見出し画像

40歳代で両親がいないことについて

40歳代で両親がいない人ってどのくらいいるんだろう?

時々、職場や友人や集まりなどでよく出てくるのが両親の話なんですね。私は看護師だし、親ががんになったとき、子供はどういう心構えをもっていたらいいのか?ということをお伝えしているので自然と両親のお話になります。私は43歳なのですが、40代の方のお話を聞く時、だいたい、ご両親のどちらかはご健在なのです。さまざまな健康状態なんですけど、一人でお買い物いける方もおられれば、デイサービスを利用されている方、ご病気で治療をされている方、さまざまです。でも、ご健在なのです。40歳代でご両親が亡くなっている方って(事故かご病気かは別として)私、会ったことがありません。50歳代の方でも、ご両親のどちらかがご健在の方が多い様に体感的に感じます。そこで、40歳代の子供で両親が亡くなっている割合ってどのくらいいるんだろう?って気になって調べてみました。

第6回世帯動態調査の結果の概要について/国立社会保障・人口問題研究所より抜粋

調べてみると、1割もいないのです。どうりでお話をしていて、私と同じ境遇(40歳代で両親がすでにいない)の人に会わないな〜って思ったのです。

寂しい理由

80の母がデイにいっていてね、80代の父ががんでして・・・とお話が切り出されるわけです。ついですね、私は、「私にはどちらもいないわ」って思っちゃうのです。そう思う時、ちょびっとですけど、寂しいんですよね。50代になった私が「デイにいっている母がね」なんて台詞は言えないから・・・

でも、それが本当に寂しい理由かな?たぶんですけど、生きた証みたいなものを残す・託す相手がいない、ことかもしれないです。いや、違うな〜。自分の存在を覚えてもらいたいとかなら、子供に託しますね。子供もいないしな〜。

親って、なんだかんだとあるけど、一番の自分の理解者なんですよね。親子といえど違う人生です。でも、同じ時間を一番共有しているし、血縁関係だし、ご先祖様から受け継いでいるもの(DNAレベルで記憶されているもの)がある。その存在がいないということが寂しいですね。理解者がいなくなってしまった。父親は問題ある人で、それでも、私を心配しているときもちょっとあった・・・。けど、私にとって一番の理解者はやはり母親でした。今もそうです。その存在がいないってやっぱり寂しい。いくら天職をみつけても、いくら稼げていても、いくらいい人に巡り合っていても、なんかそこは埋められないものがあります。

いつかくるその時

そうはいっても、遅かれ早かれ両親が亡くなるその時というのは来るものです。私の場合はたまたま早かった。10%未満に入ってしまったのです。一番の理解者がいなくなってしまったけど、次にどうするか?となると、自立が求められているんだろうな、と思います。
以前、”親のみとり意見交換会”を行った時も、子供がいたとしても、親は自立しないといけない、子供には寄りかかれない、そんなお話もでました。自立した生き方が、求められるのは確かですね。これからは多死社会です。たとえ血縁関係がいても、おひとりさまのような状態の方は、増えるのではないでしょうか。

私は強制的にそこに早く気付かされた。そういう状況になったというわけです。これにはやっぱり意味があるんだろうな〜。なんだろう?今の私の状態はどうなんだろう?

これからの私

自分の人生に意味を見出したいというのは、人の本能なのかもしれません。物事に意味がないなんてことはないから、起こることには全て意味があると思っています。両親とも亡くし、兄弟もおらず、でも私は生きているわけです。今は、がんで親をなくした事を体験として語っています。その心構えですね。いつか来るその時を怖い・不安・どうしよう、と思うより、関係性をよく築いておくことが大事だと思います。親に寄りかかることなく、自立して、そうすることで、親の死を受け入れれるのかもしれません。あれもしてあげればよかった、これもしてあげればよかったと、そういうのって限りなく出てきますから。ご家庭によって様々で、同じご家庭・家族関係ってなくて、でも、少しでも多くの方の状況を知って、自分の体験をシェアしていければと思っています。

でも、お一人様コミュニティもいいかもしれないな・・・

ちょっと思っています。


それぞれのご家庭がご家族様の状況だったり意見だったりを聞かせてもらいたいと、毎月「親のみとり意見交換会」を行っております。第2回目は12/3(土)です。14:00〜16:00、ZOOMでおこないます。ご予定つく方、よければお話伺わせてください。

お申し込みフォームです

プライバシーポリシーです。ご一読くださいね


健康に生きてほしい。両親に思うのは、あたり前のことです。でも、じゃあ病気になったら強制的に不健康?ちょっと違う気もします。がんで健やかに生きる道、きっとあります。私の看護師の経験や自宅で母を看取った経験などをお話しています。


サポートはすべてがん介護のサポート活動にあてさせていただきます。 背中を押していただけると、嬉しいです