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お金がない!才能がない!魅力がない!〜ないない尽くしの専業主婦時代〜

これは、狭く不自由な『お金の不安』という名の塔に自ら入り、窮屈な思いをしていた怖がりのお姫様が、塔には鍵がかかっていなかった事に気づき、少しずつ広い世界に飛び出していく。
次々と現れる『思い込み』という敵を見つけては潰し、『優しい世界』『欲しかった自由』『本当の豊かさ』を手にいれる物語です。
このお姫様はあなたかもしれません。

「結婚なんてしない。」
「安定なんてしたくない。」
「子供なんていらない。」
なんて言って、
お給料のほとんどを友達との飲み代、ブランド物の時計やバックや靴、お洋服代、お化粧品代、海外旅行など自由に使っていた20代の私。

シャネルの化粧品が大好きだった


黒すぎるOL時代


側から見たら派手で、豪快にお金を使っているように見えてたかもしれないけど、私は毎月必ず数万円の先取り貯金をしていた。

なぜなら、
私は、お金を貯めておかないと気が済まない女だったのだ。
しかも、貯める目的があったわけではなく、
「何かがあった時の為に」という不安と恐れからコツコツ貯金をしていた。

当時の私は『制限の中で自由にお金を使う』
というのが普通の事だと思っていた。
でもそれは、子供の頃に親や教育から思い込んだ、私のものではない概念だったという事に気がついたのは、ここ数年の話だ。

そんな自由そうで不自由なお金の概念を持っていた私も、
縁があって2000年に結婚し、
2004年、2006年、2008年と立て続けに妊娠と出産を繰り返し、
いつの間にか、ひたすら安定を求める3人の子供を持つ母になっていた。


昔のガラケーに残っていた写真。可愛いすぎる。

独身の時に貯めていたお金は結婚資金などでとっくに無くなっていたけど、
結婚してからも「何かがあった時の為に」という不安と恐れは抜けず、
旦那さんのお給料をコツコツ貯めるようになっていた。
長男用、長女用、次男用、なんかあった時用と用途を分け、年間100万以上の貯金を目標にしていた。

生活に余裕はなかったし、狭い社宅暮らしだったけど、
子供が産まれてから働く気はなく、
(これは仕事のブロックがあったという事が後に分かる)
節約し、お金はある分でなんとかすれば良いと考えていた。
若い頃と変わらず『先取り貯金をし、残ったお金でやりくりをする』
それが当たり前の事だと思っていたのだ。

「今使えるお金はいくら」「将来の為に必要なお金はいくら」と、
とにかくいつもお金の事ばかりが頭の中を占めていたけど、
専業主婦だから節約し「お金の管理は、私がしっかりやらなくちゃ」と、
勝手に責任を背負っていた。

日々の小さな我慢の甲斐があり、貯金は徐々に増えていった。
でも、私のお金の不安がなくなることはなかった。


次男の入学式

子供達の成長にともない、食費やそれぞれの習い事で出費はどんどん増え続けていたし
「1年後はどれくらい食費がかかるんだろう?」
「教育費はいくらかかるんだろう?」と、さらに不安は大きくなっていった。

そして、子供が習い事を休むと、「損をした」となんとも言えない嫌な気持ちになったりした。

家族旅行に行っても、楽しいのは最初だけで、帰る頃にはカードの請求が怖くなってお土産も買わずに帰ったり、旅行中の食事代をケチったりしてた。
春休みにUFJに行こうと計画を立て予約までしたのに、出費が重なる時期だからといきなり怖くなってキャンセルしたりした。


行きはよいよい、帰りが怖い

お金を使えないと不満だし、お金を使うと罪悪感と不安でいっぱいだった。
なんだか人生を楽しめていないようにうっすらと違和感を感じていたけど、日々の目巡るしさと、「悪くはない」という虚栄心で誤魔化してきた。

お金がいっぱいあって、不自由なく使っているように見える人。
そして、お金がなくても、貯金がなくても「何とかなるさ」と大丈夫な人が心底羨ましかった。

でも、私には
自由なお金もないし、特別な才能もないし、特別な魅力もないと、思っていた。
そして、不安を感じやすいのも性格だからしょうがないと諦めていた。

『お金がたくさんあって、お金の悩みがない人は特別な人』だと、この時は思い込んでいたから。

2話へ続く
2️⃣ 自分の為に自由にお金を使える人が羨ましい・・・
  〜狭い世界で生きていた私〜


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