金沢 慧

野球を専門とするスポーツアナリスト、データ利活用プロジェクトのPMO。野球のアナリスト…

金沢 慧

野球を専門とするスポーツアナリスト、データ利活用プロジェクトのPMO。野球のアナリストとして2009年から活動し、その後転職してHRメディアでレコメンドシステムの企画、開発のディレクションを行った。2022年に独立し、野球を始めとしたデータ利活用環境整備をサポートしている。

マガジン

  • 独立リーグのデータ活用を推進する

  • パリがアートとしてどうスポーツを捉えるのか?

    パリ五輪現地滞在の前後での思考を残しておこうと思います。

  • Full Unleashなイベント

    株式会社Full Unleashは「まだ世間が認知しきれていない価値に注目し、完全に解放していく」というコンセプトで活動している。 そのような価値のタネは熱量を持った主催者がいるイベントにある。 Full Unleashにつながるイベントの紹介をするマガジン。 サムネはHiVEのLiveathonの時に作ったTシャツ。 https://note.com/hive

  • SAJ(スポーツアナリティクスジャパン)2023の備忘録

  • 技術革新から捉えた日本の野球アナリティクス史

最近の記事

夏の甲子園のチーム別身体形態(身長、体重)まとめ〜2024年夏バージョン〜

いわきFC育成研究所のオンラインサロンにパネリストとして参加明日29日の夜なのですが、いわきFC育成研究所のオンラインサロンのパネルディスカッションに呼ばれましたので、オンラインパネリストの1人として参加します。「強化育成の仕組みとしての高校野球」に関して自由に議論する場とのことです。 ただし、すでに申込締切は過ぎているようです。告知記事が遅くなりみません。 サムネイルの写真はドイツのケルンの野球場です。今年は五輪の期間に3週間ほど欧州をうろついていたこともあり、あまり高

    • 日本スポーツパフォーマンス学会でのポスター発表の報告 〜IPBLデータレポート(8月5日週号)

      日本スポーツパフォーマンス学会でポスター発表を実施7月16〜18日のSPORTEC2024の中で行われたスポーツパフォーマンス学会で、6月の四国アイランドリーグplusでの測定会の結果について報告しましたので、今回はその内容を残しておきます。 スポーツパフォーマンス学会は記載の通り、スポーツの実践に生きる知の創造が目的となっています。 独立リーグの選手全体を対象にした網羅的な測定は今まで例がないと思いますので、今後の野球の普及振興の実践に何か役に立てばと思い、データをま

      • 【パリ五輪】パリはスポーツを愛と表現した

        昨夜、開会式が終わりまして、無事何ごともなく家まで帰り着きました。今のうちに開会式で表現されていたと感じた内容をメモしておきます。 そもそも、なぜこういう動きを自分がしているのかということについては、一昨年取材してもらったこちらの記事が一番わかりやすくまとまっているのでぜひどうぞ。 スポーツは「愛」を表す文化であり「分かち合う」ことでその価値が解放される個人的に「パリはスポーツをアートとしてどのように捉えるか?」をここ数年考えて来たわけですが、そのひとつのパリの解答がすご

        • 【パリ五輪】開会式前日のパリ市内各地の様子

          初めて1日4万歩を超えました。開会式前日の各地の様子を簡潔に。 ポンピドゥー・センターサン・ドニ方面その他明日は開会式を観に行ってみようと思います(一応最上流側のチケットは持っています)

        夏の甲子園のチーム別身体形態(身長、体重)まとめ〜2024年夏バージョン〜

        マガジン

        • 独立リーグのデータ活用を推進する
          26本
        • パリがアートとしてどうスポーツを捉えるのか?
          4本
        • Full Unleashなイベント
          0本
        • SAJ(スポーツアナリティクスジャパン)2023の備忘録
          6本
        • 技術革新から捉えた日本の野球アナリティクス史
          2本
        • 米国滞在雑記
          30本

        記事

          【パリ五輪】2択の分岐路は行き止まり側を選びがち

          年頭のこちらでも少し触れていた通り、無事に渡航予定を実行でき、先ほどパリに着きました。 本当は台湾経由でのフライトを予定していたのですが、台風の影響で乗り継ぎ予定だった便の出発が急遽10時間近く早まり、乗り継ぎ不可に。台北まで行って振替便の空きを待つのはリスクが高いと判断し、別便を急遽探したらJALの直行便が空いていて助かりました。遅れるはともかく、早まる(しかも10時間も)ってあるんですね。 当初は25日の朝着の予定で24日の宿泊は想定していなかったため、宿も急遽空港近

