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【法人プラン導入インタビュー】明治大学付属中野高等学校様

採用プラン:マンツーマンレッスン 週30分プラン
導入形式:課題として生徒が自由予約し、自宅で受講
導入年:2024年
受講対象者:高校3年生 409名

生涯の学習習慣を作る。生徒が自発的に受講できる「新しい風」となるレッスンスタイルを模索

明治大学付属中野高等学校 佐藤 匠 教諭

Q:学校での英語授業の特色をお聞かせください。
A:大学の付属校であるため、この高校3年生という時期に授業で課題形式の英会話や長文ライティングなどに時間を充てることができる環境があることです。受験対策が必要な学校だと、なかなかできないことではあると思います。また、高校での評価が進学に直結するため、今回のような課題形式での英会話導入にモチベーションを向けることが実現していると思います。今回インタビューには、高校3年生の夏休みに留学に行く生徒に参加してもらっていますが、こういった体験ができるのも付属校ならではだと思います。

Q:Cambly導入の背景を教えてください。
A:本校では、中学1年生から2年生までは外国人講師による英会話授業を中心に行い、中学3年生から高校3年生は英語を話す機会としてフィリピン人講師のオンライン英会話サービスを年間10回程度受講しています。今年度からは、高校3年生のみCamblyに切り替えをしています。切り替えを検討したきっかけは、「今日は英会話レッスンの日かあ」と、生徒たちが自発的に行っている様子ではなかったので、高校3年生で新しい風を、生徒たちが自発的になれるものを探したいと考えたことにあります。

Q:利用できるサービスが複数あり検討されるなかで、Camblyを選定された理由を教えてください。
A:本校の教員が実際にレッスンを利用していたことがきっかけで、Camblyを知りました。利用している教員からCamblyはよいというフィードバックがありましたが、決め手は生徒が自分たちで講師を選ぶことができる点と、講師がネイティブスピーカーであるという点です。生徒たちは大学推薦のために大学入学共通テスト模試を受験するのですが、そのリスニング試験のなかにはフィリピン英語のアクセントはあまり見られません。英会話レッスンの発音は彼らの学習に直結するので、Camblyを導入するにいたりました。

もうひとつ加えると、こういった英会話は社会人になってから自発的にはじめるということはハードルが高いことだと思うんです。高校の時点で自発的にレッスンに取り組む経験があれば、そのハードルが下がるのではないか。彼らの、中高期間だけでなく、生涯の学習習慣を作りたいという思いがありました。

Q:導入前に不安に思ったことや、導入時に困難を感じたことはありましたか?
A:Camblyの導入が、生徒によっては徹底的に英語を苦手と感じる経験になってしまうのではという危惧がありました。それまで利用していたオンライン英会話サービスは、1学期に3回程度と頻度が低く成績にも影響しなかったのですが、課題として毎週30分初対面の人と話しましょうというのは、日本人が相手でも難しいと思います。しかし、この学年の生徒たちは他者への共感力があり、初対面の人に対しても気持ちよく挨拶などができている様子を見て、15分ずつなど時間を分けて使えるという仕様でもあったので、がんばってやってみようと。

また、成績に直結している課題として提示しないといけないのですが、どのようにCamblyのレッスンを授業の評価に落とし込むか、点数化していくかという点は困難を感じました。現在、レッスン30分の受講を1回とカウントし、その回数と評価を比例させていますが、講師側や回線のトラブルなどで30分受講できず、レッスン時間の返却申請を生徒自身がしなければならないことがあります。部活や日々の勉強で忙しくしている彼らにとって、この慣れない申請作業は先延ばしにしてしまいがちなものです。煩雑な作業が絡むものを成績に直結させてしまっていますから、もう少し生徒が前向きに取り組めるような形で評価に落とし込む方法があればと今でも考えています。

