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自分に嘘をつかない「人生の目的」の見つけ方

「あなたの人生の目的は、何ですか?」

わたしはこの質問がすごく苦手だった。何をやりたいかもわからないし、ましてやこういう世界を実現したいとか、社会のここを変えたいとか、そんな高尚なビジョンも浮かばない。その目的語が「社会」だったり「世界」だったりと大きくなればなるほど、自分の気持ちは置いてけぼりで、見栄えのいい言葉だけがひとり歩きして浮いている気がしていた。

そんなわたしが学校のポジティブ心理学の授業で、まだ荒削りな、でも嘘のない「人生の目的」を見つけたので、そのアクティビティを紹介できればなと思う。

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①外的な報酬や賞賛ではなく、その行動自身によって深い満足感や充実感を感じた過去の出来事を思い出してみましょう。その瞬間、あなたは何をしていましたか?なぜそのような満足感を感じたのでしょう?

わたしにとっては、この質問がめちゃ難しい。それをやること自体が幸せ、と思えることがなかなか見つからない。うんと小さい時まで遡って考えたけど、バレエもピアノも発表会がモチベーションだったし、勉強も両親や先生から褒めてもらえるのは嬉しくて頑張っていた。

結局思いついたのは、
・絵を描くこと
  すごいすごい小さい時の話だけど、飽きずにずーっと絵を描いていた。という事実は知っているけど、あんま覚えてない。
・本を読むこと
  これも小学生くらいまでの話。文字自体が好きだった。ファミレスにおいてある絵本まで全部読んでた。小説がめちゃ好きだったなあ。
・対話をすること
  これは大学に入ってから、特に最近の話。考えたこと、思ったこと、感じたこと、考え方、過去の出来事、価値観までトピックは色々、ただ「わたしはこう思う」を積み重ねて、似ているところや違うところを見つけるのが面白くて、すき。


②現在において、深い意味や満足感、充実感を感じさせてくれるものは何ですか?それはなぜですか?

なんでも対話できる、共有できる、そして何を言ってもjudge(馬鹿にされたり、下に見られたり、批判されたり)されないと実感できる友達。


③今までの人生を振り返って、あなたはどのようにあなたの周りの世界に貢献していると感じますか?あなたなりの、あなたの世界への貢献の仕方は何ですか?人々はあなたから何を受け取っていますか?

受け取ってもらいたいのは、何を言ってもjudgeされない/自分の考えをそのまま伝えられる実感、かなあと思った。いわゆる心理的安全というやつ、多分。本当にそれを提供できているかはわからないけど、少なくとも意識したい/しているのはここだなあと。


④どのような価値が、あなたの世界への貢献の仕方に反映されていますか?どのような価値に重きを置いていますか?

信頼、心理的安全、安心感とか、ありのままとか、素直さとか、そんな感じ。


⑤上記の質問を振り返って、あなたの人生の目的になりそうなものを書いてみましょう。

③の質問あたりから、ああこういうことかあと思ったのは、「心理的安全を実感できる空間を提供すること」。

堅苦しい感じになっているけどつまりは、ここなら何を言っても大丈夫、何をやっても戻ってこられる、と心から感じ安心できる雰囲気を漂わせていたい。与えるとか提供するってちょっと偉そうに聞こえるかもだから、個人単位でやりたいなと思うのはそんな空気を身にまとうこと。

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わたしが「人生の目的」に苦手意識があったのは、世界とか社会といった自分の外の世界や、やりたいことや成し遂げたいことといった未来を先に考えがちで、背伸びした答えになってしまっていたからだった。

自分が今までの人生の中で大切にしてきたものたちを中心に、どう周りの世界に貢献できるかを考えて、"達成するもの/成し遂げるもの"ではなく、個人単位でもできる"すること"よりに形を整えたら、しっくりきた。


「人生の目的」は未来を向いている言葉だけれど、その種は過去に埋まっていたりするのかも、と気づいた話。

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