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ワーママお仕事日記。メンタリングの世界から。他人のことに一生懸命になってるうちに、自分も鼓舞されるという現象。

かつて、ワーママとしてなんとか前進したかった私はメンターを頼りにしてた。

社内にはリッチなメンターのプールがあって、希望する人にお願いし受諾されるとメンタリングが受けられる仕組みがあった。

上司とうまくいかない、とか、保守的な組織で新しい取り組みがしづらいとか、ポジションがなくて同じ職位の人がながい行列を作ってる、とか、ワーママは期待されてない気がする、とか、それこそ井戸端会議的なことや愚痴も含め様々な話を聞いてもらった。

たくさんアドバイスももらった。
例えば、意見を通す方法、とか、効果的な発言、とか、ネットワーキングのやり方とか。

あれこれやって、精神衛生がかなり保たれた。
全てが解決したわけではないものの「課題があり、困っており、それに対して何かやってる」という気持ちになれたことが大きいのではないかと思う。
それほどまでにワーママという設定に馴染むのが大変だった当時を思い出す。痛い。

さて。
時は変わり、ワーママも6年を越え。
子育てを通じ、また、仕事でも、他の人の成長に立ち会うとか、成長を見守るとか、他の人が快適に仕事をすることに喜びを感じるようになっていた私。

情けないけど自分の今後の成長に悲観しかないし、代わりに、何らかの理由で能力を発揮しきれていない誰かの役に立ちたい(能力ある人が私を必要とするかは謎だが)と強く思うようになった。

社内環境やら変わって、今度は私がメンターになってもよいとのことだったので、メンタープールに応募した。そしたら、私のメンタリングを受けたいという慈悲深い方が現れた。

ありがたやありがたや。

私が選ばれた理由は、子どもがいる、英語を使った仕事をしている、ワークライフバランスを考慮したキャリア、自己研鑽(MBAを取ったから?)、チームワークの仕事をしている、という要素によるものらしい。

あと、お子さんが2人以上いてメンター登録する女性社員は稀なのかも。

それで、メンタリングを始めて気づいたことがあった。

それは、本人が、自分の力に気づき、できることを考えて動くという過程を促す難しさ。私の脳みそを使って考えるんでなく、相手の脳みそを使わせないといけない。

これがもう…

とにかく、最初は沢山話を聞くことに注力した。そして、話した内容を整理して「そうなんです!」と納得してもらう。

私がちゃんと聞いてるし理解していることを、わかってもらう。それに徹した。

ただ、それで終わりじゃだめだ。
だって話を聞くだけなら、彼女の配偶者にもできる。

適度に質問を挟みつつ、いろんな切り口から本人の困りごとや、やりたいこと、望む形を紐解いていく。

そのうち、解像度があがったり、客観視ができるようになれば、「こうしたい」という考えがわきやすいかな、と思いつつ。

こうしたらいいとか、話そうと思えば色々話せるけどそれを延々聞かせるようじゃ、時間泥棒になってしまう。もちろん、聞かれたら端的には答えるけど。あくまで端的に、事実を提供することにする。

終わってみて、他人のためにがんばるって、容易じゃないなと思った。

まず、私も一緒に成長しないと…。
知識面と言うより、聞く力、まとめる力、気づく力、相手の思考を読む力、など?

大袈裟だけど、ここまで生きてきた全てを投じて、メンタリングをがんばってみたい。

がんばります!って新入社員かよ、って感じだけど、今そんな気分です。

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