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コンテンポラリーアート、現代写真の研究者たちによる若手作家の作品、展覧会を紹介するレビューマガジンです。※執筆者随時募集 執筆者/ ・斉藤勉 京都芸術大学 大学院修士課程卒(M…
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2024年1月の記事一覧

《Shape of Human》辰巳寧々

東京藝術大学の絵画棟、卒展では大学院の展示がされている。学内展では学部の作品がアトリエス…

Tsutomu Saito
6か月前
8

《擦る》アーサー・デ・オリベイラ

GAPのアーサー・デ・オリベイラさんの作品《擦る》は、ミクストメディアとあったが、インスタ…

Tsutomu Saito
6か月前
1

《音をなぞる》資延美葵

資延さんの《音をなぞる》は壁面の作品とジオラマのような台上に展示された作品とブックから構…

Tsutomu Saito
6か月前
4

東京藝術大学 卒業・修了作品展 柏木崇吾の展示

柏木崇吾さんの展示は美的な洗練さがあった。退廃的なのは彫刻のモチーフによるものだろうか。…

Tsutomu Saito
6か月前
3

《貌》芦澤まりや

東京藝術大学の卒業・修了作品展。東京都美術館の彫刻の展示、芦澤まりやさんの《貌》を見た。…

Tsutomu Saito
6か月前
9

大野みなみ《 む 》

 2024年1月13日から24日まで、名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科の卒業制作…

Satoshi_Nakazawa
7か月前
5

《よくできたストーリー》鈴木玲美

東京造形大学10号館の地下一階は大学院の展示スペースになっている。ここで見たのが鈴木玲美さんの《よくできたストーリー》、4枚の作品からなる大型作品で、400×300(mm)というサイズはかなりの存在感があった。 ストーリーであり、四点の連結の作品である。上段の二点と下段の二点が連続していると思われる。右側の画面は上下ともに顔から足がでているキャラクターが描かれている。ここで、それぞれの共通点から上下と左右の接続があるのだろうと想像する。 4コマ漫画を想像するが、どのように

《非共有の共有》佐藤れな

ZOKEI展の佐藤れなさんの作品は10号館の(展示がある空間としては)最上階に展示されている。…

Tsutomu Saito
7か月前
9

《快楽の門》水村芙季子

水村芙季子さんの展示は立体と平面作品で構成されていた。《快楽の門》は《地獄の門》のオマー…

Tsutomu Saito
7か月前
5

《Boundary》DENG YUQI

東京造形大学のZOKEI展、大学院デザイン研究領域のDENG YUQIさんの作品はドレスが三点提示され…

Tsutomu Saito
7か月前
9

80mのワイヤーと写真の物質量による新たなビジュアル言語開発|津吹恵実《8184日》

多摩美術大学美術学部卒業制作展・大学院修了制作展2024 多摩美術大学の美術学部卒業制作展…

北 桂樹
7か月前
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東京藝術大学油画卒業制作学内審査展 AHMED MANNANの展示

AHMED MANNANさんの展示は、3331で開催されていた2023年の3年進級展でみていた。お父さんと母…

Tsutomu Saito
7か月前
7

東京藝術大学油画卒業制作学内審査展 石塚麻歩の展示

学内審査展はアトリエを使った作品の見せ方があり、卒展とは違った魅力があると思う。石塚麻歩…

Tsutomu Saito
7か月前
4

東京藝術大学油画卒業制作学内審査展 川村照乃の展示

大きな画面の艶やかさが目立つ川村照乃さんの作品、大きな画面の光は、スマホで夜景を撮影したときの写真のイメージのように見えた。人の目とは違う明かりを捉えるような具合。 夜景と撮りたいなと思ってiPhoneを構えて撮影すると、肉眼で見るのとは違った写真が得られる。撮りたかったのは、これではないな、と思ったことが何度かある。 写真と絵画はピアノとヴァイオリンのようであると指摘されている。ピアノは鍵盤を叩けば音がでるが、ヴァイオリンは音を探す。前者は写真で後者は絵画に例えられて、