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書かなくなって気づいたnoteのよさ3つ

1学期間のデンマーク留学から帰ってきた。学校での授業はもちろん、ホストファミリーとの生活からも多くを学んだ4ヶ月だった。

時間のたつスピードがとてもゆっくりに感じた1ヶ月目。見るもの聞くものすべてが新しかったからか、1日1日がぎゅっと詰まっていて、毎日充実感を感じながら眠りについていた。

そんな最初の頃と比べると、最後の1ヶ月は一瞬だった。デンマークで過ごしている時もだし、振り返っている今もそう感じる。

留学終盤に差し掛かっていたからとか、慣れてきたからとか、理由はいろいろ考えられる。でも、その中でも大きな理由の1つは、noteを書くのをやめてしまったからだと思う。

デンマークに来てから毎週末、写真とちょっとの文章を添えて1週間の振り返りレポートを更新していた。

その更新が、Week 10で終わっている。写真を撮り過ぎて編集が大変だったとか、写真を1枚づつ選択してアップロードするのが面倒だったとか、言い訳はいくらでもできるけれど、1つ溜まったらもう書けなくなってしまっていた。

noteの更新をやめて気づいたnoteのよさ

デンマーク留学の日々の中で、レポートを更新していた前半と更新をやめてしまった後半では、当時感じていた充実感や、今振り返った時の印象の濃さが違う。前半に比べた時の後半の体感スピードの速さは、楽しすぎて時間が短く感じるそれとはちょっと違って、ちょっぴり後悔の残るような寂しさが伴う。

noteでのレポート更新をやめてしまってから、「noteを書く」ことが留学生活の学びを、充実感を、何倍にもしてくれていたことに気づいた。

「失って初めて気づく」じゃないけれど、書かなくなって気づいたnoteのよさが、3つある。

①何か新しいことをしてみるモチベーションになる

アウトプットの場所があってこそインプットが捗る、というのはその通りで、レポート更新するんだ!という思いが、新しいもの・こととの出会いの場に足を運ぶきっかけになっていた。家の中で過ごすのが大好きなわたしだが、「今週そういえば特にまだ何もしてないな、noteに書けるように何かやっとかなきゃ」とお休みの日や授業の後、行ったことのないお城や美術館に行くことができた。新しいことに出会った時は、必ず何かしらの発見があった。

②日々考えたことや感じたことを大切にできる

デンマークに来てからほぼ毎日、見たこと、したこと、聞いたこと、気づいたこと、考えたことなどを気ままにiPhoneのメモ帳につけていた。その内容は、レポートを書く時に読み返して、やったことや考えたことを思い出すのに役に立った。

あとは、写真もたくさん撮るようになった。なんでもかんでも撮ればいいわけではないし、1秒ごとにシャッターを切るのも違うとは思う。でも過去の出来事は思っているよりも全然覚えていられないので、残しておきたいなと思ったものの写真を撮ったこと、それに一文添えて記事として残しておいたことは、当時も振り返った今もよかったなと思える。

③振り返りの時間ができる

レポートは、毎週金曜日、夜ご飯の後に書いていた。学校の宿題はやりたくないけれどダラダラするのはちょっと違う気がする、そんな金曜日の夜は、1週間を振り返るのに最適な時間帯だった。

特に留学先は、新しい環境や文化の中でインプットが多くあるので、時間をとって整理しないと気づいたら何も残っていないなんてことになりかねない。レポート更新のためにメモ帳と写真を振り返って、経験したことや考えたことを一周なぞることで、それを一過性のものから自分のものにしやすかったし、「今週もこんなに充実していたんだな、来週はどんな1週間にしよう」とこれからを考え始める節目にもなった。



毎日の日々は、ぼやっと過ごそうと思ったらいくらでもぼやっと過ごせてしまう。留学先でさえそうなのだから、慣れきった普段の環境ではなおさらだろう。noteを書かなくなってからの抵抗力0の生活は楽だったかもしれないけれど、振り返った今、ちょっと寂しい。

1分1秒も無駄にせずアンテナを張り続けて、みたいのは苦しくなってしまいそうなので、1週間を節目に調整するくらいがわたしにはちょうどよかったのかも知れない。

3ヶ月間の夏休み。その最中も、振り返った時も、いい過ごし方ができたなとわたしが思えるかどうかは、noteとの向き合い方にありそうです。


写真は、世界一美しい美術館と言われるルイジアナ美術館のテラス。


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