【本紹介】PDCAで最も大事なのは?
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は「経営はPDCAそのものである。」をご紹介します!
1.感想
本書では、株式会社ブレインワークスCEOの近藤昇さんが、PDCAが汎用的な仕組みであり、個人の仕事に限らず、様々な場面で適用できることを解説してくれます。
私が過去に受けたPDCAの研修と違うなと感じた点は、ざっくりとしたPDCAサイクルではなく、最も重要な「C」に焦点を絞り、その具体的な活用方法を説明してくれている点です。
確かに、普通に仕事をしていれば、PlanとDoはやりますよね。そして大体Doで満足してその仕事は終わりにしてしまいますよね。
CheckとActionまで実践できるかどうかが、仕事ができる人とできない人の違いの一つだそうです。
いやおっしゃる通りだなと思いました。実際Checkって面倒ですし、業務上の明確なタスクとしては存在しないのでサボりがちです。そこでCheckとActionまで実践できるかどうかが、その業務を「経験」だけで終わらせるのか、成長するための「反省」までやり切るのかで将来が変わるのかなと。
また、一般的にPDCAは個人の仕事の進め方にフォーカスされがちですが、組織として行うべき様々なタスクに応用できることも実感しました。「経営はPDCAそのものである。」とはそういうことかと納得しました。
日常の様々なタスクをDoで終わらせない。Checkすること。今一度初心に戻って意識してみようと思いました。
2.おすすめポイント
本書のおすすめポイントはなんといっても基礎に立ち返らせてくれるところ!
第2章のあるある事例では、思い当たる節がありすぎて、何度もドキッとしてしまいました。笑
例えば、任せっきり症候群はどうでしょうか。
シーン
部下に指示を出したのにも関わらず、期限まで全くのノーチェックになっていた。忙しい上司にありがちなケースでしょう。「B社に提出する資料の作成をしておいて」と指示したとしても、優先順位の低い作業や納期が差し迫っていない作業の場合、進捗や内容のチェックが後回しになりやすいのです。そして、いざという段階になって「そういえば、あの資料作成の件、どうなった?」と聞くと、全く進んでいなかったり、あるいは見当違いのやり方をしていたりするものです。気がついた頃には、時すでに遅し。作業のやり直しのために、膨大なロスが発生してしまうのです。
上司部下の関係に関わらず、他部署や他社とのやりとりでもこのようなことってありませんか?
そして一度いっぱいしたのにも関わらず、明確なCheckとActionを実施せず、同じような失敗を繰り返してしまったりしていませんか?
このような、ドキッとしてしまうあるある事例が紹介されており、自分が普段の業務でいかにCheckをサボっているのかを実感させられてしまいます。
3.概要
目次
第1章 PDCAの基礎と仕事スキル
第2章 チェックができていない症候群 あるある事例
第3章 仕事スキル向上のためのPDCA実践ポイント
第4章 組織活動力強化のためのPDCA
本書ではPDCAサイクルのうち、「C」の部分に焦点を当ててその重要性を解説しています。
第1章でPDCAサイクルの概要について説明し、第2章では仕事での「C」ができていないあるある事例を紹介しています。
第3章では、PDCAのうち「C」が仕事スキルを向上させるためにもっとも重要な過程であるとして、どのように実践していけば良いかを解説。
最後に第4章では組織そのものにPDCAを浸透させるために、具体的な活用場面と活用方法を消化します。
新人の頃に研修で嫌というほど学ばされたPDCAサイクルがいかに汎用的で、社会人として必須スキルであることを再認識させてくれる一冊です。
中堅社員や管理職層になり、自分の仕事への向き合い方がおざなりになっているのではと感じているあなた!ぜひご一読ください!
それでは。
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