Q:Cambly導入後、生徒様の反応や英語学習に対する意欲向上を感じる場面などあればお聞かせください。
A:1ヶ月半経過し、引き続き状況を見守っているところです。インタビューに参加したような、気持ちを持って取り組んでいる生徒の英語学習にはプラスに働いていますね。英会話レッスンへの意欲向上という観点からは、自分の趣味や興味を持つものをキーワードにして講師を検索することができるので、話の合う人と英会話ができ、英会話に対するモチベーションが上がっている生徒もいるようです。

Q:今後、英語学習全般で取り組みたい課題があればお聞かせください。
A:大人数の添削が難しかったライティングが、AIの登場で楽になったと思います。適切な細かいフィードバックでなくても、とにかく書いて簡単な添削のメモが返ってくるということは非常によいと考えているので、AIを絡めたライティングの導入が今後の課題ですね。CamblyにあるCambly AIというものには、こちらが発話した英語音声を認識し、ロールプレイなどをしてくれるようですが、今後ライティング関係のものがあれば積極的に活用してみたいと考えております。

Q:最後に、これからオンライン英会話を授業導入、学校導入することを検討されている先生方へのアドバイスをお聞かせください。
A:今年から高校3年生のオンライン英会話を、授業内の一斉受講形式から個別予約・受講の形式に切り替えたのですが、私としてはよい判断だったと考えております。授業内の英会話実施であれば楽に生徒に英会話をさせることができましたが、教科書を進めるうえでの授業時間確保の問題がありました。個別受講であれば、この問題は解消されます。

また、講師がランダムに割り当てられて受動的に行われる英会話よりも、自分たちが好きなように英会話講師を選び、空いている時間にレッスンの予約をするという今回の経験の方が、今後子どもたちが自発的に英会話に取り組む際のハードルを下げてくれるかもしれません。生涯の英語学習に良い形で影響を与えられているのではと考えています。当然、「海外の人と話せるようになるから、課題だから受講しよう」と言うだけでは生徒たちは動かないものです。生徒のモチベーション維持という点では、高校での成績が大学入学に直結している本校のような付属校や、日々の成績を重視する学校であれば、課題形式で、ぜひ使ってみるとよいのではないかと思います。

写真提供:明治大学付属中野高等学校
写真提供:明治大学付属中野高等学校

ニューヨーク在住の講師と野球談義が楽しみ。多様な講師陣やサポート機能も魅力

受講生:3年 Miyachi Eitaさん

Q:これまでの学校以外での英語学習経験を教えてください。
A:小学生のときに公文で英語の勉強をしていました。小中高でさらに英語が好きになり、今は好きな洋画を観たり洋楽を聴いたりすることで英語に触れています。高校になってからは、夏休みに留学エージェントが提供するオンライン英会話も利用しました。

Q:将来の夢、現在の英語学習の目標があれば教えてください。
A:今年の夏休みにカナダへ3週間留学する予定なので、まずは留学中に日常会話ができるようになることを直近の目標にしています。留学ははじめてなので怖かったりもするんですが、事前にネイティブの講師と話す機会が持てたのはよかったです。将来は英語を使った職業に就きたいと考えています。祖父が商社で働いていたため、それも選択肢のひとつです。

Q:Camblyではどのような講師を選んでいますか?
A:Camblyでは、レッスンのはじめに学習の目的について話しますが、カナダへ留学する話をすると、どの講師も「いろんな人種の人がいるよね」など知っている情報を教えてくれて参考になっています。留学先がカナダなので、アメリカ英語の講師を選ぶようにしています。また、僕はまだあまり英会話が得意ではないので、スーパー講師*の方を選ぶようにしています。スーパー講師の方は、ゆっくり話を聞いてくれたり、サポートが手厚かったです。講師のプロフィールページの評価**も選ぶ目安にしています。 Camblyがレッスン開始前に実施したオリエンテーションで紹介があった、講師が喋っているプロフィール動画を確認し、自分が聞き取りやすい発音かどうかも見ています。

*スーパー講師:Camblyのスーパー講師は、1000人以上の受講者にレッスンを提供し、多くの受講者から高い評価を受けている講師で、該当する場合は講師のプロフィールに表示されます。
**評価:受講者からの高評価率。

