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「店舗経営のインフラ」をつくるべく、カンリーの課題と挑戦

はじめまして。45,000店舗を突破した「カンリー」を運営する株式会社カンリーの長谷川です。カンリーは累計15億円調達の急成長ベンチャーです。

2020年7月にリリースをした「カンリー」ですが、約3年で45,000店舗以上の導入に至るまで成長してきました。

開発チームも現在、30名近くに至るチームへと成長しました。

Googleビジネスプロフィール(以後「GBP」)を筆頭に、店舗情報の一元管理による、運用効率化および、マーケティングツールとして店舗ビジネスの方々のDX化を支援するサービスの提供はできてきていると思います。

カンリーでは「店舗経営のインフラ」を作るべく、数年がかりの大きな挑戦をしていきます。

その実現には最高のプロダクトとそれを支える最高の開発チームを作り上げることが不可欠です。

今回のシリーズBの調達にあわせ、これらの実現を一緒に歩んでいただく仲間を探しにいきます。

少しでもカンリーについて知っていただきたく、これまでの軌跡と今後についてお話できればと思ってます。

<調達にあたり採用サイトもリニューアルしました>
https://recruit.can-ly.com

開発組織の課題と挑戦

良いプロダクトは良いチームから生まれてくると思ってます。
カンリーでは、創業当時から徹底して、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を基軸に、バリュー経営というのを大事にしております。

採用においてもバリューフィットしているかどうかについては強いこだわりをもって採用していきております。「素直でいいヤツ」「成長意欲が高い方」というのは絶対条件です。

創業当時からリモートワークを主軸に開発チームの組成をしてきましたが、皆当事者意識が高く、利他的な方が多いため、たくさんの課題を乗り越えられたと思ってます。
そんなカンリーですが、今も課題はたくさん残ってます。

①技術的な負債返済への取り組みおよび、開発者体験の向上

開発初期の最初の1年はスピード重視で、新機能開発に振り切って進めておりました。

継続的デリバリーを支える仕組みや、エラー監視の仕組みなど、足元の生産性を損ねる因子に対しては整備しつつも、テストコードの不足や、可読性、保守性が悪いコードが残ってしまっていたりと、課題として残っております。

その他課題(一部ピックアップ)

  • PHP8系、MySQL8系へのメジャーバージョンアップの対応

    • 目下進めているプロジェクトの一つです。現在はバージョンアップすべきかどうかを検討する定期検討会の実施や、マイナーバージョンについては、Renovateを用いて、なるべく自動化していく運用フローを整備していっております。

  • バッチ処理のリアーキテクチャ、リファクタリング

    • 店舗数の急増に伴い、今までは課題にならなかったバッチの実行時間が日に日に遅くなっており、お客様に影響が出る前に修正を開始しております。

技術負債一覧シート

※大中さまざまあるが、技術的負債をチームで洗い出し、それに向かって改善に取り組んでいっております。

②改善活動、アウトプットの場の創出

前項目と付随はしますが、エンジニア一人一人が良いシステム、組織を作っていくための改善活動、アウトプットの場というのに時間を避けていなかったことも課題だと思っております。

ここ最近では改善活動、アウトプットの場として以下のような取り組みをおこなってます。

改善活動

  • ペアプロ(二人でプログラムを書くことで、理解を深める、暗黙知の認識)

  • モブプロ(プログラムを書くシーンを見学しながらすすめることで、不具合防止、知見の共有)

  • 恒久対応活動(技術負債、過去の非効率なコード、パフォーマンスが悪い箇所に向き合い改善)

  • Four Keysという指標をベースに生産性の改善

  • チームコンディションなどの可視化、改善

  • 品質管理向上のため、QAチームの組成。テスト自動化ツールの導入

継続的なアウトプット

継続的なアウトプットを推奨しており、情報共有/学習の場を用意しています。

  • Tech Blog(https://note.com/canly/)での発信

  • 月1回のLT会、勉強会の実施

  • 振り返り、KPTの定期実施

    • 課題を共有し、改善まで取り組む

③マネジメントの強化

現在は、カンリーとカンリーホームページ( https://jp.can-ly.com/search/ )という大きく2つのサービスを運用しておりますが、社内には他にも外部の企業様との連携APIや、スクレイピングのシステムなど、付随するサービスも含めると多岐にわたります。

