子育て。自分の子が自分くらいの成績を取れると思ってしまう罠にまんまとハマる。
小学2年生の息子、かなりユニークで自分とは別人格であると強く思っていた。
でも、まさかのまさか、「いやいや、こうまで違うんかいな」と思い悩むことが増えて、子育てもまた次の段階に移行したんだなと思う。
息子は、記憶力が私よりよいし(夫譲り)、私が思う以上に論理的に物事考えている。将棋も私より全然強いし、すでに私を越えてることも多い…けど…!?なんだろう、いまいち成績が取れなさそうな子なのだ。
かと言って、私はじゃあすごいのかと問われれば全然そんなことはない。
昔でいう一期校の国立大学出身(旧帝大ではない)でただのド田舎のトップ校(上は東大、下は高卒が共存しているカオス校)でも、愚直に宿題をやり、授業ではちゃんと先生の言うことを聞いて発言もして、小中のテストは満遍なく取っていた。
それだけ真面目にやったところで、取り立てて威張れるような学歴ではないのだが…
しかし、息子が宿題を後回しにするところ、宿題ごときで間違えたり時間がかかるところ、塾などプラスアルファの課題の消化スピードがイマイチなところ、授業中の態度(ノートやプリントの雑な書き方や妙な空欄や公開授業の様子から)などなどを見ていると…
まださほど難しくないであろう2年生で、これでいいんか?!
第一、宿題も明日の準備も人任せというか、意欲を感じないのである。
なんで自分と同じように、やらないのだろうか?!
(だから、別人格って頭では理解してるのに!)
と、カーッとなってしまう。
そして、思うのである。
子育てって、なんて辛いんだろう。
これいつまで続くの?と。
自分みたいな子だったら、こんなに、毎日大声あげて怒らなくていいのに…子どもの頃の自分を召喚したい、って。
私は屁理屈ばかりで頭でっかちで面倒な捻くれた性格だったため、むしろ両親を憐れみ、ずっと自分みたいではない子が生まれてあんなに安堵していたのに…!!
全くないものねだりもいいところである。
それに、この子がかつて入院したりいろいろ大変だった時は、いてくれるだけでいいんだってそう思っていたじゃないか。それなのにいざ平常モードになると「あれもこれも、もっと」となってしまう自分が情けない。
そんなんで、「自分と同じくらいは宿題やって、通知表にいい感じの記号や数字が並んで、自分が受けたくらいのレベルの学校には進む」って思い込みとうまいこと手放さないといけない。
いや、もしかして、かつての学校や学歴社会という物差しが現代の息子にも通用するのかも疑ってよいかもしれない。
それに、息子だって、まだまだ、成長して、私なんか目じゃないくらいになるかもしれないじゃないか!
いや、それはないか…
と、ぐるぐるしている。
夫曰く、息子は私の弟(地元の工業高校卒、地方の有名でない私立大学卒)と思うくらいがちょうどいいとのことで…
それも頭ではそうかなあ…?と思いながらイヤイヤそんなはずは!とまた苛まれてしまう。
落とし所が見えない日々。
息子は大好きではあるが、なんだか、怒ることが増えると子育てが楽しくないのである。息子だって私に嫌気がさしているだろう。
そのおかげで?!仕事をしている時間は悩みから解放されてすごぶる快適である。
模索の日々が続く。
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