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子宮体がん治療中・後の体力回復のための運動 ~趣味のテニス復帰までの道のり~

ルネサンス運動支援センター、大阪国際がんセンター認定 がん専門運動指導士の『かずくん』です。
※名前をクリック頂ければスタッフの紹介に飛びます。

今回ご紹介するご利用者様は、50代女性、子宮体がんの治療をされた方です。
子宮体がんの術後、化学療法中に、遠方の方のためオンラインで月1回の指導を始められました。現在も月1回のペースで受けられており、運動や健康についてのご指導をさせていただいております。
実際に行った運動やその効果、がん治療の前にされていたテニス復帰までの道のりを紹介致します。


【運動のきっかけ】

運動を始められた当初は、手術や化学療法により体力の低下や疲労感、お体の副作用、気分の落ち込みなどがある状態でした。
今のご自身の体力に合った運動を探されており、オンラインでのおためし無料体験を受けられたのが始まりです。
何か今後長く続けられる運動が見つかればということでした。
テニス復帰は難しいのでは…と仰っていましたが、諦めずにそれを目標に頑張って頂きたいとお伝えし、運動を開始しました。

【運動の内容】

体力の低下、手術の影響かお腹に力が入らない、骨盤底筋群の筋力も低下ということがありましたので、まずはその運動から始めました。
スクワット・アブダクション・アダクションなど下肢の筋トレ。
ドローイン・クランチ・プランク・ヒップリフトなど腹直筋や骨盤底筋群、体幹全体のトレーニングを行いました。
月1回のオンラインレッスンと、その内容を週1、2回ご自身で行って頂き、翌月のレッスン時に確認やフォーム修正、トレーニングの変更や追加を行っていきました。
運動を開始されてから3か月後(術後半年後)にはかなり体力やお腹の力も戻ってきました。
そこで、テニス復帰を目指した立位でよりバランスが必要なランジなどの筋力トレーニングや、トレーニングチューブを使った捻転を行うお腹のトレーニングなども追加しました。

【運動の効果】

運動を始めてから5か月後(8か月後)にはご自宅でルネサンスオンラインライブストリームでダンスや筋トレの運動量の高いプログラムを楽しめるようになりました。

ルネサンスオンラインライブストリーム

年末にはご家族でスキーにも行かれ、積極的に外出や趣味も楽しめるぐらいの体力になられました。
その後、術後1年で目標にしていたテニスにも復帰することができました。
WHOの生活の質を評価する質問票では、運動開始時は2.80(平均3、最高5)という数値でしたが、1年半後には3.46と向上しました。

生活の質の評価シート

【あとがき】

今回のご利用者様は約1年でテニスに復帰され、今もテニスを楽しんでおられます。
最近はクラスが上がって周りは上手な方が多いと、頑張ってテニスの練習と筋トレに励まれています。当初の目標は達成されましたが、健康のためまた再発の予防のため積極的に運動をされており、私も引き続きできる限りのサポートをさせて頂きます。

がんの治療後も運動をすることで必ず体力や筋力は向上し、身体活動が増える、生活の質を高めることができます。
また体を動かすことは、精神的にもとても良い効果があります。
術後もう運動しても大丈夫かなと不安に思われている方も多いと思います。

ルネサンス運動支援センターでは、がんサバイバーへの運動指導経験が豊富なスタッフが個別指導を行います。
一度皆さんのお困りごとや目標を気軽にご相談ください。

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