ちかい

趣味で小説を書いている、ファンタジー大好き人間です。 文芸風も書きますが、読みやすーく…

ちかい

趣味で小説を書いている、ファンタジー大好き人間です。 文芸風も書きますが、読みやすーく、ラノベ寄りだと思います。 過去作販売中です。興味がありましたら、ぜひよろしくお願いします**

マガジン

  • 君と異界の空に落つ 第2章

    浄提寺を降りて祓えの神・瑞波と共に、旅に出た耀の成長の記録。 ※BL風異界落ち神系オカルト小説です。 ※何言ってんだか分からないと思いますが、私の作品はいつもこんなです。 ※古風な雰囲気で進めます。 ※基本、野郎しか出てきません。また、一部BL描写が入ります。

  • ご機嫌な奥様

    この人、何考えて生きてんだろう……? というのが、わかるかもしれない日常日記。 割とご機嫌。暇な人だけ見てね**

  • 短編小説

    無料でお読みいただける短編小説集です。ジャンルは雑多。気ままに書き殴ったものもあり。一人称も三人称もなんでもござれ。途中で急遽途切れるものもあり。少しでもお暇つぶしになりますように。

  • いつかあなたと花降る谷で

    妖精族のフィーナと人族のマァリの、のんびりした日常系恋愛小説。 さらっと考えたつもりが最後まで書きたくなってしまった系。

  • 君と異界の空に落つ 第1章(幼少期)

    冬の寒い日、浄提寺の中僧正・雪久が、仕事先からみなしごを連れ帰る。 初めは風邪で伏せっていた子供も、数日後には回復し、寺の小坊主の宿坊に移る。 名前は耀。どこか不思議な男児は夢に、何もかも真っ白な存在と対話を重ね、この世界とは全く違う異界の女性の記憶を辿る。 ※BL風異界落ち神系オカルト小説です。 ※何言ってんだか分からないと思いますが、私の作品はいつもこんなです。 ※古風な雰囲気で進めます。 ※基本、野郎しか出てきません。また、一部BL描写が入ります。

最近の記事

  • 固定された記事

小説投稿の方針など。気になったらお読みください。

 お忙しいところ目を通して頂きまして、どうもありがとうございます。  ここでは私が書く小説について、私の考え方や方針などを簡単に説明させて頂きます。  スキ、コメント、フォロー大歓迎です(*゜▽゜)ノ  励みになるので、よかったら「ポチ」を** ※なるべくスキのお返しやフォロバしてますが、ギャンブルの方面の人が後でこっそりフォロー消す人が多いので(人気を装いたいらしい)、なら最初からフォローすな、てことで、ごめんなのですがギャンブル関係の人のはフォロバ遠慮させて貰います。

    • 君と異界の空に落つ2 第57話

      「栄次……」  途端に、場の空気が緩む。 「後でな。俺、神様と話がしたいんだ」 「お、おう。だけど……おう」  何か言いたげだったけど。  その表情が輝いたので、考えている事は大体分かったような。  耀は改めて女神へ向くと、太刀を床に突き刺した。  『嫌だね。物騒だねぇ』  眉を顰めた女神が語る。  柄に巻かれた紐を見て『おや?』という表情を浮かべたが、僅かに身を引くと耀を煽りにいくようだ。 『あたしを斬るのかい?』 『時と場合によるかな、と』  瑞波の前に出た

      • 君と異界の空に落つ2 第56話

         それから耀と栄次は、真の化け物との遊戯に興じた。  蜈蚣姿の神は素早く、醜悪に二人を追いかける。肩をいからせるようにして、渦を描いて追ってくるのだ。  人の顔と虫の体が繋がるだけでも怖いのに、顔は爛れて肉が見え、耳まで裂けた口である。てらてらとした真っ赤な口には黄色い歯が生えていて、噛まれたら痛そうな犬歯が並ぶのだ。目を奪う肉のほつれ目のような頬の上の目玉には、殺気を含んだ光が差して目が合うだけで怖気が走る。耀が見てもそうなのだから、栄次はもっと怖かろう。普段見せない狂騒と

        • 息子の強敵、作文……(*´∇`*)

           作文……それは新手の拷問……  息子の感覚としては多分、そんな感じだろうと思う。  趣味で小説を書いている母ちゃん。  子供の頃から作文は難しいという感覚はなく、長くしようと思えば長くできたし、短くしようと思えば短くまとめられていた。  あらゆる才能を持つ人たちが、人気が出るかどうかはさておき、呼吸をするように黙々と続けていたりする創作活動。  それが私の場合は「作文」。  多分。  多分だよ。  いまだに自分の才能の最たるものが何なのか分からんもん。  あらゆる事がどーで

