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子どもの成長記録。友達と一緒だからできる成長がある。集団での学び。

3歳くらいになるとサッカーのような集団スポーツをやっている子も見かけるようになる。

うちの6歳息子はスポーツは愛好していないが将棋をさしたり音楽教室に行ったりし、それなりに楽しんでいる。

私はスポーツとは縁がない人生だった。
息子もスポーツが得意になれそうにない。

心の中で引っかかっていることがある。

集団競技でも個人競技でもスポーツをやっている人は集団の人付き合いに長けている気がする。弟は長年複数のスポーツをしてきて、やはり友達が多くて集団の人付き合いも師弟関係の築き方も上手かった気がする。

息子にそうした集団の人付き合いを学べる環境を用意すべきではないか?もやもやしていた。

ところで息子は小学校に入ると同時にヤマハ音楽教室でのレッスンもアンサンブルコースに移行し、教室も3人から6人にお友達が増えた。
息子のレッスンに同行していて気づいたことがある。アンサンブルコースでは、集団での学びを大切にしていることだ。

例えば、1人ずつ前で演奏して受けた指導を皆が共有したり。それぞれ自分の好きな曲を選んで披露しあったり。発表会ではみんなで一つの曲を仕上げる。

こんなことがあった。
みんなの前で演奏して先生から合格をもらう曲があって、前の週に欠席して合格をまだもらっていない子が気後れしてなかなかみんなの前で弾けなかったときだ。

「みんなで一緒に弾こうか」
先生が呼びかけた。

「なんでー?」
素直な子が、聞いた。

「せっかくみんなで一緒にレッスンしているんだから、助け合いながらやっていくのもいいんじゃない?」

気後れしていた子も実はちゃんと練習はしてきていて、みんなと一緒なら弾くことができた。
なるほど、と思う私。

誰かのために自分ができることをやる、これは集団だからこそ学べる感覚だ。必ずしもスポーツをやらせていなくても集団の中で成長することはできるんだなと少し安心する。もちろん、スポーツの集団競技特有の仲間意識の醍醐味に匹敵するわけではないかもしれないが。

そもそも、学校という場所も集団での学びの場だ。他の子の意見を聞いたり、みんなで同じ目標に向かって協力したり。息子はよく、学校でこんなことを言われた、と報告してくれる。実にいろんな人がいるんだなと興味深く思うが常に息子に言うのは「いろんな人がいるからねえ」「いろんな考えがあるからねえ」。

学校に行かなくても勉強は問題なくできると思うけど、世の中いろんな人がいるなかで気の合わない人とも時に協力しながらやってくということを学べるのは学校ならではかなと思う。当たり前すぎて忘れていた。

思えば、保育園でも先生が要になってくれるとは言え、友達みんなで仲良く過ごすことを学べて良かった。当たり前に過ぎ去っていく日々にも、どんな学びや成長があったかを気をつけて見ていきたいなと思う。

話は戻って、息子にとって集団での人付き合いを学ぶ場が学校以外にもあってよかったなと思う。

これから、他の習い事をすることもあるかもしれない。人に合わせることだけでなく(腹の中を明かすと一番できるようになってほしい課題)、他の人のために自分ができることを見つけたり、他の人のよいところを取り入れたりもできるようになっていってくれたらなあと思う。

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