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必ず定期的に思い出す腑に落ちない話

娘ちゃんが、通知表をもらって帰ってきた。
この地域は、二期制をとっている。
同時に担任の先生との懇談もあった。
うちの子どもの様子をよく見てくれていて、
「そうなんです!そういうところがね~」と
話が沸く場面もあったり。

毎日、指導してくださる先生に感謝感激です。
本当に、体と心と頭脳をつかって子どもと関わってくださって、ありがとうございます。

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しかし、その帰り道にふと自分の高校時代の思い出が「こんにちは」した
数年に一度、必ず訪れる記憶の「こんにちは」がこの日にやってきた。
今日は、その思い出について書こうと思う。

読者の皆様には申し訳ないが、特に感動する話でも面白い話でもない。
なんだか、モヤっとする話なのだ。
そう、とても腑に落ちず「うぅんんん・・・」と唸るような話だと最初に断っておきます。

::☆::

それは、高校3年生のころ。
部活動も引退してしまい、とうとう現実を突きつけられる夏休み明けの授業。
進路決定のスロースターターが多い我が校では、大学への進学は2割、専門学校3割、就職(正規)4割、夢追い人1割というような進路が例年通り。
ワタクシたちの学年も、概ねこの方向で進みつつあった。

高校3年生になってまで、さすがに悪意ある授業を妨害するような生徒もおらず、基本的には従順に指示されたことをこなす。
しかし、ある日のある授業でA君の筆箱の中身がすべてなくなっていた。
A君は慌てて、机の中や床に視線を移す。
少し離れた席のB君がクスクス笑う。
誰もが、B君の仕業だと思った。

が、それは間違いであった。
・・・なんてことはなく、
もちろん、B君の仕業だった。

仲が良い(?)と思っているB君は、A君とのじゃれ合いをしているつもりだったらしい。

授業の冒頭の時間を、高校3年生にもなってくだらないことに使われた先生は、少し怒ったようにB君に「あなたのやったことですか?」と聞いた。

「はい」と答えたB君。

クラスにいる誰もが、期待をしていた。と思う。
予想①
「非常に幼稚な遊びで、相手を馬鹿にしている。モノがなくなって慌てている友だちの姿を見て楽しむなんて、卑怯極まりない。見ている周りの私たちも、とても不愉快だ。そして、それ以上にA君は腹立たしいはずだ。きみに怒りを今すぐぶつけてもおかしくないだろう。人のものを勝手に持ち出し、どこかに隠すなど、子どもだろう大人だろうと絶対に許されないことだ。」
と相手に睨み寄ってくれることを。

ワタクシとしては、
最後のセリフに「恥を知れ!!
と加えてもらいたいほどだった。
かつて自分が、同じようなことを中学校でされて悔し泣きしたことがあるから、ついB君へのあたりはきつくなる。


しかし、先生のセリフは「そんなことをするなら、成績を下げるぞ。」だった。

A君には「またこんなことがあったら、いいなさい。成績を下げてもらうから。」と伝えていた。

この日
ワタクシに眠たい午後は、訪れなかった。
ミーアキャットのように背筋を伸ばし、
前だけを向いて固まっていた。
だって、この展開は予想していなかった。
予想②「くだらんことをするな!」の一喝。
予想③最もしょうもない「(B君に向って)おなえなぁ~」とへらついた注意。

ミーアキャット

三択問題ではなかった。
そうだ、定期テストも入試もだいたい四択だ
四択問題だったんだ
正解は、の「成績を下げるぞ」でしたー!!
あー、一番イージー問題だと思っていた問題を間違えた。
これ、1+1=2のレベルの問題じゃないの?

謎すぎて、そのあとA君やB君がどのようなやり取りをしたのか、どんな風に授業が進んだのかさえ覚えていない。
ずっと頭にかなり大きめの「?」が浮かんでは消え、浮かんでは消えしていたと思う。

傍から見たら、
授業を真剣に受けているように
見えたかもしれない。
しかしだ、ワタクシはその授業で何も習得していない。
だって、
先生のセリフが意味分からなすぎるから

なぜ、そこで成績の話になるの?
人としてどうなのかという点が、
今回の注意の焦点ではないの?
いや、むしろ何の教科の成績を下げるの?
この授業中の話だから、この科目?
休み時間なら、どうするの?
謎すぎる

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娘ちゃんの懇談が終わって家への帰り道でも「???」が浮かんでいた。
謎でしかない
・・・・という話が、数年に一度「こんにちは」するのです。

読者の皆様にも、未だに腑に落ちず頭が一回転するんじゃないか、と思うほど謎な出来事(思い出)はありますか?

:☆:

ちなみに、この件以降ワタクシがB君のことを心から軽蔑していたことは、言うまでもない。ただ、B君と同じ土俵に立ちたくないので、特にかすることはもちろんなかった。

加えて、あのセリフと言っていた先生の姿を見るたびに、頭を少しひねるようになってしまった。
たぶん、noteを書いている今も少し頭が傾いていると思う

長文に加え、「うぅんんん・・・」と唸らせてしまい失礼しました。

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