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僕が乳製品を食べなくなった理由

本には毎日触れるようにはしているのですが、なかなかピンとくる本に出会えることは稀です。
が、今日は久しぶりに涙が出るほど感動した本に出会ったのでご紹介できたらと思います。

僕はノルウェーに17年住みました。
のんびりとした国民性、住みやすい気候で僕はノルウェーが好きです。
ですが、滞在3年目あたりから体調やメンタルのバランスが少しづつ崩れ始めました。医者にも行きましたが身体には問題ないので異文化によるストレスでしょうと判断され、何の解決も見ませんでした。
食生活や生活習慣が身体に合っていないのではと薄々気づいたのは数年前ですが、色々な健康法、ダイエット理論、トレーニング理論を学びましたが残念ながらどれも劇的な改善は得られませんでした。

大体3カ月くらい前に東洋医学の理論に出会いました。そこで初めてやっと自分の体調不良の仕組みについて理解することが出来ました。
それについてご説明するに当たって、僕がこれまで何を食べて生きてきたのかというお話に少しばかりお付き合い頂けたらと思います。

ノルウェー料理というのは毎食8割が肉と乳製品と小麦で構成されています。ついでに食後にはコーヒーとデザートを食べる文化です。
僕が日本にいたころは元々の好みから米と野菜を腹八分目に食べるだけの食に対して興味の薄い人間でしたから、ノルウェーに住み始めた当初はノルウェーの食品のしょっぱさ、脂っこさ、胃もたれする感じに耐えられず何とか食べれた生野菜のサラダとヨーグルトで生命をつないでいました。
しかし、ノルウェーで買える野菜というのは年中変わり映えがなく、しかも種類も多くないため次第に飽きが生じました。しかも身体は冷え切り力も湧きません。

そんな僕を見た家族は肉を食べるように強く促しました。まあ、理にはかなっていますね。
そんな経緯で僕はだんだんと伝統的なノルウェー料理を食べるようになり、舌が慣れてくると本来持っていた日本人由来の本能的な「この食事のバランスはどこかおかしい」という感覚までバグりました。

結果からお伝えしますと、東洋医学的には僕の身体の中は湿邪でドロドロでそれが長年の慢性的な体調不良の原因だったわけです。
これは本当にまずい状態であると東洋医学の超ペーペーな僕にでも判断できました。

何から改善すればいいだろうと、とりあえずたくさんYouTube動画を試聴しました。笑

まず、毎朝食べていたヨーグルトをやめました。
健康には害はないと思い込んでいた牛乳もチーズもしばらくストップすることにし、肉はやめ、大好きな甘いものも湿邪を出し切るまでは、と号泣しながらしばらくお別れすることにしました。

主食はノルウェーでもなんとか手に入った砕いたハトムギ、蒸した野菜、豆類、コーン、オートミール、時々魚類などを食べることにし、甘いものが食べたくて仕方ない時にはドライフルーツかあたためた果物を食べることにしました。
あとアジア食品店で小豆をみつけたので、あずき茶をよく作りました。

僕の身体には本当にヘドロがこびりつきまくっていたようで、舌の様子から改善のきざしが見えはじめるまでに3〜4週間かかりました。
根気強く続けたところ、どんどん身体が快調になるのが分かり、それにつれてメンタルも向上しました。
いま現在でもゆるーく続けて、時々甘いもの食べちゃったりしていますが、最近身体が軽いなあと思ったので久しぶりに体重計に乗ってみると運動も努力もせずに3ヶ月で約7キロ減っていました。
体調不良が治ればいいと思って始めましたが、思わぬ副産物まで得ることが出来ました。

これは凄いと思って家族にも紹介しましたが、そもそもの食文化の価値観が違いすぎてカルト宗教にでもハマったのかと哀れみの目しか向けてもらえず、悲しみと共に胸にそっとしまいました。

日本人には日本人の遺伝子があり、ノルウェー人にはノルウェー人の遺伝子がある。
必要とする食材や調理法が全く違うのは致し方のないことだからお互いに強要すべきではないという悟りの境地で僕は異端の宗教を信奉する者というラベルを甘んじて受け入れ引き下がりました。笑

まあ、それでも内心ちょっと、カルト宗教だ、悪魔的だと取り扱われたことに少し憤慨しておりましたので、今日取り上げた本書が僕は間違っていないのだから胸を張って強く生きなさいと背中を押してくださったのです。
聴きながら涙が出るかと思いました。
永遠の心のバイブルの一冊としてライブラリーに保存しておきたいと思います。

著者の旦那様が著者の方の作った薬膳をちゃぶ台返しした話を読んだとき、うわあ、僕なら速攻離婚してるわ、我慢できたなんてさすがやなこの人と尊敬が増したのは間違いない。ぶっちゃけ僕が離婚を決意した原因の6割方は食生活の不一致である。がくり。

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