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        小説投稿の方針など。気になったらお読みください。

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        • 君と異界の空に落つ 第2章
          58本
        • ご機嫌な奥様
          49本
        • 短編小説
          12本
        • いつかあなたと花降る谷で
          37本
        • 君と異界の空に落つ 第1章(幼少期)
          141本
          ¥1,000
        • 獅子は兎に絆される
          32本
          ¥200

        記事

          君と異界の空に落つ2 第55話

          「栄次……お前……」 「いや〜! 無事で良かったぜ! おい、今なら逃げられんだろ! 一緒に逃げようぜ! 俺もこんな陰気臭ぇ集落にはおさらばだ! これからはお前と二人で生きる! 一緒に都でも目指そうぜ! 役目なんてクソ食らえだ!」  おら、手ぇ貸せよ、と小走りでやってきた栄次は言って、社の外から手を伸ばし、耀を其処から出そうとする。  呆気に取られた耀は黙るが、黙ってばかりではいられない。 「栄次、お前、直ぐ帰れ」 「はぁ? 嫌だね。俺はこの集落を出て行くって決めたんだ!」

          君と異界の空に落つ2 第55話

          君と異界の空に落つ2 第54話

           それから耀は手際良く、善持に聞いて禊(みそぎ)をやった。選ばれた子供にさせるらしい。要は”いつものお湯入り”。あのお湯は善持の先祖が生贄になる子供の為に作ったらしく、湯になど入った事のない子供等に、少しでも良い思いをさせてやろうと。勿論、体の汚れを落とす意味もある。別に禁止にしている訳では無いが、集落の人間は、そのお湯が何であるかを悟るらしい。遠慮するのか忌避しているのか。だから今までその場所で、誰かに会う事が無かった訳だ。  勝手知ったる場所だから。或いは別の意味があった

          君と異界の空に落つ2 第54話

          防災備蓄を一周して、そもそも好きだったアウトドアに再どハマりした後の、防水カバン萌え(イマココってやつ

           無難にノースフェイスさんのカバンを買ってみました。  欲を言えば山旅さんのダイニーマ製ULサコッシュかスタッフサックが欲しかったのです。sold outなので仕方ないですが……入荷したら欲しいなぁ……と思っています。  で、表題にあるように、今、私がハマっているのは、防水性の高いカバンを探す事(*ノノ)  えぇ……あんた、そういう流れなの……? と思われても仕方ない。  話せば長いのですよ。発端は趣味で始めた防災カバン作り。シームレスのロールタイプのカバン……防水性が高いや

          防災備蓄を一周して、そもそも好きだったアウトドアに再どハマりした後の、防水カバン萌え(イマココってやつ

          君と異界の空に落つ2 第53話

          『耀、瑞波様、夜分に失礼致します』  帰宅後、山のお湯入りに来ていた時である。 『海向こうの烏の神から、山神の話を聞いてきました』  渦を巻く海の向こうには、烏の神が住んでいるらしい。情報通だというその神に、山の神に関する話を聞いてきて貰えるよう、以前、耀が頼んでいたのである。  瑞波は未だ懐疑的だが、耀は”居る”と考えていた。本当!? 助かる! と返した彼は、懐疑的な瑞波を横に置き、共に話を聞いたのだ。  空は茜に染まる前。休憩時を過ぎた頃か。そろそろ牡鹿月だろうとい

          君と異界の空に落つ2 第53話

          君と異界の空に落つ2 第52話

           その時、辺りに響いた栄次の「俺の勝ちー!!」で、人の子らの勝負がついた事を知る。話を区切るのに丁度良く、玖珠玻璃は、ほっとしたような気持ちになった。 「いや、それは無いだろ。俺の方が多いだろ」 「違うね。俺が獲った方が全体的にでかいだろ? だから一匹で二匹分な。そうすると二匹分、俺の勝ちだから俺の勝ち」 「えぇ。何だその屁理屈は……」 「屁理屈じゃねぇ。俺の勝ち」  違うだろ、と思った耀だが、いつもの事なので話を流す。別に負けても悔しくないが、栄次が悔しそうだから。  

          君と異界の空に落つ2 第52話

          君と異界の空に落つ2 第51話

           耀は集落の中の一本道を歩く中、目が合ってしまった人達へ、頭を下げて挨拶をした。返ってくる挨拶は殆ど無かったけれど、嫌な言葉を掛けられないだけ、石を投げられないだけマシだと思う。受け入れたとは違うのだけど、受け入れざるを得ないという。村人の複雑な感情が伝わってくる距離感だ。  ただ、この日はいつもと違い、集落を抜ける頃、嫌悪とも忌避とも違う視線が混じっているのに気付く。ふっとそちらを向いた時、相手は驚いたようである。固まった後、顔を隠して家の方へと逃げて行った。  何だ、好奇

