本態性振戦って知っていますか?誤解がつらいです。
実に地味な症状ながら、なかなかかったるい症状です。
あとは変な誤解を生むこともあります。
私個人的には、うつ病よりもっといろんな人にまずは知って欲しい、また、すこーしでも理解をしてもらいたいなーって思う症状です。
というわけで、今まで、特に触れてこなかった私の困りごとや経験をテーマを記事にしてみます。
では、どんなものかというと、
本態性振戦とは
「本態性」とは、「原因がはっきりしない」という医学用語です。
そして、「振戦」とは自分の意思に反して起こる規則正しいリズミカルなふるえ」という意味です。
つまり本態性振戦とは、問題となるはっきりとした原因はなくふるえが現れる病気、ということです。
言い換えれば、「ふるえがみられる以外はとくに問題となるような異常はない」ということです。
以上は
日本臨床内科医会
わかりやすい病気のおはなしシリーズ24
より引用させてもらいました。
要するに、原因はわからないけど、なんか常に私、震えています!
私は特に手指振戦が目立ちます。
あとは、声も震えるので歌を披露するカラオケも誰かと一緒に行ってソロで歌うのはあまり得意ではありません。
ビブラートだけ常に全開です。
手の震えは、書く文字が震える、コップや鍋の水分などを運ぶ時にこぼしやすい、飲み物を飲む時もこぼしてしまったり、食べ物も少しですが、こぼしてしまいます。
写真も趣味にしたかったけど、何故か漏れなく手ブレ発動していました。
まさかのコレのせいだとは…
メイクもヘアアレンジも震えとの地味な闘いです。
工夫と震えないように固定するコツなどをいろいろと駆使するんです。
美容学校時代はとにかくにメイクの授業や国家資格の実技試験の練習。
ショーの衣装作り、ネイルや着付けの授業と資格試験、諸々のコンテストの練習と発表など震えとの闘いでした。
が、細かい作業や緊張する場面も多いし、みんなも同じなんだろうなぁって呑気に思っていたので、自分が特別だと全然思っていなかったです。
出たー!みんなもそうなのかなーって思っちゃう謎の鈍感さ。
しかし、この頃、同級生から、いつも手が震え過ぎじゃない?って心配そうに指摘されるようになります。
みんなはそんなんじゃないんだよ、どこか悪いのかもって教えてくれました。
今思うと同級生はとても優しかったです。
とにかく、今も何もしていなくても、手が震えていて、はっきり言うと、他人からも見たら分かるくらいに震えています。
現に当時の友達の指摘で病院に行き、脳神経関連の様々な検査をしても異常がなく、この診断に至りました。
どちらかと言うと、「体質」に近いようです。
うつ病院より先に発症して診断されています。
なので、精神科の薬の影響でもなさそうです。
脚も震えの症状があります。
ただ、こちらは他人の視線からは、やや目立ちにくいですが、とにかくずっといろいろと震えています。
ただ立っている時が全体的に震えている感が強めに出ます。
高齢の方の震えを想像できる方もいるかもしれません。
65歳以上の方には15%ほどいらっしゃるとか。
あの感じが若いころからずっと続いています。
理解して欲しいなーって思ったり、誤解されたくないなって思うのは、何かの禁断症状が出ているんだって勘違いされてしまう時です。
私は、アルコール中毒、薬物中毒なのでは?と面と向かって疑われたことがあります。
全然違いまーす!
でも、そういう容姿っていうか、顔がヤンキー寄りなんで余計に誤解されやすいです。
これは個人的な問題ですが。
緊張してるわけでも、何かを過剰摂取している訳でもなくて、ただ体質で震えています。
少しスローペースで行わないと、物を落としたり、こぼしたりしてしまいます。
あとは、恐らく感覚的にこいつ気持ち悪いって思われてしまったこともあります。
震えを指摘されても、体質です!と答えるのでそれは個人的には構わないのですが、
どうやら禁断症状や危ないお薬をやっているんだなと想像で思われるのは複雑です。
まだ働いていた20代の頃、職場で同僚やお客様から言われたことも何度かあります。
否定しても、説明しても、疑いが晴れなかったり、体質だとしても不摂生のせいだとか上司に決めつけられたことも、バイトをクビにされたこともあります。
診断から20年以上。
若年ではあまり多くないことのようで、認知度もかなり低いのかなと、実生活で感じてきたことです。
やや不便ですが、治ることもないですが、大きく進行することもありません。
特別な配慮等は今は、特に必要ないと私は感じていますが、この記事を機会に少しでも、そういう人体の不思議もあるんだなぁと認知だけでもしてもらえたらなと思います。
同じ診断を受けている方に会ったことがないので、完全に私だけの症状や経験や想いであることもお伝えさせていただきます。
頭の片隅に、そんな症状がある人もいるのねって残してくれたら幸いです。
お読みくださりありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?