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231 十石舟が春を告げる~京都・伏見 わたしのイチオシ花見スポット

京都には桜の名所がいくつもあり、これまでも多くの場所で花見を楽しんできました。

2018年 哲学の道。
2020年 金戒光明寺。

そんな数ある京都の桜の名所の中でも私が一番お気に入りの場所が、伏見区にあります。

京阪中書島駅から北に5分ほど歩いたところに流れる宇治川派流。その土手に並ぶ桜並木は絶景中の絶景です。

はぁぁ美しい。

宇治川派流は16世紀末、豊臣秀吉が伏見城築城の際に物流と洪水防止を目的として開削した運河です。その後角倉了以が高瀬川を開削して伏見は京と大坂を結ぶ水運の一大中継地として栄えることとなりました。

この周辺には酒蔵が多くありましたが、これも水運を利用することができる地の利を生かして発展したものです。この地の酒蔵を廻った記事もありますのでよかったらこちらもお読みください。

そんな伏見に繁栄をもたらした宇治川派流は、今桜の名所として多くの観光客を集めています。

雨の日が多い今年の花見シーズン。この日は唯一雨の降らなかった休日でした。

この川では、十石舟と呼ばれる遊覧船が運行されており、川の上からも桜を楽しむことができます。今回はこれにの乗らず、岸辺から優雅に川を進む十石舟の姿を写真に収めることにします。

はぁぁ美しい。。。(2回目)

川と屋形船と桜。最強のマッチングだと思います。多くのカメラマンがこの光景を写真に収めていました。

十石舟は3月半ばから12月頭まで月曜日を除き運行されます(8月後半は運休、繁忙期は月曜日も運行)。桜のシーズンは混雑必死。早めに予約を取りたいですね。

2021年撮影。

十石舟が運航されない朝や夕方は個人でカヤックを楽しむことができます。都市の真ん中でこんな楽しみ方もできるなんて何とも贅沢な場所です。

西に進むと宇治川疎水は濠川と合流します。その上に架かる三股の橋が「伏見であい橋」。2017年に公開され大ヒットした映画「君の膵臓をたべたい」のロケ地となり脚光を浴びました。

映画のポスターの位置に合わせて撮影。
こんな感じこんな感じ。

この映画を見たとき「ここの桜を見たい!」と一目ぼれしました。初めて来たのが翌2018年。今回で5回目。地元の公園より高い頻度でここに来ています。

ここから眺める桜並木は今年も美しい。もうここに住みたいって思ってしまいますね。

あと1週間もすると散り始める桜。そのときにはこの水面一面に桜の花筏が浮かぶのでしょう。そしてそれをかき分けるように進む十石舟の姿…

いかん、来週も来たくなりました。

去り行く十石舟。バイバイ、また来年来るよ!


最後はこの近くに酒蔵を持つ黄桜の今年限定のウサギビールで乾杯(ぼっちだけど)。今年は生憎の天気が多いですが、今日だけは雨も降らずお気に入りの場所で花見を楽しむことができました。また来年もこの絶景に会えるように日々頑張って生きていきたいと思いました。

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