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住宅で快適な動線とは

動線には「身体的動作」「動線」があります。

「身体的動作」とは生きる上で必要となる最低限の動き。

「動線」とは建物内での移動をいいます。

住宅ではいかに「動線」をスムーズに、そして快適にするかが大切です。

1 中庭を用いた動線



楽器の練習のためにスタジオを設けたり、周辺に迷惑をかけるかもしれないようなケースは中庭を中心とした動きを考え、動線をつくります。

そして、中庭部分で採光をとりいれるので、建物の外壁部分に窓数を抑えることが可能になり、音が漏れにくくなります。


中庭型

2 玄関と階段を近づける


狭小住宅で用いられることが多いです。

具体的なメリットは移動のアクセスが良く、廊下を減らせるので部屋の数を増やしやすかったり、部屋を広くしやすかったりします。

欠点としては、中廊下は薄暗くなりやすいことです。

その対策として、ハイサイドライトを用いたり、吹抜けを取り入れるなどして、明るさを補います。

ハイサイドライト


3 住宅内で行き止まりをなくす


行き止まりをなくす動線として有名な動線の名称で「回遊動線」というのがあります。

回遊動線を用いるメリットは作業効率と快適性が良く、空間を広く感じることができたり、廊下をなくしたり、減らすことが出来るので、空間の一体性を高め、移動のめんどくささを軽減できるなど。

具体的には収納を一か所にまとめる。
トイレ、お風呂、クローゼットをまとめ、引き戸で仕切るなど。

回遊動線の例

4 移動だけの空間を工夫する


階段や廊下は移動だけの空間になりがちです。

居室は日当たりの良い南側に設けたいため、移動空間は日当たりが悪い北側に追いやられがちです。

でも、南側の開口部に面して吹抜けを付けるなどの工夫をし移動空間に明るさを取り入れる事は可能です。

階から階への移動が少しは明るい気持ちになるように。

階段の場所


5 段差で区切る


壁で仕切らないと、お互いの気配を感じ合える空間になる。

でも、単にその考えだけだと、広いだけで落ち着きがない空間になりやすいです。

その対策の一つとして、段差で区切る方法があります。
人の動きを想像しながら、空間の位置や使い方に対応して、広さや高さを調整する。

落ち着きと広がりを感じつつ、生活を意識する空間をつくれます。

段差と広がり

6 螺旋階段

螺旋階段のメリットは無駄なスペースが出来にくく、移動空間をコンパクトにできる。

また、上り下りだけで、自然といろんな方向に視線を向く様になるので
変化に気づきやすくなるのが螺旋階段のメリットの一つとして挙げられます。

螺旋階段

以上です!





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