Q:Camblyのネイティブ講師との会話の中で楽しかったエピソード、印象に残っているエピソードがあればお聞かせください。
A:僕は野球が好きなんですが、ニューヨークに住んでいる野球に詳しい講師と話す時間が楽しいです。往年の日本人選手や、今であれば大谷選手、日本のプロ野球の話など、フリートークで1レッスンが終わってしまったことも。

Q:どのようなカリキュラムを受講していますか?
A:『Basic Conversation Topics(基礎会話トピック)』や『Well-spoken: Dairy Life(洗練された会話: 日常生活)』など、日常会話関連のカリキュラムを選ぶようにしています。個人としてはフリートークが好きだけど、毎回レッスン時間中ずっと話すのはまだ難しいため、カリキュラムと半々にしています。

Q:スムーズにレッスンを受けるために何か事前準備をしていますか?
A:レッスンが終わった後に、言えなかった単語や、講師が使ってわからなかった表現などを調べるようにしています。スマホで調べてノートに書き記して、次回の準備にもなっています。

Q:Camblyを始めてから成長を感じる部分はありますか?
A:1ヶ月半利用してみて、8割くらい講師の言っていることが理解できているなと感じます。初回のレッスンでは自分の言いたいことが全然言えなかったんですが、レッスンが終わった後に勉強したり、回数を重ねていくうちに言いたいことが言えて会話が成り立っていることを実感し、嬉しく感じました。

Q:オンライン英会話Camblyをうまく活用するコツを教えてください。
A:週30分のレッスンプランですが、僕は15分ずつ2回に分けて使っています。短い時間のレッスンだと、会話が途切れずに話し続けられるからです。また、メッセージ・チャット機能を使って、うまく言えなかったときに講師に聞いたりしています。レッスン中は、僕が聞き取れなかったことや講師の方が聞き取れなかったことをチャットでタイプしたり、レッスン終了後にメッセージでレッスンの感想を送ったりしています。レッスンの録画が見れることも役立っていて、なかなか自分の発音を聞くことはできないと思うんですが、振り返ってちょっとがっかりもするけど、そこからもっと頑張ろうと思えて。

Q:Camblyの機能で気に入っている部分があれば教えてください。
A:自分で講師が選べるのがすごくよくて、(Camblyの前に利用していた)オンライン英会話サービスだと講師がすでに予約で決まっていたんですが、Camblyだと様々な人種や年齢の方がいて、プロフィールを見ていろんな方と話すことで経験になっていると感じます。

Q:最後に、現在英語学習に伸び悩んでいる方やこれからオンライン英会話を始めようとしている方へのアドバイスをお聞かせください。
A:英会話はいろいろ形があって、初歩的な英単語だけでも会話が成り立つと感じています。話してみて、わからないことは講師に積極的に聞く、自分から動くことが一番大事じゃないかなと思います。


アメリカ留学中は都市計画のヒントを得たい。英語は目標があればモチベーションが生まれる

受講生:3年 Asami Maoさん

Q:これまでの学校以外での英語学習経験を教えてください。
A:母の影響でディスニーランドが好きで幼少期からよく行っていたんですが、看板が英語で書かれていて「どういう意味?」と興味を持ったことがきっかけで、小学生の頃に英会話スクールのAEONに通い始めました。また、父がアメリカに留学していたので、発音を習ったりしていました。中学は受験勉強に勤しんでいたので、英語に特化する勉強はしていなかったのですが、高校に入ってからは、ALTの先生と放課後に対面でスピーキングの練習をしたり、書いた英文を添削してもらったりしています。

Q:将来の夢、現在の英語学習の目標があれば教えてください。
A:今、都市環境や都市工学に興味があって、都市計画をテーマにゴミをどうやったらなくすことができるかの解決策を探すために、この夏、「トビタテ!留学JAPAN」という留学プログラムを使い、アメリカのロサンゼルスに3週間留学をする予定です。将来は、不動産分野から都市計画に関わりたく、交換留学制度でアメリカに留学したいと考えています。都市工学に関心を持ったのは、ディズニーランドでは環境が整備されていて、これをどうやって都市に応用できるかな?と考えたことがきっかけでした。

