【本紹介】有限な地球とビジネス
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日はブレインワークス編著、『地球と共生するビジネスの先駆者たち』をご紹介します!
1.感想
まず本書を読んで、ビジネスの形は時代ともに変化していることを強く感じました。
かつて日本は環境保全を完全に無視して工業化による経済発展を進めてきました。
しかしその代償として地球環境も急激に悪化してしまったと。
社会の授業で習ったような、地球温暖化、土壌汚染、河川汚染、公害などの多くの問題が噴出しました。
時代は完全に地球環境保護を無視できなくなりました。
自業自得でしかないのですが、環境を破壊することによって事業を発展させてきた企業は変化しなければならなくなり、新しく立ち上がる企業はそのビジネスで地球環境を考慮しなければならなくなったと。
過去の観念が抜けていないのか、地球を保護しながらビジネスを発展させることは難しいのではないかと一瞬思ってしまいました。
「ビジネスするということ=資源の消費してお金を生み出すこと」
私もこう考えていました。これは完全に私の言葉ですが。
本書を読んで、ビジネスと環境保全を両立できることを知りました。
地球と共生しながら、ビジネスとして発展する多種多様な10のカタチがありました。
まさしく、思い込みを覆される一冊でした。
2.おすすめポイント
今回はおすすめポイントというか、特に僕が興味深いと感じたビジネスについて語りたいと思います。
第五話「ゴミをお金に帰る!持続可能な循環型社会に向けての挑戦」です。
「ゴミで儲かる」
こんなことを言われて信じられますか?
私は到底信じられませんね。笑
少なくとも、ゴミに対してほとんど無関心ですし、少なくともポジティブなイメージは持てません。
しかし、誰もが聞いたことがあるであろうリサイクルを愚直に実践すれば、ゴミはお金になる。地球にも環境にもお財布にも優しい究極のエコ活動だと。
例えば、ある企業では、ゴミの分別を徹底し、金属製品はすべてリサイクルに回すことで、年間の廃棄費用が60万円から12000円になったという。
こんな事例も紹介されていました。
ふと考えると、ホームレスの方ってよく空き缶やペットボトルを集めていますよね。
あれって実は結構なお金になるのかもしれないですね。
ゴミの分別、リサイクルは決して馬鹿にしてはいけないことだと感じました。
社会的にリサイクル活動を推進していくには、この武本かやさんのように、個人で行動と発信をし続ける方が増えることが必要だと思います。
この記事を読んで立ち上がってくれる人が1人でもいてくれたら嬉しいです。
3.概要
目次
第一話 太陽光パネルでアフリカに希望の明かりを届ける
第二話 日本国内でのバイオディーゼル燃料普及のために闘う
第三話 水の星をスイスイ走る、世界最小の4人乗りEV車の開発
第四話 人・自然を救うオルタナ・フーズ、ダチョウ肉の普及をめざす
第五話 ゴミをお金に変える!持続可能な循環型社会に向けての挑戦
第六話 地球環境を良くし、人々を健康にするオーガニック農業の創出
第七話 すべてのリサイクル業を強調して地球をきれいに美しく
第八話 種はみんなのもの、次世代の子供たちのもの
第九話 先進国と途上国をカーボンオフセットとEGAOでつなぐ
第十話 吉野川から世界へ、自然と共生する営みの豊かさを発信
本書では、地球環境を第一に考えた、10通りのビジネスが描かれています。
1冊に10通りの物語が詰まっているので、章ごとに全く違う本を読んでいるかのようです。
一言に『エコ』といっても、ビジネスは多種多様。
SDGsなどにもあるように、地球を守ることが義務になってきている世の中だからこそ、それでもビジネスというものは成立するのだと知れる一冊です。
ビジネスの形は変わろうとしています。
時代の流れに乗り遅れないように、時代遅れなビジネスを始めてしまうことがないように、ぜひ参考にしていただきたいです。
それでは。
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