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この経験に学べた。自分の言葉で表す難しさ。リスキリングとリカレント教育と学び直しの違いと、リスキリングって何をやるのか。

リスキリングに関する議論が今熱い。
世間知らずな私はら今更、それってなに?というところからスタート。

この記事でやりたいこと

もし、まだよくわかってない方がいらっしゃったら、いろはをともに確認いたしましょう。もうよくご存知の方は、読む必要ないかもしれないのですが、あたたかく見守ってください(?)。

リスキリングとは

こちらのページから抜き出した。

リスキリングとは、技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、業務上で必要とされる新しい知識やスキルを学ぶことです。
日本能率協会マネジメントセンター

つまり、リスキリングは技術やビジネスの変化についてくために必要な知識やスキルを得るものということになる。そしてそれは、会社が実施するものだそうだ。

経済産業省がDX推進のために打ち出しているそう。経済産業省のページにある資料によると、リカレント教育が職場を離れて勉強し職場に戻るのに対し、リスキリングは仕事を続けながら新しい知識やスキルを身につけて新しく生まれる職種についたり、大幅に変わる既存の仕事を続けていくために行う。

そこで思い出したこと。
従来より生涯学習や職業訓練には政府の補助が出るものがある。リスキリングという言葉をわざわざ使うのは、従来の支援と違うということ。生涯学習や職業訓練は「学び直し」を対象としている。

つまり、学び直しの中に「リカレント教育」があるようだ。学び直しは管轄が文部科学省だ。

これだけは押さえておくポイントはこんな感じだろうか。

リカレント教育は仕事の場から離れて仕事に役立つことを学ぶこと。

リスキリングは業務の中で技術やビジネスの変化についていくために会社が学ばせること。

学び直しは、個人が主体となって今のまたは今後の仕事に必要なことを学ぶこと。(提供は会社か自前かは問わない)

これでやっと、世間を賑わすリスキリングの意味を字面で理解できたのだろうか?心許ない。

例えを探してみた

サラリーマンしか経験がないけど、働いていると常に学びが必要だ。会社の組織、ルール、お作法、商品知識、工程の知識、お得意様、お客様、社内の派閥、キーパーソン、業務システム、部署の関係、資料の保管場所、関連する法律、業界のガイドライン、など。それに加えて、職種に特有の知識や、プレゼンやクリティカルシンキングなどのビジネススキル、あげたらキリがない。

これらの中からリカレント教育と、リスキリングと、学び直しの例を考えてみた。

リカレント教育の例は考えやすい気がする。
例えばパッと思いつくのがこんな感じ。
業務を離れてMBAを取得する
研究職の人が博士号を取得する 
LLMを取得する

学び直しの例も、概ねビジネス英語、簿記、宅建、MOS、法務検定、などなど、巷に溢れていると思われた。

ではリスキリングは???
妄想レベルだけど、こんな感じだろうか?

新しい技術やビジネルモデルに伴って必要となると言われても正直なところ実感が湧かないが一部はもう受けている気もする。

業務の自動化を行うソフトの使い方を学ぶ
→学んだら業務を自動化でき人手不足を解消できる(コストが削減できる)。これをしないと業務が立ち行かない。

AIを使った業務インフラを学ぶ
→業務インフラを使えると仕事ができる。古いインフラは使われなくなるので、せざるを得ない。

データ分析ツールの使い方を学ぶ
→データ分析の方法が新時代のものになっているので、新時代のデータ分析ができるようになる。これもせざるを得ない。

上の例は、自動化ソフトだのAIを使ったインフラだの分析ツールを使う側の人の教育だけども、そういったソフトなりインフラなりツールなりを生み出す側になる人たちのための教育もリスキリングになるのだろう。もちろん、新しい技術をビジネス化する人と、それを使う人の間に、使える形で適用させる役割の人もいるだろう。