          【パリ五輪】2択の分岐路は行き止まり側を選びがち

          IBLJ測定会で取得したデータと各項目の平均値 〜IPBLデータレポート(6月25日週号)

          四国アイランドリーグplus全選手を対象にした測定会を実施6月18日に愛媛県の東予運動公園内の屋内運動場(ビバ・スポルティアSAIJO)にて4球団約140名の全選手を対象にした測定会を実施しました。 週刊ベースボールで毎週連載されているOther League Weekly Reportにも今回の測定会実施の背景が紹介されていますので、野茂投手の表紙の号をぜひ手にとっていただければと思います。 オンラインでも記事が読めます。 実はユニフォーム姿で四国アイランドリーグp

          IBLJ測定会で取得したデータと各項目の平均値 〜IPBLデータレポート(6月25日週号)

          徳島ISの白川恵翔が期限付き移籍先の韓国プロ野球(KBO)で初先発初勝利! 〜IPBLデータレポート(5月27日週号)

          SSGランダースに期限付き移籍をした徳島ISの白川恵翔が6/1のキウム戦で初先発個人的に、5月末にSSGランダースなどいくつかの韓国プロ野球(KBO)の試合を見てきました。 サムネイルの写真はSSGランダースの本拠地、韓国の仁川SSGランダースフィールドで食べたトッポギです。たしか5000ウォンちょっとだったかなと思います。美味しくてリーズナブルでした。 この予定は2月頃から立てており、個人的にKBOの球団の関係者を訪ねる予定を組んでいたものです。 すると、韓国へ向か

          徳島ISの白川恵翔が期限付き移籍先の韓国プロ野球(KBO)で初先発初勝利! 〜IPBLデータレポート(5月27日週号)

          2024年独立リーグ球速ランキング 〜IPBLデータレポート(4月29日週号)

          独立リーググランドチャンピオンシップの開催地が決定今回は2024年5月時点での「球速ランキング」を紹介しますが、まずはお知らせから。 今年の独立リーグ日本一を決めるグランドチャンピオンシップの開催日時が9月27~29日、開催地が栃木県に決まりました。 今年はぜひ秋の栃木へ。早速、カレンダーに予定を登録していただければと思います。 今年のIPBL各リーグ所属チーム一覧は次の記事をご覧ください。 昨年は椎葉剛(阪神)と大谷輝龍(ロッテ)の登板も見られたグランドチャンピオ

          2024年独立リーグ球速ランキング 〜IPBLデータレポート(4月29日週号)

          佐賀インドネシアドリームズ開幕戦シリーズ、ドリームフェス備忘録

          はじめにサムネは武雄温泉駅前の宿泊したホテルにおいてあったチラシです。 4/13、14日にヤマエグループ九州アジアリーグの準加盟球団「佐賀インドネシアドリームズ」の開幕戦シリーズとドリームフェスが佐賀県武雄市にあるひぜしんスタジアムで行われ、自分も2日間参加してみたので、備忘録を書いておきます。 チラシにある通り、野球の試合と体験型スポーツが出来て飲食コーナーもあるドリームフェスが同時開催されています。 佐賀インドネシアドリームズの監督を務めている香月良仁さんは熊本でス

          佐賀インドネシアドリームズ開幕戦シリーズ、ドリームフェス備忘録

          祝開幕!2024年各球団の戦力、選手層と注目選手 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(3月25日週号)

          2024年四国アイランドリーグplusのシーズンが開幕!2024年3月30日(土)に20年目となる四国アイランドリーグのシーズンが開幕しました! 今年もスポナビでの試合速報のほか、各球団のYouTubeでの試合映像配信も行っています。昨年リーグを制した徳島インディゴソックスの開幕戦では糸井嘉男さんをゲストに迎えて配信していましたので、是非チェックしてみてください。 スポナビでは「独立リーグ」のタブが新設され、今年は四国アイランドリーグplusに加えて4月6日に開幕するル

          祝開幕!2024年各球団の戦力、選手層と注目選手 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(3月25日週号)

          2024年の「NPB」「IPBL JAPAN」加盟球団まとめ 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(2月26日週号)