Q:Camblyではどのような講師を選んでいますか?
A:基本的にはアメリカアクセントの講師を選んでいるんですが、最近は、これまで聞き慣れていなかったイギリス英語の講師や南アフリカ出身の講師を積極的に選ぶようにしています。例えばイギリスの講師だとTea timeがあってその話を聞けたり、僕は世界の歴史が好きなので、講師の国の文化について質問をしています。

Q:Camblyのネイティブ講師との会話の中で楽しかったエピソード、印象に残っているエピソードがあればお聞かせください。
A:ニューヨークに住んでいる講師とのレッスンを受けたとき、お互いにハリウッド映画が好きとわかり、講師がトム・クルーズの『カクテル』という映画にエキストラで参加した話をしてくれて印象深かったです。

Q:どのようなカリキュラムを受講していますか?
A:他国の文化に関心があるので、感謝祭やフランス料理などについて学べるコース(『Food and Cooking(食事と料理)』)を取ったり、パディントンの映画で聞いたことがある「ガイ・フォークス(・デー)」というイギリスのお祭りについてコースに関連して話したりしています。

Q:スムーズにレッスンを受けるために何か事前準備をしていますか?
A:自分が好きな洋画や関心のあるテーマの洋書から、使ってみたい言葉やフレーズをノートに書いて、事前に確認してできるだけレッスン中の会話に活かせるようにしています。

Q:Camblyを始めてから成長を感じる部分はありますか?
A:最初は講師の発言速度が速く感じ、自分が言葉に詰まってしまうこともありました。今は、わからないことを何度も聞き直したり、自分から積極的に話す姿勢が身についてきたと感じます。せっかく授業を受けているので、自分でこの機会を使って英語力を向上させるには?と考え、積極性を意識し始めました。

Q:オンライン英会話Camblyをうまく活用するコツを教えてください。
A:僕は基本的に週の30分を、できるだけ1回のレッスンで受講するようにしています。あえて長い時間で同じ講師と話すことにチャレンジしています。先ほどお話ししたハリウッド映画が好きなニューヨーク在住の方など、決まったお気に入りの講師のレッスンを予約するようにしていますが、時間が合わないときは新しい講師を試しています。

Q:Camblyの機能で気に入っている部分があれば教えてください。
A:レッスンを受ける前に、AI機能(Cambly AI***)を使って、喋ってどれだけ英語が認識されるかを確認しています。はじめは自分の発音が聞き取りづらかったようで認識されなかったのですが、録音された発言を再生したりして、改善されていると感じています。レッスン録画も活用しています。はじめに見たときは自分の発音にショックを受けたんですが、一緒に録画されているネイティブ講師の発音と比べて学ぶところがないか確認しています。

***Cambly Ai(MiniLesson): 講師とのレッスン以外に、Cambly AIと会話ができる機能が無料で利用できます。練習を重ねてスピーキングに自信をつけたり、特定のトピックの表現を学べます。

Q:最後に、現在英語学習に伸び悩んでいる方やこれからオンライン英会話を始めようとしている方へのアドバイスをお聞かせください。
A:英語を学習するときは、モチベーションが大切だと思います。英語を勉強することをゴールにするのではなくて、何か自分のやりたいことのために英語を学んでいく、例えば、洋画を観たいから少しずつ英語のフレーズを覚えていくなど、学習のモチベーションを作るのがよいと思います。


佐藤教諭、Miyachiさん、Asamiさん、インタビューにご協力いただき有難うございました!
Cambly法人プランでは、語学研修、自己啓発として様々な業態の企業様や学校法人様にオンライン英会話を導入頂いております。導入事例などは法人向けWebサイト、もしくは教育機関向けWebサイトをご確認ください。


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