また、カンリーは導入企業の業界は様々なため、企業のニーズも多種多様です。
それ故に、既存事業の新規開発、グロース施策などやりたいタスクは膨大です。
加えて目下、新規事業をすすめており、これらを支えるために採用強化をしていきます。

開発チームのマネージャーは4名まで増え、各チームを統括していただいております。

  • 宮瀬:採用施策、組織課題に対しての立案〜実施。前職でのCTOでの経験を活かしつつ組織課題に向き合って日々取り組んでおります。

  •  和田:カンリーのチームおよび、新規事業のチームマネジメント。2023年1月入社にはなりますが、カンリーへの熱い想いを語り、日々改善活動に奔走してます。メンバーからの信頼も厚い兄貴分です。

  •  須藤:カンリーホームページのチームマネジメント。プロジェクト計画の立て方、メンバーの関係値の築き方がうまい。チームの権限移譲も進んでおり、新しい社内プロジェクトに挑戦していきます。

  • 井上:インフラチームのチームマネジメント。カンリーのインフラ基盤を支える。目下SREチームの本格立ち上げに奔走してます。

今でこそマネジメント体制は安定してきましたが課題はたくさんあります。

コミュニケーション課題

チームメンバーが数十名を超えたぐらいから、チーム間でのコミュニケーションの課題が表面化してきました。

  • 意識的に設定したMTGでしか音声による共有が行われず、認識違いが発生しやすくなった

  • わからなくて詰まった際に聞けばすぐ解決することを解決できずに時間がかかってしまった

  • チームを横断した雑談機会が減り、業務外のコラボレーション機会が少なくなった

そのような中で「Discord」を導入し、オンラインコワーキングスペースをつくりリモートワーク下の中でも生産性高く業務が取り組めるようになりました。

開発チームから始まったDiscord運用ですが、現在は、CSチーム、コーポレート、セールスチームなども積極的に活用いただき、以前と比べて部署間でのコラボレーション機会も増ええてきました。


※Discordのチャンネル一覧の抜粋です。「パリピ」「犬」「とら」などユニークなチャンネルもあります。

現在は、北海道や、愛知、新潟、岩手、大阪、京都など東京以外の方々も参加し、エンジニアチーム全体の2割近くは東京近郊以外のメンバーで構成されてます。

生産性向上への取り組み

  • Notionを活用してドキュメントをしっかり残すドキュメント文化

    • 仕様書や、設計書などはもちろんのこと、各種運用フローや社内WikiなどはNotionで管理。フロー情報はSlackやDiscordで会話しつつ、ストック情報はNotionで蓄積。

  • セルフオンボーディングの仕組み整備でオンボーディングフローの効率化

    • ここ最近では、4半期に2-3名ペースで人が増えてきていることもあり、オンボーディングフローの効率化

委員会制度の導入

経営層や、マネージャーがすべてを決めるのではなく、一人一人が組織運営に対しての当事者意識をもってほしく導入(中)

④インフラ運用・監視・保守の強化

カンリーホームページの提供にあたり、大手企業様の公式ホームページに対して安定稼働が求められます。

それ故に、インフラサーバーの運用要件に求められる水準も相応に高くなります。

また規模の大きいお客様ですと、月間PV数が数百万ほどあるお客様もおられます。
店舗事業のお客様のため、テレビ放映やマーケティングの施策などで突発的に負荷が急増していくこともあり、このようなアクセス増加も見越した設計が必要になります。