          君と異界の空に落つ2 第51話

          君と異界の空に落つ2 第50話

           それからも栄次は栄次らしく振る舞った。  一昨日は飯の後に仕事を言いつけられたんだ。昨日は兄貴の勘が鋭くて逃げられなかった。だから遊びに来られなかった、畜生め、と。  今日は”逃げて”来たんだな、と、始めから脱力した耀だ。 「忙しいなら畑仕事を手伝った方が良いんじゃない?」 「別にもう忙しくねぇ。田植えも終わったし」  あとは畑と田んぼの雑草を抜くだけだ。栄次は善持と同じ事を言う。  そもそも要領が良いタイプの人間なのかも知れない。日々コツコツと労力を垂れ流すより、大事

          君と異界の空に落つ2 第50話

          7月、小説をご購入下さった方々、サポートを寄せて下さった方へ、心より御礼を申し上げます**

           先月中も大変お世話になりました!(*_ _)  毎月お心遣いを頂きまして、どうもありがとうございます。  大変有り難く思っております。もちろん、大切に貯めさせて頂いています。この場を借りて、心より御礼を申し上げます。  私が頂いたものが何倍にもなって、皆様に返りますように!  幸運とか強運とか持ってって! て、書いておきます(*^^)  良い事いっぱいありますように!  素敵な夏になりますように**  さて〜、数日、返信が遅れて申し訳なかったです。  息子達を連れて社会勉

          7月、小説をご購入下さった方々、サポートを寄せて下さった方へ、心より御礼を申し上げます**

          「もし徳」見てきた!

           珍しく映画の感想。中身は無い。  ネタバレもしないように気を付ける。  想像できちゃったらごめん。  それにしても、いらすとやさんの仕事が優秀すぎて震えたわ(笑  ホトトギスのネタです。  長男くんは「鳴かぬなら僕が鳴くよ〜*」って言ってるような、平和の民です。ちくしょう、可愛いな、って思ってる親バカです(*ノノ)  早速映画の感想ですね!  家康さんはそんなこと言いそうにないと思ったけれど、結構いいこと言ってるなと思いましたです。悪くなかったです。  家族で行ったのです

          「もし徳」見てきた!

          題名「みてるよ」

           未熟者なので修正液を使いました!(*ノノ)  ブレるブレる〜(笑  でも絵を描くの楽しい〜*  全体像はこんなです。  ささ〜っとね。制作時間は1時間くらいでしょうか。  ハガキサイズなんですけど〜、線を選ぶのにそのくらいかかります。  どの辺を太線にしようかな〜とかも。  この線いらね、とかも。  や〜、集中している時に次男くんに驚かされちゃいまして、うわっ、びっくりした! て、飛び出た線も(笑  ママは絵を描いていたのか〜、うわ〜、すご〜い、と、お褒めの言葉を頂いたの

          題名「みてるよ」

          君と異界の空に落つ2 第49話

           近所で一番の栗の木を見て、栃の木の場所も教えて貰った。どんぐりも色々な種類が山の中にあるらしく、去年の名残のものが半分朽ちた様子を見遣り、へぇ、此処のは丸い形か、此処のは細長いやつなのか、と。耀は密かに楽しみながら栄次の後を付いて行く。  どんぐりがあるのなら、懸巣(かけす)や栗鼠(りす)も居るのだろう。多くの木々が覇権を得ようと青々と茂る枝を伸ばし、動物や虫達が賑やかしくしている森を見ると、良い場所だよな、と耀は思う。  天から降る雨を蓄えられる力があって、多くの生き物を

          君と異界の空に落つ2 第49話

          短編小説 「灯台守」

           一つの船が着いた時、私は胸を高鳴らせ。  降りてきた少年を見た時に、私の心は地に落ちた。  見た目は多少は好みだった。性格までは分からない。  村の取り決めで役目を負った。沖合の灯台守(とうだいもり)に。  船着場に着いて、灯台へ足を踏み入れた時、降りてきた軽い足音がゆっくり止まった気がした。  俺を見て困ったように微笑む女の目元には、小さな皺があり、今の俺の母親と同じくらいの年齢に見えていた。  正直に言うのなら、心が萎えた。  生涯、此処で暮らすのに、この女と二人きり

          短編小説 「灯台守」