それら全てひっくるめてリスキリングなのであれば、おそらく、誰もが、そしていつの時もリスキリングを必要としそうである。

リスキリングは会社が提供するもの

やはり世間知らずな自分が恥ずかしいが、知らないことだらけであった。リスキリングを行った会社には補助金が出るとのことらしい。個人の雇用される力を後押しすることもあるが、日本企業の競争力強化がメインと考えたら文部科学省の学び直しと違って、リスキリングに経済産業省が乗り出すのも納得だ。

現在、新規事業展開やDXなどの業務効率化をする人材を育成する企業への補助金を厚生労働省が管轄している。企業が雇用者に対して行う能力開発支援という枠組みだ。厚労省は働く人の味方とイメージしていたけれど合っていそうだ。政府は、この部分を今後さらに手厚くしていきたいと理解してよさそうだ。

あれ?冒頭に出てきた経済産業省は?と思うが経済産業省は、逆に、リスキリングのコンテンツ、つまり学んでもらう内容を提供する側にいるということだ。経済産業省からすれば、リスキリングは、労働人口減でデジタル分野が遅れている日本が生き延びるための生命線だろうか。

これで、ようやく昨今のリスキリングの意味合いをうっすらと理解できそうだ。

リスキリング。個人としてやれることは?

リスキリングと聞いて、多くの人は何か学ばなければという考えがよぎるように、やはり会社がやってくれると安穏としているわけにはいかない気がする。

個人として取れる行動は、いくつかありそうだ。難易度ごちゃまぜで挙げるとこのような感じだろうか。

その一。会社が提供するリスキリングの機会を活用する。

これはそのまま。

ちなみに、リスキリングを育休中にやることの是非が議論になるのはわかるし私はまだ自分の考えが整理できないでいるのでここでは触れないでおきたい。一つ言えそうなのは、今は、アプリでサクサク、あるいはラジオやYouTubeみたいに、育休中でも細切れ時間に気軽に出来るコンテンツが増えて学ぶことへのハードルも下がってくるんじゃないか、とは思う。

そのニ。リスキリングを手段としたときの、目的になる部分がある。それを行うための学びを特定し実施する。(させる)

これらをやるためのリスキリングがある。ということは、これらをやるという動機が必要だ。だからリスキリングは会社が主体となるのだろうけれど、会社は人の集合体。だから、これらをやろうと提案する人や実施するチームは自然にリスキリングする流れになりそうだ。

→新しい技術を生み出す
→新しい技術をビジネスに展開する
→新しい技術をビジネスのプロセスに応用する
→新しい技術を活用してコストダウンする
→新しい技術を業務効率化に使う


ここまでくると会社が教育を手配できるレベルから、教育してくれる専門の組織や機関へ人を派遣するなど多様な形がありそうだ。そうなると、リスキリングがリカレント教育に重なる人もいるのではないか。既存ビジネスに組織に風穴を開けるべく、リスキリングの枠を飛び出して学び直しに入る人もいるかもしれない。

その三。上記のような活用を鑑みて、会社の未来のためにリスキリングのプログラムを作成する。

これは相当難しそうだ。
出来れば苦労ないがあまりに難しく、IT関係のコンサル会社やDX推進サービス業者が活躍する分野なのかもしれない。

終わりに

素人が、素人でも入手できる情報を利用して、リスキリングとは何かと、リスキリングとしてどんなことが行われうるかを考えてみた。

間違っていたら、偉い方、専門家の方、ごめんなさい。ご指摘頂けたら、修正なり、削除なりいたします。

ネットでリスキリングなどと検索すると、リスキリング商材を宣伝するサイトばかりが並び、岸田政権のニュースもなかなか噛み砕くのに難儀した。

おそらく新聞を読まない私が悪いのだが、日常的に物事を理解せずやり過ごす癖がついている。それに、世の中のことも身近な例に結びつけて考えないとなあと思わされた。世間の話題について、自分の言葉で理解することをやってみようと思う。ふむ、この経験に学んだ。

というわけで。

子どもと一緒に新聞を読むことを、今年の目標に加えようと思う。

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