乳がん 術後化学療法中の運動~体力回復と体重コントロールのために~
ルネサンス運動支援センター、大阪国際がんセンター認定がん専門運動指導士の「ひとみん」です。
※名前をクリック頂ければスタッフの紹介に飛びます。
今回ご紹介するのは、乳がんの50代女性。
抗がん剤治療を行いながら、体力回復と体重コントロールのために運動されています。
【運動をはじめたきっかけ】
ルネサンス運動支援センターのことを知ってくださったきっかけは、月に1度オンラインで開催してる「乳がんサバイバー向け無料セミナー(運動体験付き)」に参加してくださったことでした。
このセミナーは、3つのテーマを毎月順番に行っているセミナーです。
「乳がんサバイバーが安心して行える運動とは」というテーマで、再発のリスクを上げないためにも体重管理が必要というお話や、どのような運動をすればよいかを実際に動きながら紹介しました。
そのセミナーを受けてくださり「これならできそう。体のことを考えたらやっぱり運動をしないといけない」と思ったそうです。
また、患側側の腕に軽度のリンパ浮腫が起きており、主治医からも運動することを勧められていたとのこと。抗がん剤治療中で、どれくらい動けるのか体調も気になるとのことで、まずは「オンラインおためし無料体験」で個別にお話を聞きました。話を進める中、支援センターに頑張って通って運動をすることを決められました。
【運動前のお身体の状態】
がんに罹患後休職し、運動もしていない(散歩程度)とのことで体力が落ちていること、また、抗がん剤(錠剤)を服用する2週間はしんどくてほぼ家にいることが多く、動かないことでのしんどさも感じておられました。
また、乳がんとは別に中性脂肪の数値も下げないといけないと主治医からも言われている状態でした。
リンパ浮腫もありましたが、軽度で左右差が1㎝くらい。
ただこれ以上ひどくならないように、弾性着衣をつけ様子を見ながら過ごされていました。
【運動の内容】
抗がん剤服用中は体調に波があるため、比較的体調が落ち着いている休薬期間に一緒に運動を行いました。
まず、気になっておられたリンパ浮腫に関して。リンパ浮腫外来でもアドバイスをいただいているように動かすことが大事だということをお伝えし、上半身すっきり体操を一緒に覚えて、自宅でも動画を見ながらしてもらうようにお伝えしました。
体重をコントロール為に有酸素運動も大事ですが、膝や腰に負担をかけずに動くための体づくりとして、大きな筋肉を使った自重のトレーニングを行いました。
・ヒップリフト
・ワイドスクワット
・プランク
【運動の効果】
半年ほどで体重が約3㎏ほど減りました。
中性脂肪の数値も改善され、服を着た時にウエスト~お尻のあたりがゆるく感じられるとのこと。
効果が感じられていることが、運動することの楽しさにもつながっているようです。
「一緒に体を動かすと気持ちも体も楽になるので、休薬期間の個別レッスンが楽しみです。」と話してくださいます。
【あとがき】
個人差はありますが、化学療法中は体調が優れなかったり、しんどいことも多いように感じます。
ただ、しんどいからと言ってじっとしたまま動かない時間が長くなってしまうと、ますます体力が落ちてしまいます。
体調と相談しながら、ほんの少しでもいいから自分のペースで動く習慣をつけることが大事です。
皆さんの体の状況に合わせた運動をご提案できますので、気軽にご相談ください。(オンラインでもご相談可能です)
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