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【本紹介】書籍を出版する本当の目的

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日はブレインワークス代表取締役 近藤昇さん、佐々木紀行さんの著書、「『本』でビジネスを創造する本」をご紹介いたします。

1.感想

本書、とても面白かったです。

様々な業界について解説されているビジネス本、読書を進めるような本はいくつも読んできました。

本書では出版業界でのビジネスについて語られていました。

今まで私は何百冊の本を読んできたのですが、初めてのジャンルでした。

私も本書を読むまで、出版業界は本を出して、小売ビジネスとして出版社は収入を得て、その印税で著者が収入を得るという形のものだと思っていました。

そして同時に、Webサイトというネットワークの媒体が主流となり、出版業界は衰退の一途を辿っているとも思っていました。

しかし、第1章でこれらの考えが真っ当から改められました。

近藤さんは、本の出版を事業拡大を目的とした投資と捉えているというのです。

出版書の売り上げで儲けることは到底考えておらず、本を出版することによって得られる効果を利用して、自らのビジネスを拡大することを戦略としていました。

第2章では、本を出版することによって以下の効果(メリット)を享受できると解説されています。

◆セミナーの依頼が来る
◆取材・寄稿の依頼が増える
◆採用・起業PRにつながる/社員教育に役立つ
◆ファン・顧客が向こうからやってくる
◆働くモチベーションが向上する
◆自身の主義・主張についての信ぴょう性が高まる
◆「見える化」が実現する
◆「経営者のDNA」を後世に継承できる

これらの効果について、1つ1つ解説されていて、とても関心してしまいました。

出版業界も奥が深いです。

本書を読むことで、出版業界について今までは全くなかった知識を得ることができ、読み終わった時の満足感がすごかったです!!

これ以外にも出版業界で近藤さんが考えている戦略、出版業界の様々な実情を知ることができますので、本当にお勧めします!!

2.カナリアコミュニケーションズ命名の背景

個人的に本書を読んでこれは紹介しとかなくてはと思った1節があります。

それはタイトルの通り、カナリア書房(現 カナリアコミュニケーションズ)命名の背景です。

本書の中で、カナリアコミュニケーションズという出版社名にどのような想いが込められているかが明かされます。

 カナリア書房という社名は、鳥のカナリアが由来です。アフリカのカナリア諸島で野生化していたところを、人間がペットとして飼うようになり世界中で生息するようになりました。
このカナリア、かつてガス検知器がなかった時代には、炭鉱夫がカゴに入れて持ち歩いていたそうです。万一有毒なガスが発生した場合には、カナリアが察知し鳴くという能力を持っています。ですから、炭鉱夫たちの命を守るのがカナリアの役目となりました。そうした事もあって「カナリア=警鐘を鳴らす」という意味で今日も知られているのです。
 私はこの警鐘という意味から、時代に警鐘を鳴らしゆく存在でありたいという想いに立ち、カナリアの名を冠した社名に決めました。

ということです。

これはこのnoteを読んでくださる方にはご紹介しておかなくてはと。

普段はここでおすすめポイントをご紹介しますが、今回に限り、カナリアコミュニケーションズ命名の背景をご紹介しました。

3.概要

目次
第1章 「本を売る」出版ビジネスの限界と現実
第2章 「何度でも美味しい」本を活用したビジネス
第3章 ブレインワークスグループの情報発信の取り組み
第4章 ビジネスに活用できる本の作り方

本書では、まず第1章で出版業界の現状と近藤さんが初めて書籍を出版したときの体験談が語られてます。ここで本が売れなくなってきている現状を知ります。

第2章では、本が売れるということ以外の様々なメリットが説明されます。

第3章では、全章で述べられてたようなメリットを享受することを目的として、ブレンワークスグループが実践している本を活用したビジネスの事例、カナリアコミュニケーションズのスタンスについて書かれています。

第4章では、ビジネスに活用できる本ということを前提に、近藤さんが構想している新しい出版ビジネスの紹介や、本をどうやって作っていくか、また情報というものをどう捉えていくかについて語られます。

「起承転結」の綺麗な4章構成となっていてとても読みやすいです。

出版業界について語られる本ってとても珍しいので、本を読むことが好きな人にとってはとても興味深い内容だと思います。

本について語られる本、ぜひご一読ください!

それでは。


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