背景(なぜ課題だと思っているのか)
・解像度を上げるための社内情報
解決するための素案
・こうすればいいのではという施策、対策の概要
・メリデメ
コンサルに求めるアクション
・素案のレビュー?
・専門的知見からのアドバイス?
・XXXがわからないので〜?
今日のゴール
・セッションが終わる時にどうなってたいか、はすり合わせられると良い

課題設定が甘い

「なんか課題っぽいな」を起点に議論提起していないか、客観的に考えてみることをお勧めします。
自分がよく自問自答しているのは

・それ本当に課題?
・周りが課題って言ってるから課題だと思ってない?
・何のために何を解決したいのか?
・それを解決したらどんないいことがあって、どのくらい部門の成果にインパクトがあるのか?

あたりですね。

恥ずかしながら、自分の場合ここの詰めが甘く、コンサルの方にご迷惑をおかけしてました。

「サクライさんは組織50人の壁が心配だっていうけど、実際どんな問題が起きてます?杞憂では?課題とそれ以外の見極めできてます?」

師のパンチライン


本当に今解決すべきいちばんの問題が何で(=優先度設定)、課題なのであればなぜなのか(=課題の特定)、解決しないとどうなるのか(=緊急度設定)は最低限抑えるのがいいのかな、と整理しています。

このプロセス踏まないと、大体の場合課題設定ミスるのだなあ、という猛省です。

なお、担当頂いたMさんから「イシューとただのネガティブファクトはちゃんと見分けようね」という名言を授かり、ほぼ座右の銘と化しています。大事ですね。

課題に対して、自分の解像度があまりにも低いまま相談してしまう

コンサルの方とのセッションは限られた時間なので、課題の特定に時間使うのはかなり勿体無いと思っています。
(課題の特定を並走して欲しい場合は別ですが・・!)

基本的に、自分の解像度が低いということは、社内の情報や、課題背景を最初から把握しているわけではない相手にとっては、さらに難易度が爆上がりします。

自分が考えた対策や施策の素案に大穴がないか〜みたいな部分に時間を使って、セッションが終わった後に即走り出せる状態を目指すのがおすすめです。

こと初期はここがうまくできず、一生ノロノロしてしまっていたので自戒です。
もうこれ以上自分で考えるの無理やな、ってところまで考えてから初めて壁打ちするのがいいかもですね。

情報提供や素案作成が後手に回る

可能な限り早く素案や必要な情報をお渡しできるといいですね。

あなたと同じで、おそらく相手方もきっとお忙しいことでしょう。

直前に渡された情報で「さ、シクヨロです!」は無理です。
(もちろん問題ないよという方も多いでしょうが、事前にお渡しできるのに越したことはないよね、という意です)

特に初回の場合は、使用している社内ツールとかnotionとか、可能な限り情報格差が生まれないようにしておいた方がいいです。

1mmも知らない社内PJTで抽象的な相談をされたときに、爆速で本質をつくことは難しいですよね。それと同じで、思考に困らない情報と時間は守るべき、だなと思います。
(ごめんなさい、と思いながら書いています)

最後に

そんな初歩的なミスに泣いてきたサクライは、エンタメスタートアップのソラジマという会社で働いています。

「挑戦のためであれば失敗は許される」というありがたい環境で、たくさん失敗してきました。おかげで、少しばかりは成長できたのかなと思います。

そんなソラジマは、一緒にたくさん失敗しながらも、でかい夢を一緒に叶えてやろうぜ!という未来の仲間を大募集しています。

漫画編集者に興味がある人、エンタメスタートアップのビジネス職に興味がある人、ぜひご連絡ください。
(サクライは組織開発部とブランディング部の責任者を担当しておりまして、この2部署のメンバーも絶賛募集中です。ぜひお話ししましょう!)

それでは、また。

▼ソラジマの会社HP

▼サクライのTwitter(最近podcast初めてみました)


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