          はじめに2月も終盤となり、日本野球機構(Nippon Professional Baseball Organization:NPB)だけでなく、日本独立リーグ野球機構(The Japan Association of Independent Professional Baseball League:IPBL JAPAN)加盟の各リーグでも練習試合が始まり、公式戦も3月半ばから続々とスタートします。 2024年はNPBのファーム・リーグに新規参入球団があり、各球団とリーグの

          2024年の「NPB」「IPBL JAPAN」加盟球団まとめ 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(2月26日週号)

          【スポンサー募集:PR】20年目のシーズンが始まるIBLJではどのような取り組みをしているのか? 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(1月29日週号)

          はじめに2月1日は球界の元日。NPB各球団も続々とキャンプインし、阪神からドラフト2位で指名された椎葉剛の話題など、例年以上に四国アイランドリーグplus(IBLJ)のOBのニュースがファンに届けられています。 椎葉は昨年、徳島での活躍がスカウトの間で春先から注目され始めており、9月に行われた四国No.1決定戦「トリドール杯 チャンピオンシップ」には20人を超えるスカウトが集結していました。この四国決戦に出場していた選手のうち、椎葉も含めて実に7名の選手が約1ヶ月後のドラフ

          【スポンサー募集:PR】20年目のシーズンが始まるIBLJではどのような取り組みをしているのか? 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(1月29日週号)

          【ウェビナー前日告知】野球アナリストのキャリアを作るためのマインドとスキル

          Rapsodo Japan社のウェビナーでお話します サムネイルは一昨年に自分がRapsodoで計測した投球の変化量のプロットです。球速の最速は106キロでした。 この度、Rapsodo Japan社からお声がかかり、下記のウェビナーを行うことになりました。1/24(水)の夜19時の開催。つまり明日です。 個人的に保存版の資料を作りたく、今回は丸4日くらい資料作成に時間がかかりました。ただ、1時間程度しかないので明日はどこまで話ができるか。 目次は下記の通りです。 1

          【ウェビナー前日告知】野球アナリストのキャリアを作るためのマインドとスキル

          パリ五輪の旅程を考えている話 〜パリがアートとしてどうスポーツを捉えるのか?(1)〜

          2023年の夏にかけて欧州視察を実施予定細かくいえば仕事上の理由がいくつもあるんですが、「向こう数十年の人の在り方を捉えるためにも今年の夏にパリ周辺にいた方が良い」と身体の声が言い続けているので、2023年度からの活動の照準のメインは「2024年夏にパリ周辺にいられるようにすること」に合わせています。 それによって2023年下半期は収入を得られる稼働が圧倒的に増え、同時にインプット側の時間が減っていたため、年末年始にようやくインプットができ、夏のスケジュールを組み始めてい

          パリ五輪の旅程を考えている話 〜パリがアートとしてどうスポーツを捉えるのか?(1)〜

          『ニューイヤー駅伝』ドリームオーダーゲームという史上初の駅伝×ファンタジースポーツにエントリーしてみる話

          ニューイヤー駅伝でファンタジースポーツをやるらしいサムネイルは2023年1月の桐生市の渡良瀬川河川敷の様子。年始の風物詩・ニューイヤー駅伝のコースの周辺です。 明日のニューイヤー駅伝では「ドリームオーダーゲーム」というファンタジースポーツの新企画が行われます。 ドリームオーダーゲームのざっくりルールとしては という感じです。一定の制約条件がある中で、自分が最も良いと考えるチームを選んでレース当日を待つという遊びです。 まずは「適当に選ぶ」で良いので、ぜひ参加してみて

          『ニューイヤー駅伝』ドリームオーダーゲームという史上初の駅伝×ファンタジースポーツにエントリーしてみる話

          相対的に球速の速い、遅い球場 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(12月25日週号)

          各球場の「球速を読む基準」をまとめておく今回は今年の取り組みの締めに、2023年のレギュラーシーズンで取得した1球ごとのデータについて、球場ごとの球速の計測状況とデータの偏りを集計しておこうと思います。 投手の場合、まずドラフト会議の候補選手として世間に名前が知れ渡るきっかけは球速の速さでしょう。 NPBのドラフト会議で多くの選手が指名されたこともあり、四国アイランドリーグplusの各球団には2024年も有望な選手が入団を決めています。彼らの多くはまだそれほど有名ではな

          相対的に球速の速い、遅い球場 〜四国アイランドリーグplusデータレポート(12月25日週号)