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【本紹介】教育がビジネスとなって輸出されている

おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。

本日は、株式会社セルフウイング代表取締役 平井由紀子さんの著書、『日本の教育、海を渡る』をご紹介します。

1.感想

本書を読み終えて感じたこと。それは様々な教育の形があり、国によって求められる教育も異なる難しさです。

アメリカやヨーロッパでは広く取り入れられている「早期起業家教育」があまり受け入れられず、苦労したストーリー。

ベトナムでは「日本の幼児養育」が強く求められ、当初は予定していなかった幼稚園を設立したストーリー。

そんな中、臨機応変に対応して教育ビジネスを海外に展開させた平井さんの力強さも感じました。

本書の第6章でも語られていましたが、IT技術が進歩し、オンライン化が進んでいます。

教育についても今後オンライン化が発展していけば、求めている教育をいつでもどこでも受けられるようになり、子どもの学習の形も多様化していくのではと思いました。

私が子どもの頃ではあり得なかった、海外の教育を受けるなんてことも実現するのかもしれませんね。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは、「早期起業家教育」というものがあることを知られることです!

おすすめポイントが本書冒頭の内容になってしまい、申し訳ないのですが、これが一番インパクトが大きかったです。

そもそも平井さん曰く、「早期起業家教育」とは以下のことのようです。

私が提唱する「早期起業家教育」とは、小学生以下の児童に対して起業家教育を行う方法だ。その側面は2つある。
一つはお金とは、仕事とはいったいなんなのかという概念を体感させること。
もう一つは、自分のやりたいことを明確にし、それを企画にして相手にわかるように説明し、協力を得て実行に移し、その成果を確かめることである。

これを聞いてお金の勉強を小学生以下でするなんて信じられないと思いましたよね?

しかし、海外では当たり前のように行われているという事実があります。

私自身、幼少期にお金や仕事について勉強しておくべきだと思っています。

事実、社会人になって初めてお金や仕事についてしっかりと考えるようになりました。というか、考えないとやっていけないので必死に勉強しています。

ですので、この「早期起業家教育」というものを知られたことが本書を読んで一番大きかったです。

同時に、日本ではこの教育に前向きでないことが悲しく、今後平井さんらの努力が実って普及することを応援しています。

3.概要

目次
第1章 「早期起業家教育」こそ生涯をかけるテーマ
第2章 海外へ教育を輸出しよう
第3章 「日本の教育」を持って世界へ
第4章 日本の教育輸出へSELFWING V-KIDS幼稚園とV-Gardenの設立
第5章 日本の教育を輸出して見たい世界
第6章 「いつでも」「どこでも」「だれでも」受けられる教育
第7章 ALLJAPANで「最高の教育」を世界へ

本書では、平井さんが教育事業を日本に、世界に広めていくまでの苦闘が描かれています。

前半では、海外では広く取り入れられている「早期起業家教育」を日本に取り入れていくことの苦労が語られます。

海外ではお金に関する授業が子供の頃から行われていますが、日本ではまだ本格的な授業はなく、大きなチャレンジとなりました。

その後、平井さんは日本の教育を世界に広めることに挑戦しました。

ベトナムでの法人設立をメインに、海外に日本の教育事業を輸出するチャレンジが語られています。

最後に、日本の教育をビジネスとして海外に展開している事例を11例、150ページにわたって紹介しています。

日本で生きている限り、子供の頃は決まった教育を受けるのが当たり前と感じてしまいます。

教育には様々な種類、様々な形があるということを知られ、「教育事業」という新しい世界を見られる一冊になっています。



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