今後も増えていくホームページを支えるインフラ基盤を提供していく必要があります。

  • Amazon ECSを主軸にコンテナ管理を用いたインフラ構成をとっており、アクセス増や、管理ホームページ数の増加に対しても支える仕組みの強化

  • Datadogによるサーバー監視&分析の強化

またインフラチームではTerraformによるInfrastructure as Code化の推進をおこなっております。

作りたいのはUXとDXのバランスをもった最高なエンジニアリング組織

カンリーを通して作りたいのは、「UXとDX※注1のバランスをもった最高なエンジニアリング組織」である。

※注1 ここでのDXはDeveloper Experience(開発者体験)のこと

店舗運営のDXを実現するプロダクトの提供を通じて、店舗のコミュニケーションやあらゆる意思決定を円滑にし、やがて店舗経営に欠かせないインフラにしていくという構想があります。

その実現にあたり、技術力だけあるエンジニアが集まれば良いかというとそういうわけでもなく、事業ドメインへの理解や、事業部サイドへの理解、利用ユーザーの体験設計なども加味したプロダクト開発のスキルが求められていきます。

エンジニアリングを通じて、事業づくり、サービスづくりをより加速させていける最高な組織を作り上げていきます。

また、2024年には、40名、2025年で60名まで組織を増加する予定です。
より大きな構想を実現できる体制へ、組織として大きく舵取りをしていきます。

①未来を描く技術経営体制の強化 ー CTO、VPoE採用

詳細は別記事にまとめましたので併せてご覧ください。

②テクノロジーの積極活用

ここ数ヶ月で、ジェネレーティブAIの発展もうけ「ChatGPT Plus」の利用料を全額補助する福利厚生を全社員を対象に導入しました。

開発チームだけではなく、会社全体として、テクノロジーの恩恵をつねにうけつつ、テクノロジー駆動で生産性向上、個のエンパワーメントを実現していきます。
導入例

  • Findy Team+

    • エンジニアリング組織のパフォーマンスの可視化および、定期的な改善、フィードバックフローの強化

  • Redash

    • 部署をまたいで、SQLのナレッジ共有などをしつつ、ほしい情報にアクセス

  • MagicPod

    • QAエンジニアの方のリグレッションテストの効率化のため導入

  • Coopel(RPA)

    • 日常業務の効率化をおこなうべく、自動化のワークフロー整備

  • GitHub Copilot

    • ジェネレーティブAIの台頭に伴い、カンリーでも積極的に活用を模索中。

    • 正社員の方に限りますがは会社負担で使用可能です。

③データ分析基盤の強化

「店舗経営のインフラ」を実現すべく、データ分析基盤への投資は不可欠です。
データを活用し、日々の経営の意思決定で利用しているツールとしての進化を目指し、店舗にまつわる周辺データを活用したデータ分析基盤を更に強化していきます。

目下、「店舗の顧客接点を最適化する」というVisionをもとに、集客媒体の最適化をし、利益の最大化を目指す開発を進めております。

今後は、集客媒体から取れないデータを集めていくのとともに、膨大なデータを活用したデータ分析基盤のさらなる強化が不可欠となります。

急成長スタートアップで「圧倒的な成長機会」を求めている方絶賛募集

カンリーでは、店舗運営のDXを実現するプロダクトの提供を通じて、
店舗のコミュニケーションやあらゆる意思決定を円滑にし、
やがて店舗経営に欠かせないインフラとなることを目指しています。

これを実現するためには、システム開発を通じて機能、価値提供をしていくことはもちろんですが、組織課題、事業課題、技術課題にも向き合いつつ改善、強化が必要です。

急速な事業成長に伴い、意思決定機会は膨大にあります。
これらの課題に向き合いつつ組織、事業の成長を一緒に歩める仲間を探してます。

日本を代表する企業となったIT企業も、もともとはスタートアップ企業です。
その渦中で、荒波に揉まれ成長してきた方が、また新たな時代を作ろうとしてます。

「圧倒的な成長機会」を求めくすぶっている方がいれば、是非一度カジュアルミーティングをしましょう!

以下から応募ができます。すぐに転職を考えていない方でも歓迎です!

カンリーの開発組織は改めて転換点を迎えています。
この1-2年でどういう変化を遂げるのか、今からワクワクしています。
この変化を一緒に歩んでいければと思ってます。

直近の採用イベント


6.14開催@渋谷
カンリー寿司night(ビズサイド・経営企画編)


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